朝ドラ『ほんまもん』あらすじ/相関図/キャスト10人のその後と現在(故人)

ほんまもん ドラマ

2001年10月より2002年3月にかけて放送された、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)第65作目の作品が『ほんまもん』です。

およそ25年前のドラマですが、2026年10月26日からNHK BS朝のアンコール枠での再放送が決定しました。

そこで本記事では、あらすじや人物相関図など概要の紹介にくわえ、残念ながら故人も多い主要キャストのその後と現在について調べてみました。

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NHK連続テレビ小説(朝ドラ)第65作『ほんまもん』とは?

朝ドラ第65作、2001年度後期作品として、2001年10月1日から2002年3月30日まで全151話が放送された『ほんまもん』。もちろん、「ほんまもん」とは、関西弁で「ほんもの」を意味する言葉です。

和歌山県熊野に生まれ育ち、やがて真の料理人を目指して奮闘するヒロインの山中木葉を池脇千鶴が演じました。

脚本は、民放ドラマ『ダブル・キッチン』や『スウィート・ホーム』を大ヒットさせた西荻弓絵が手掛け、音楽を千住明、ヴァイオリンを千住真理子が担当しています。

社会現象を巻き起こした第64作『ちゅらさん』に続いて放送された作品ですが、それでも平均視聴率22.6%は前作を超えました。(ちなみに、直近『風、薫る』の平均視聴率はわずか13.8%でした。)



『ほんまもん』の簡単あらすじ

自然豊かな和歌山県熊野の山間で林業を営む一家に生まれ、元気いっぱいに育った山中木葉(やまなかこのは)。病に倒れた祖母・フジが、父・一路が丹精込めて作った料理を幸せそうに口にする姿を目にし、本物の料理人になる夢を抱くのでした。

高校卒業後、大阪へ出た木葉は、料理人となるための厳しい見習い修業に励みます。精進料理と出会い、尼寺での修行を通し、ついに料理の本質に触れることに……。

家族やさまざまな人々に支えられ、やがて料理人として父の店を継ぐ木葉。結婚、出産を経て、仕事と家庭の両立に悩みつつ、自分が本当に作りたい料理をひたむきに追い求めていく姿を描きます。



主要登場人物10人と人物相関図・キャストのその後と現在

本物の料理人を目指して奮闘するヒロイン・山中木葉を、鹿児島生まれ、大阪府東大阪市育ちの池脇千鶴が演じました。

1997年に、第8代「三井のリハウスガール」として芸能界デビュー。1998年には端役ながら大河ドラマ『徳川慶喜』に出演し、1999年の『大阪物語』で映画デビューを果たすや、いきなりさまざまな新人賞に輝き、注目されました。

本ドラマへの出演で幅広い知名度を得たあとは、映画『ジョゼと虎と魚たち』『そこのみにて光輝く』『半世界』などで複数の賞を受賞し、名実ともに実力派女優として地位を確立しました。40代中盤に差し掛かった朝ドラ『ばけばけ』では、ヒロインの母親役を堂々たる貫禄で演じて強い印象を残したことも記憶に新しいでしょう。

私生活は独身です。またあまり知られていませんが、所属事務所は吉本興業です。

木葉の母・千里を風吹ジュンが演じました。

風吹ジュンは、1952年5月12日、富山の複雑な家庭に生まれ育ち、様々な職を転々とした後、銀座の高級クラブで働いていた時にスカウトされて芸能界デビューしました。清純派イメージのモデル、歌手として人気を得るも、さまざまなスキャンダルにまみれて女優に転身。1975年のドラマ『寺内貫太郎一家2』、1977年の映画デビュー作『白熱デッドヒート』、映画『蘇える金狼』やドラマ『阿修羅のごとく』などで独特の雰囲気を持つ個性派女優として開花しました。

朝ドラは、1996年の『ひまわり』に続く本作、そして『あさが来た』『半分、青い』とこれまで合計4作品に出演。70代中盤となった今も変わらぬ美しさでさまざまな映画・ドラマに出演しています。

私生活では、1981年に音楽プロデューサーの川添象郎と結婚し、一男一女をもうけましたが、1992年に離婚しています。

和食の料理人をしている木葉の父・山中一路を根津甚八が演じています。

根津甚八は、1947年12月1日、山梨県に生まれ、まだ学生だった1969年に唐十郎主宰の「状況劇場」に入団。ほどなく劇団の看板俳優となり、多くの熱狂的な女性ファンから支持を集めました。

1975年の『娘たちの四季』でドラマデビュー後、様々な映画やドラマに出演するようになります。代表的な出演作に『影武者』や『乱』など黒澤明監督作、映画『さらば愛しき大地』『吉原炎上』『ヌードの夜』『GONIN』、大河ドラマ『黄金の日日』や『獅子の時代』、TBSドラマ『想い出づくり。』などがあります。

私生活では、若い頃、同じ劇団員との結婚・離婚を経て、1994年に15歳下の一般女性と再婚し、一男をもうけています。2004年に交通事故を起こし、相手を死亡させたことで一時活動を休止したり、後年は鬱病に苦しみ、2010年に俳優業の引退を発表したりしていました。

2016年12月29日、肺炎により69歳で死去しています。

林業を営む、木葉の祖父・山中定道を佐藤慶が演じています。

福島県会津若松市に生まれた佐藤慶は、小沢栄太郎に憧れ、1952年に「俳優座養成所」4期生として入団。『青春残酷物語』『白昼の通り魔』『儀式』など大島渚監督作、パナマ国際映画祭主演男優賞に輝いた新藤兼人監督の『鬼婆』など、アクの強いキャラクターを演じ、非常に高い評価を得ました。

1981年の映画『白日夢』で愛染恭子と本番行為を行い、スキャンダラスな話題を提供したこともあります。一方、テレビドラマでも独特の存在感を放つ個性派俳優として様々な作品に出演。大河ドラマはなんと合計13作品、朝ドラは、1987年の『チョッちゃん』、1996年の『ひまわり』に続き本作が3作目でした。

2010年5月2日、肺炎により81歳で死去しました。私生活はあまり公にしていませんでしたが、既婚者で息子が一人おり、葬儀の喪主を務めたのはこの長男です。しかし、愛人騒動など、奔放な女性関係で知られていました。

木葉の祖母・山中フジを演じた小林千登勢は、1937年2月13日、日本統治下の朝鮮、現在のソウル生まれ。戦後、引き上げて文学座の研究生となり、専属契約したNHKで人気スターとなりました。

TBSドラマ『わが子よ』における母親役が代表作となったほか、ワイドショーの司会やバラエティー番組でも人気を博しました。朝ドラは、1974年の『鳩子の海』に始まり、『おしん』『はっさい先生』から本作まで計4作品に出演しています。

私生活では1965年に俳優の山本耕一と結婚し、おしどり夫婦して知られていました。一人娘の山本麻利央も一時女優として活動していました。2003年11月26日、かねてから闘病していた多発性骨髄腫により、心不全を起こして66歳で死去。ちなみに夫の山本耕一も2026年1月29日、90歳で亡くなっています。



父・一路の妹で木葉の叔母にあたる田中道代を演じたのは、歌手の小林幸子。

大御所歌手としてのキャリアについてはあえて説明するまでもありませんが、実は、女優としても1960年代から多数の出演歴があります。大映映画での子役にはじまり、時代劇、刑事もの、2時間サスペンスなどのテレビドラマ、さらに近年はアニメ作品における声優として活動の幅を広げています。

私生活では、長らく独身を貫いていましたが、2011年、57歳のとき、8歳年下のTESホールディングス代表取締役社長・林明男と結婚し、話題となりました。

大病院の跡取り息子ながら、環境省の自然保護官となる木葉の夫・松岡武司を海東健が演じています。

海東健は、1979年4月5日、東京生まれ。2001年のドラマ『2001年のおとこ運』で俳優デビューした同年に大抜擢されたのが本作『ほんまもん』でした。一躍注目を集め、その後、大河ドラマ『義経』や『ハチミツとクローバー』、人気の『海猿』シリーズなどさまざまな作品に出演しています。

近年は、映画やドラマにおける目立った出演作はありませんが、自身のYouTubeチャンネルを開設し、短編作品などを公開するなど俳優としての活動は継続しているようです。

大阪で大病院を経営する武司の父・松岡誠司を村野武範が演じています。

村野武範は、早稲田大学卒業後、文学座に所属し、1969年のドラマ『走れ玩具』でいきなり主演デビュー。1972年から1年間に渡り放送された学園ドラマ『飛び出せ!青春』における教師役で、一躍全国的な人気を得ました。その他の主な出演作には、映画『八月の濡れた砂』や『借王』シリーズ、ドラマ『日本沈没』や『岸辺のアルバム』などがあります。また1988年から3年間にわたり、料理番組『くいしん坊!万才』の七代目レポーターで人気を博しました。

私生活では、学生時代に知り合った一般女性と1970年に結婚し、1男3女をもうけています。2015年に中咽頭がんを発症、さらに2020年に慢性腎炎から腎不全となった際には、長女がドナーとなって腎臓移植手術が行われ、その後無事、俳優復帰に至りました。

誠司の妻で武司の母である松岡陽子を演じたのは星由里子です。

1958年、東宝「ミス・シンデレラ娘」に選ばれて芸能界入り。1961年にスタートした加山雄三の「若大将シリーズ」におけるヒロイン役で、一躍人気者となりました。その後は様々な映画やドラマに出演。主な出演作に、映画『モスラ対ゴジラ』をはじめとする「ゴジラ」シリーズ、「新網走番外地」シリーズ、クレージーキャッツの「クレージー映画」シリーズ、テレビドラマでは『あかんたれ』『ぬかるみの女』、大河ドラマ『篤姫』などがあります。

私生活では、1969年に、財界の大物だった横井英樹の長男と結婚するも、3か月もせず離婚。1975年に脚本家の花登筺と再婚しましたが、1983年に死別。1990年に会社役員の一般男性と3度目の結婚をしています。

2018年5月16日、心房細動及び肺癌により74歳で死去しました。

木葉が精進料理を学ぶ、師となる桜井泉恵尼を演じ、またドラマの語りを務めたのは野際陽子です。

NHKアナウンサーから女優に転身という異色の経歴を持つ野際陽子。1968年に始まり5年間続いた『キイハンター』で人気女優の地位を不動のものとした後、『ずっとあなたが好きだった』『ダブル・キッチン』『スウィート・ホーム』『長男の嫁』など一連のTBSドラマでも人気を博しました。

女優として多くのドラマや映画に出演したほか、『3時にあいましょう』などの司会、ナレーションや声優、CMやバラエティー番組など、活躍の場は多岐に及びます。

私生活では、1973年に千葉真一と結婚し、一女をもうけましたが1994年に離婚しました。ちなみに、娘の真瀬樹里は女優として活動中です。2016年6月13日、肺腺癌のため81歳で死去しました。遺作となったドラマは『やすらぎの郷』です。



『ほんまもん』再放送をお見逃しなく

以上、実力派俳優が勢ぞろいした主要キャスト10人のうち、半数の5人がすでに故人なのはとても残念です。

他にも、脇役陣では、八百屋の蒸発した夫・浅井勝義を演じた愛川欽也が、2015年4月15日、肺がんのため80歳で死去。絵沢萠子や花紀京らもすでに故人です。

25年前のドラマとはいえ、主要キャストのうちこれだけの人数が亡くなっているのは、少し多いかもしれません。

2026年10月26日にスタートする再放送は、亡くなった名優たちの名演技を堪能する意味でも、ぜひお見逃しなく、視聴をおすすめします。

※BS朝のアンコール枠で本作の前に放送された朝ドラ第54作『ひまわり』については、以下の記事をご覧ください。

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