【2025-2026年末年始】BS/地上波テレビで観るおすすめ映画15選

2025-2026年末年始映画 映画

NetflixやAmazonプライムビデオ、U-NEXTなどストリーミングサービスの普及により、テレビで放送される映画にかつてほど注目が集まらなくなりました。

しかし、一年のうち最も家族が集まる時期ともいえる年末年始。そろってテレビで放送される映画を鑑賞するのも悪くはないかもしれません。ただでさえ、オールドメディアと揶揄されるテレビの力低下により、年末年始は再放送や総集編ばかりが並ぶようになったのですから……。

本記事では、2025年の年末から2026年年始にかけて、地上波テレビ/BSで放送される映画の中から、おすすめの作品を15作ご紹介します。

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年末年始テレビで観るおすすめ映画【あらすじ/キャスト/見どころ】紹介!

日本映画初のヴェネツィア国際映画祭金獅子賞に輝いたばかりか、今も世界の名だたる巨匠が映画史に残る傑作と崇める1950年公開の黒澤明監督作が『羅生門』です。

平安時代の乱世を舞台に、殺された一人の男の死に関して食い違う関係者たちの証言を各々の視点から描くことで、人間のエゴと無常を見事に描き切ったばかりか、光と影の織り成す映像美も圧巻です。

映画好きを名乗るなら、この映画を一度も見たことがないというのはありえないでしょう。三船敏郎、森雅之、京マチ子、志村喬ら、本物の名優の演技も世界水準です。

ニューイヤーズ・イブ』のタイトル通り、大晦日のニューヨークを舞台にさまざまな人々が織りなすロマンチックな群像劇です。再会した元恋人、瀕死の老人と看護師など8つのエピソードから構成されるオムニバスと見ることもでき、後味の良い、年末年始にまさに最適の2011年公開作品です。

メガホンをとったのは『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル監督。ハル・ベリー、ヒラリー・スワンク、ジョン・ボン・ジョビ、ロバート・デ・ニーロ、アシュトン・カッチャー、ジェシカ・ビールら、この手の映画に必須の豪華なキャスト陣も見どころです。

この映画が気に入った方は、同じスタッフで製作し、本作の前年に公開された『バレンタインデー』もおすすめです。

年末年始と言えば、『名探偵コナン』の劇場版シリーズを毎年楽しみにしている人も多いでしょう。今年も3夜連続で3作品が放送されます。

まず初日に選ばれたのは、2001年公開のシリーズ5作目にあたる『劇場版 名探偵コナン 天国へのカウントダウン』。続いて28日夜は、2009年公開でシリーズ13作目『劇場版 名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』、29日の夜は、2018年公開でシリーズ22作目『劇場版 名探偵コナン ゼロの執行人』です。

子どもから大人まで家族そろって鑑賞するのはいかがですか?

フジテレビ系列「土曜プレミアム」枠で2025年最後に放送される映画は、東野圭吾原作、木村拓哉・長澤まさみ主演で人気の高い『マスカレード・ナイト』です。前週12月20日夜に放送される『マスカレード・ホテル』に続く、シリーズ2週連続放送になりますが、本2作目は地上波初放送です。

木村拓哉演じる捜査一課の刑事・新田浩介と、長澤まさみ演じるホテル・コンシェルジュの山岸尚美が、一流ホテルを舞台に謎の事件解明に挑みます。

テーマが「年越しカウントダウン・パーティー」と、この時期にぴったりの作品。ちなみに東野圭吾の原作は、2025年現在、最新作『マスカレード・ライフ』まで5作品が発行されているベストセラーシリーズです。

年末年始らしい娯楽アクション大作を楽しみたい方には『ミッション:インポッシブル』シリーズはいかがでしょうか? 

28日午後に、1996年公開のシリーズ1作目『ミッション:インポッシブル』、翌日29日午後に2作目『M:I-2』、30日午後に3作目『M:i:Ⅲ』と、3日連続で放送されます。

主人公は、言うまでもなく、トム・クルーズ演じる秘密エージェント、イーサン・ハント。ちなみに、2025年には8作目でシリーズ完結作とされている『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が公開されました。



26日放送の『羅生門』が黒澤明監督初期における代表作の一つだとしたら、後期の代表作の一つが1985年に公開された『』です。

主演は、2025年11月に訃報が伝えられたばかりの仲代達矢。シェイクスピアの『リア王』をモチーフに、一人の戦国武将の家督争いをめぐる家族の確執を描いた超大作です。

米アカデミー賞では4部門にノミネートされ、ワダ・エミが衣裳デザイン賞に輝くなど、国内外で多数の権威ある賞を受賞しました。

『ターミネーター』や『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が手掛ける、世界的大ヒットシリーズ『アバター』。今回放送されるのは、第一作から13年の期間を置き2022年に公開されたシリーズ2作目『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』です。

ジェイクを演じるサム・ワーシントン、ネイティリを演じるゾーイ・サルダナら主要キャストはそのまま続投。1作目と同じく、神秘の星パンドラを舞台に、その10年後、海の民メトカイナ族のもとで暮らすジェイクたちに対する、人間の新たな侵略を描きます。

ちなみに、シリーズは2025年12月19日に3作目『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が公開されたばかり。この後、2029年に4作目、2031年に5作目の公開が予定されています。

大晦日の朝に放送されるのは、映画史に残る古典的名作『アラビアのロレンス』。名匠デヴィッド・リーンがメガホンをとり、ピーター・オトゥール主演で1962年に公開されました。今回放送されるのは、1988年、リーン監督自ら再編集し、新たに撮影された新シーン含め20分近く追加された「完全版」です。

物語は、実在したイギリス陸軍将校トマス・エドワード・ロレンスが率いた、オスマン帝国に対するアラブの反乱を描きます。

現在のデジタルCGやAIとはまた違う壮大な映像、モーリス・ジャールが手掛けた映画音楽らしい名曲も秀逸です。第35回アカデミー賞では、作品賞含む7冠に輝きました。

29日に放送される『乱』に続き、大晦日の午後放送されるのは、同じく黒澤明監督と仲代達矢のコンビによる1980年公開の『影武者』です。追悼・仲代達矢の意味合いもあるのでしょうか?

戦国時代を舞台に、武田信玄の影武者となった男の数奇な運命を描く物語で、『乱』同様、黒澤映画後期の代表的作品です。

黒澤を敬愛するフランシス・フォード・コッポラとジョージ・ルーカスがプロデューサーに名を連ね、カンヌ国際映画祭では最高賞のパルム・ドールを受賞しました。もともと勝新太郎が主演する予定でしたが、黒澤と衝突して降板した結果、急遽、仲代に白羽の矢が立ったエピソードは有名です。

現在もシリーズが継続する、世界で最も有名なアメリカン・コミックスのヒーロー「スーパーマン」。その再ブームの火付け役となったクリストファー・リーヴ主演の1978年公開作が本作『スーパーマン』です。

監督はリチャード・ドナー、主演クリストファー・リーヴのほか、マーゴット・キダー、マーロン・ブランド、ジーン・ハックマンと豪華なキャストも見どころの一つとなっており、本作以後、クリストファー・リーヴ主演のシリーズが4作製作されました。1995年に事故により車椅子生活となったリーヴ、2025年2月にはジーン・ハックマンも他界し、上記4人は全員故人となってしまいました。

シリーズは、その後も複数の作品が製作されていますが、2025年には、新たにデヴィッド・コレンスウェットを主演に迎え、リブート版『スーパーマン』が公開されています。



新年を迎え、3日連続で鑑賞したいのが、ダン・ブラウンのベストセラー小説を映画化した大ヒット3部作。2日午後に『ダ・ヴィンチ・コード』(2006年公開)、3日午後に『天使と悪魔』(2009年公開)、4日午後に『インフェルノ』(2016年公開)が放送されます。

アートをテーマにしたミステリースリラーであり、3作を通じ、主人公の大学教授ロバート・ラングトンをトム・ハンクスが演じているほか、オドレイ・トトゥ、ユアン・マクレガー、フェリシティ・ジョーンズら各作品それぞれの豪華なキャスト陣も見どころです。

映画が気にいった方は、ぜひ原作もおすすめします。

NHK BSの『ダ・ヴィンチ・コード』3部作に対し、BS TBSで3夜連続放送されるのは『オーシャンズ』シリーズです。2日夜に『オーシャンズ11』(2001年公開)、3日夜に『オーシャンズ12』(2005年公開)、4日夜に『オーシャンズ13』(2007年公開)が放送です。

ラスベガスのカジノで大金を奪う11人の犯罪スペシャリストチームの姿を描いた『オーシャンズ11』は世界的な大ヒット作となり、同キャストで続編が製作されました。3作通じて、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マッド・デイモンら豪華なキャストが繰り広げる痛快な活躍ぶりはお正月鑑賞するのに最適です。

2018年には、キャストを女性陣に置き換えたスピンオフ的な作品『オーシャンズ8』も公開されており、こちらもおすすめです。

日本テレビ「金曜ロードショー」の新年第一作目は、もちろんスタジオジブリ。今年は『千と千尋の神隠し』が放送されます。

本作については、あえて詳しい説明は不要でしょう。2022年には、ミュージカル『レ・ミゼラブル』のジョン・ケアードの演出でを舞台化され、その後もロンドンや上海で上演されて高い評価を得ています。

2025年、歌舞伎をテーマにした日本映画『国宝』が新記録を打ち立てましたが、『国宝』に感動した方にぜひおすすめしたいのが、1993年公開の中国・香港・台湾合作映画『さらば、わが愛/覇王別姫』です。

2人の京劇役者の波乱の生涯を、日中戦争や文化大革命に揺れる激動の中国史とともに描いた大作であり、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞しました。

監督はチェン・カイコー、主人公の女形京劇役者になり切ったレスリー・チャンの演技はすさまじいばかりですが、残念ながら2003年4月1日、46歳の若さで自死しています。

『千と千尋の神隠し』に続き、日本テレビ「金曜ロードショー」で放送される2作目のスタジオジブリ作品は『かぐや姫の物語』です。

日本人なら誰もが知る「竹取物語」を、『ホーホケキョ となりの山田くん』以来14年ぶりとなる、高畑勲監督が新解釈で描いた2013年の作品です。

高畑監督は、2018年に82歳で他界し、本作が遺作となりました。

年末年始らしいラインアップが並ぶ!2025-2026

以上、2025-2026の年末年始におすすめしたい映画をご紹介しました。15作品ですが、シリーズ作品も複数含まれており、のべ20作品を超えるセレクションとなっています。

様々なジャンル、バラエティーに富んだ作品が揃い、さすが年末年始にふさわしいラインアップではないでしょうか?

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