上質で見ごたえのあるドラマや映画がバラエティー豊かにラインナップされているAppleの動画ストリーミング・サービス、Apple TV+(プラス)。
中でもApple TV+でしか観ることができない、Appleが製作・独占配信しているのがAppleオリジナル作品です。
本記事では、2021年に配信されたオリジナル作品の中から9作を選び、詳しくご紹介します。
- AppleTV+(プラス)でも新型コロナウイルスの影響で配信に遅れ
- 2021年に配信されたおすすめオリジナル作品9選
- 【1】1986年の映画のリメイクドラマ『モスキート・コースト』
- 【2】巨匠スティーヴン・キングの同名小説のドラマ化『リーシーの物語』
- 【3】80年代のロスを舞台にした『フィジカル』
- 【4】豪華キャストが揃ったミュージカル・コメディ『シュミガドーン!』
- 【5】人生の迷子になった小学校教師の日常を描く『Mr.コールマン』
- 【6】世界的人気のSF小説を壮大なスケールで映像化した『ファウンデーション』
- 【7】伝説のバンドの実像に迫ったドキュメンタリー映画『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』
- 【8】日本人キャストも出演するSF大作『インベージョン』
- 【9】ポッドキャストで話題をよんだ実話をもとに描く『となりの精神科医』
- 新シーズンが配信された既存作品
- 楽しみな作品が充実してきたAppleTV+(プラス)
AppleTV+(プラス)でも新型コロナウイルスの影響で配信に遅れ
2019年11月1日にスタートしたApple TV+。潤沢な予算を投じ、これまで順調に作品が配信されてきましたが、新型コロナウイルスの影響で2020年3月以降の撮影が中断・延期を余儀なくされました。
そのため当初の配信予定が大幅にずれることになりましたが、2020年夏以降は撮影が徐々に再開し、2021年春から秋にかけて次々と新作が配信されました。
ドラマシリーズが多く、映画は第三者が企画・撮影した作品を、Appleが独占配信の契約を結ぶパターンが多くなっているようです。
なお、2020年までに配信された作品の中から選んだおすすめ作10選については、下記の記事をご覧ください。
2021年に配信されたおすすめオリジナル作品9選
【1】1986年の映画のリメイクドラマ『モスキート・コースト』
1986年にハリソン・フォードやリバー・フェニックスの出演で一度映画化されたポール・セローのベストセラー同名小説のドラマ化作品です。
物質主義の文明社会を嫌って南米に移住した家族が、予想もしなかった危険と脅威に襲われる姿を描きます。
主人公のアリー・フォックスを原作者の実の甥であるジャスティン・セロー、その妻をメリッサ・ジョージが演じています。2020年秋にメキシコのグアダラハラなどでロケが行われました。全7話です。
2022年11月から2023年1月には、シーズン2が配信されています。
【2】巨匠スティーヴン・キングの同名小説のドラマ化『リーシーの物語』
『キャリー』や『シャイニング』などモダン・ホラーから、『ショーシャンクの空に』や『スタンド・バイ・ミー』『グリーンマイル』といったヒューマン・ストーリーまで、これまで数々の作品が映画化されてきた巨匠スティーヴン・キングの同名小説のドラマ化です。
作家だった夫の死の喪失を抱えるリーシーが、夫の遺品の中に見つけたあるメッセージ。夫の過去と秘密を知り、積極的に向き合うことによって次第に再生していく姿を描きます。
キングが、自身の最高傑作と称してはばからなかった小説であり、ドラマは全8話で構成されています。ヒロインのリーシーをオスカー女優のジュリアン・ムーア、亡き夫のスコットをクライブ・オーウェンが演じています。
【3】80年代のロスを舞台にした『フィジカル』
1980年代のカリフォルニア州サンディエゴを舞台に、一人の主婦シーラが、エアロビクスに生きがいを見い出し、次第に自分らしさと強さを身につけていく姿を描くダーク・コメディが『フィジカル』です。
主人公シーラを演じるのは、テレビドラマ『ダメージ』のエレン役でエミー賞にノミネートされたオーストラリア人女優のローズ・バーン。
『デスパレートな妻たち』などを手掛けてきたアニー・ワイズマンがプロデュースし、全10話で構成されています。
【4】豪華キャストが揃ったミュージカル・コメディ『シュミガドーン!』
ミュージカル黄金時代そのままの魔法の町シュミガドーンに迷い込んだバックパッカーのメリッサとジョシュ。真実の愛を見つけるまで町を出ることができないという決まりの中で奮闘するカップルの姿を描くミュージカル・コメディです。
1947年にブロードウェイで初演され、映画化もされたミュージカル『ブリガドーン(Brigadoon)』のパロディで、全6話の構成です。
主人公のカップルを『サタデー・ナイト・ライブ』のセシリー・ストロングと『ザ・プロム』のキーガン・マイケル・キーが演じているほか、アラン・カミングやクリスティン・チェノウェスらミュージカルで活躍する豪華キャストが勢ぞろいしました。
【5】人生の迷子になった小学校教師の日常を描く『Mr.コールマン』
『インセプション』『ダークナイト・ライジング』『スノーデン』など、大作・話題作に立て続けに出演しているジョセフ・ゴードン=レヴィットが、脚本・監督・製作・主演まで手掛けたコメディ・ドラマです。
サンフェルナンド・バレーにある公立学校で働く教師ジョッシュ・コールマンのコミカルな日常を描きます。
相棒となる、ジョッシュの友人でルームメイトのヴィクターを、ドラマ『ブロード・シティ』で注目されたグアテマラ人俳優のアルトゥーロ・カストロが演じています。
【6】世界的人気のSF小説を壮大なスケールで映像化した『ファウンデーション』
世界中に熱狂的なファンを持つ、アイザック・アシモフによるSF小説「ファウンデーション・シリーズ」。惑星ターミナスに追放されていた集団ファウンデーションが、銀河帝国の崩壊による覇権争いの中、徐々に頭角を現していく姿を壮大なスケールで描く一大年代記です。
これまで何度も映像化が試みられながら実現しませんでしたが、ついにAppleがその権利を獲得。新型コロナウイルスの影響によりアイルランドでのロケが中断するなど製作に遅れがありましたが、全10話のドラマシリーズとして配信されました。
テレビドラマ『プッシング・デイジー 〜恋するパイメーカー〜』で注目されたリー・ペイスが銀河皇帝のブラザー・デイ、実力派イギリス人俳優のジャレッド・ハリスがハリ・セルダンを演じます。
【7】伝説のバンドの実像に迫ったドキュメンタリー映画『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』
1964年に結成されるや、その前衛的なアプローチで、デヴィッド・ボウイやドアーズ、パティ・スミスらに多大な影響を与えたと言われるアメリカの伝説的ロックバンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」。
『ベルベッド・ゴールドマイン』『アイム・ノット・ゼア』『キャロル』のトッド・ヘインズ監督がメガホンをとり、商業的成功に至らないまま解散した同バンドの実像に迫ったドキュメンタリー映画です。
生き残りメンバーであるジョン・ケイルらのインタヴュー映像に、当時のライブ映像などを組み合わせた内容であり、Appleが2020年10月に独占配信権を獲得したという幻の作品です。
【8】日本人キャストも出演するSF大作『インベージョン』
地球に襲来したエイリアンに立ちむかう、世界各地5人の人々の姿を描くSF大作が『インベージョン』です。
舞台になる世界の都市は、ニューヨーク、オクラホマ、ロンドン、東京、アフガニスタン。
主人公となる保安官のタイソンをサム・ニールが演じるほか、日本からは『アウトサイダー』や『デッドプール2』などハリウッド作品にも抜擢されている忽那汐里が出演します。
2023年にはシーズン2が配信されました。
【9】ポッドキャストで話題をよんだ実話をもとに描く『となりの精神科医』
インターネット・メディア界の権威ある賞、2020年のウェビー賞に輝いた、ジョー・ノセラの同名ポッドキャストのドラマ化作品が『となりの精神科医』です。
自分の利益のため、一人の患者との関係をある方法で悪用する精神科医の実話をもとに描くブラック・コメディで、全8話の構成です。
精神科医のアイザックを『アントマン』のポール・ラッド、患者のマーティンを『俺たちニュースキャスター』のウィル・フェレルと、人気コメディ俳優が演じているのも見どころです。
新シーズンが配信された既存作品
新作オリジナル作品のみならず、もちろん既存作品の新シーズンも複数配信されました。
・『ザ・モーニング・ショー』(2021年9月17日)
・『See 〜暗闇の世界〜』(2021年8月27日)
・『真相 – Truth Be Told』(2021年8月20日)
・『レポーター・ガール』(2021年6月11日)
・『神話クエスト:レイヴンズ・バンケット』(2021年5月7日)
・『Trying 〜親になるステップ〜』(2021年5月21日)
楽しみな作品が充実してきたAppleTV+(プラス)
オリジナル作品というと、先発のNetflixやHuluにくらべ、後発のApple TV+はやや遅れをとっていましたが、そこはさすが世界のApple。
潤沢な予算を投じた上質なオリジナル作品が続々と配信され、充実したラインナップが揃い始めています。
2022年以降に配信が予定されている新作については、下記の記事にまとめてあります。
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