『サーヴァント ターナー家の子守』全10話ネタバレあらすじ・キャスト・考察

サーヴァント ターナー家の子守 ドラマ

Appleが2019年秋にスタートさせた、映画・ドラマのストリーミング・サービスAppleTV+(プラス)。

見ごたえのある上質な作品がラインナップされており、M・ナイト・シャマランが手掛けたミステリードラマ『サーヴァント ターナー家の子守』も目玉作品の一つです。

本記事では、そんなドラマ『サーヴァント ターナー家の子守』について、主要登場人物とキャストの紹介に加え、シーズン1全10話のあらすじをネタバレありでまとめたいと思います。

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AppleTV+のオリジナルドラマ『サーヴァント ターナー家の子守』

1999年の映画『シックス・センス』で世界中を驚かせた鬼才M・ナイト・シャマランが中心となって手掛けたサイコ・スリラー『サーヴァント ターナー家の子守』。

AppleTV+より2019年11月に配信されたシーズン1は、各話約30分の全10エピソードから構成されています。

謎が謎をよぶミステリアスな展開は、さすがシャラマンの独壇場。エピソードごと複数の監督が起用されていますが、第1話と9話ではシャラマン自身が担当し、また配達人の役でカメオ出演もはたしています。

2021年1月にシーズン2、2022年1月にシーズン3がそれぞれ配信され、完結となるシーズン4の製作もすでに決定するなど、AppleTV+が最も力を入れている作品の一つです。

M・ナイト・シャラマンについて

M・ナイト・シャマランは、1970年8月6日、インド生まれ。生後すぐペンシルベニアに移り、アメリカ人として育ちました。ニューヨーク大学在学中にデビュー作を発表し、『シックス・センス』の大成功で世界的に有名に。
その後は、独自の世界観を持つ『サイン』『ヴィレッジ』『スプリット』など、ときに賛否両論巻き起こすも、話題作を次々と発表しています。

主要登場人物8人とキャスト紹介

1.ドロシー・ターナー/ローレン・アンブローズ

フィラデルフィアのローカルTV「8ニュース」のレポーター。ショックから心を病み、息子ジェリコの死の現実を認識していません。職場復帰のため雇った子守のリアンを手放しで受け入れます。

ドロシーを演じているローレン・アンブローズは、1978年2月20日生まれ、コネティカット出身です。テレビを中心に活動しており、代表作に日本でも放送されたコメディドラマシリーズ『シックス・フィート・アンダー』のクレア役などがあります。

2.ショーン・ターナー/トビー・ケベル

高級レストランのレシピ考案やケイタリングなどを行うフリーランスのシェフ・料理研究家。当初はリアンを疑い、赤ん坊に動揺しますが、心の奥底に愛情が芽生え、ひそかにそのまま育てたいと思う気持ちに……。

ショーンを演じているトビー・ケベルは、1982年7月9日、ヨークシャー生まれのイギリス人俳優です。2007年の伝記映画『コントロール』で助演男優賞を受賞して注目されました。その後は『ファンタスティック・フォー』や『キングコング:髑髏島の巨神』など大作映画にも抜擢されています。

3.リアン・グレイソン/ネル・タイガー・フリー

ターナー家にやってきた謎の子守がリアンです。ウィスコンシン出身の18歳で、非常に信心深く、秘密めいた不可解な言動をとります。

ドラマのカギを握るリアンを演じているネル・タイガー・フリーは、1999年10月13日生まれのイギリス人女優です。『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン5・6に登場したミアセラ・バラシオン役が広く知られています。

4.ジュリアン/ルパート・グリント

ドロシーの実弟で、ショーンの相談相手。実は薬物依存を抱えています。

演じているルパート・グリントは1988年8月24日生まれのイギリス人俳優です。なんといっても『ハリー・ポッター』シリーズのロン・ウィーズリー役で世界的に有名です。

5.トビー/トニー・レヴォロリ

ショーンのアシスタント・シェフで、リアンに気があります。

トニー・レヴォロリはインド系アメリカ人俳優。2014年の世界的ヒット映画『グランド・ブダペスト・ホテル』における若きゼロ・ムスタファ役、また『スパイダーマン:ホームカミング』や『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に登場するフラッシュ・トンプソン役など、話題作の重要な役柄に抜擢されている実力派です。

6.ジョージ/ボリス・マクギヴァー

ターナー家を突然訪問する、リアンの伯父を名乗る不可解な中年男性がジョージです。

演じているボリス・マクギヴァーは、2012年の映画『リンカーン』、ドラマシリーズ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』や『THE WIRE/ザ・ワイヤー』など数々のヒットドラマ・映画に出演しており、名バイプレーヤーぶりを発揮しています。

7.メイ/アリソン・エリオット

リアンの伯母であり、ジョージの妻がメイです。のちにカルト教団のリーダーであることが判明します。

アリソン・エリオットは、モデルから女優に転身。1997年の映画『鳩の翼』におけるミリー・シール役で全米映画俳優組合賞助演女優賞にノミネートされ、注目されました。その他出演作に2007年の大作映画『ジェシー・ジェームズの暗殺』などがあります。

8.ナタリー/ジェリカ・ヒントン

キネシオロジーのセラピストであり、ドロシーの友人でもある黒人女性がナタリーです。心を病んだドロシーを心配し、人形療法を紹介した張本人でもあります。

演じているジェリカ・ヒントンはテキサス出身の女優。ヒットドラマシリーズ『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』のステファニー・エドワーズ役で広く知られています。



『サーヴァント ターナー家の子守』シーズン1全10話あらすじ<ネタバレ>

エピソード1「再生」

雨の夜、フィラデルフィアに暮らすジョーンとドロシー夫妻の家に、住み込みの子守としてやってきたリアン。しかし、実は夫婦の子どもジェリコは、生まれて13週目に突然死しており、ショックから心を病んで現実を認識していないドロシーのため、セラピーのすすめで人形を用いた治療に取り組んでいたのでした。

ショーンはリアンに事情を説明するも、ドロシーばかりかリアンまでもジェリコが本当に生きているかのように振舞います。

そんなある日、ついに不可解なことが……。赤ん坊の泣き声を耳にしたショーンが子ども部屋に行くと、なんと人形だったはずのジェリコが生身の赤ん坊として生き返っていたのでした。

エピソード2「棘」

ショーンは、義弟のジュリアンと相談し、リアンがどこかから赤ん坊を誘拐し、ひそかに人形とすり替えたのだと疑います。

かたやドロシーだけはリアンを完全に信頼し、手放しで歓待。

やがて、ショーンの体に異変が起き始めます。シェフにとって致命的な味覚の損失、そして体のあちらこちらに不気味な棘が刺さり……

エピソード3「ウナギ」

ジュリアンと私立探偵のロスコーは、リアンの正体を探ろうとウィスコンシンの生家を訪ねます。そこで、火災が原因でリアンと両親の3人全員が焼死していた事実を突き止めるのでした。

また、ショーンは、ジュリアンが送ってきた焼け跡の映像の中に、十字架状の奇妙なお守りを見つけます。それは、リアンがジェリコの部屋に飾っていたものと同じもの……。

ショーンとジュリアンは、リアンが死んだ他人になりすましてターナー家に乗り込んできたのだと結論づけます。

エピソード4「厄介な話」

ショーンはリアンの部屋に隠しカメラを設置し、ひそかに様子を観察します。

一方、ジェリコとリアンをロケ現場に連れていくと言い出したドロシーをなんとか説得し、断念させたはずが、なぜかリアンはジェリコを連れて、ドロシーのロケ現場に出没するのでした。

夜中、リアンがひっそりとドロシーのアーカイブビデオをチェック。2011年の日付が記されたビデオの録画をみると、そこにはドロシーにインタビューされるまだ幼いリアンの姿が……。

エピソード5「コオロギ」

ワンダと名乗る子連れの女性がリアンに接近。実は、ジュリアンがリアンの動向を探り、追い出すために仕込んだ女性でした。

リアンはワンダの正体を暴き、自分の置かれている状況を理解。次第に狂気の色を見せ始めます。

ショーンのアシスタントのトビーが食材として用意したコオロギ。リアンは、コオロギが家に入ることは悪いことが起こる前兆だと、ショーンに警告するのでした。



エピソード6「雨の来訪者」

「お前を見つけた」とのリアン宛の手紙が届くと同時に、ターナー家に突然の訪問者が……。リアンが男を家に招き入れると、男はジェリコを愛おしそうに抱くのでした。

リアンはドロシーに伯父のジョージだと紹介。ジョージから、リアンを連れ戻しにやってきたと言われたドロシーは、リアンに残るよう説得します。

出張で不在だったショーンから連絡を受け、ジュリアンがやってきます。その夜、ジェリコのベビーベットの中で赤ん坊のように丸まって眠っているジョージを発見。

翌朝「ここは神のいない家だ」と言い残し、ジョージは一人去っていくのでした。

エピソード7「ハギス」

ドロシーの友人でありセラピストのナタリーが、ショーンにドロシーの精神状態の異常さを訴えます。そもそも人形療法を提案したのもナタリーでした。

少しずつ赤ん坊に愛情を感じつつあったショーンは、今の状況を知らないナタリーが事を荒立てることを心配し、ナタリーとジュリアンをディナーに招きます。

しかし、ついにナタリーも人形ではない生きたジェリコの姿を発見。と、突然、家に侵入していた野犬に襲われてしまいます。

ジュリアンが個人的にも親密であるナタリーにすべての状況を説明すると、ナタリーは自ら解決すると……。

エピソード8「辛い記憶」

ショーンとドロシー、アシスタントのトビーとリアンがともに外出し、ジュリアンが一人で留守番することになります。すると、赤ん坊の姿が見当たらずパニックに……。

帰宅したリアンに、ジュリアンがジェリコの所在を問い詰めます。さらにウィスコンシンで知った事実をそのままぶつけ、お金で手を引くように要求。それでも顔色一つ変えないリアンに対し、ジュリアンは、とうとうジェリコの死の経緯を全て打ち明けてしまうことに……。

かたや、帰宅したドロシーがベビーベッドに向かうと、そこにはいつの間にか生きたジェリコがいました。

エピソード9「ジェリコ」

ジェリコにまつわる出産の過去と、リアンがドロシーを精神的に追い詰めていく今が交互に描かれます。

ドロシーがジェリコを出産したのち、ショーンはカリフォルニアに長期の出張に出てしまいます。一人になったドロシーは、夏の暑さの中、子育てのストレスと疲労にさいなまれるように……。その結果、自分の不注意でジェリコを死なせてしまったのでした。

エピソード10「風船」

教会でジェリコの洗礼式が執り行われたのち、自宅でお祝いのパーティーが開かれます。そこに再び、リアンの伯父ジョージが妻のメイを伴って出現します。ショーンは、2人がお金目当てだと考え、大金を用意し追い払おうとするのですが……。

ジョージがことの真相をショーンに話します。リアンを火事で死んだことにして、ひそかに引き取り育てたこと、そしてドロシーとリアンは、以前に一度会っていた事実。さらに、リアンは親切な人間には愛情を持って接するものの、そうでない場合は危険な女であること。味覚の損失や棘はリアンの仕業であり、そしてジェリコを復活させたのもリアンだと……。

メイは赤ん坊と一緒に帰ろうとリアンを説得。その夜、ひそかにターナー家を出たリアンを、ジョージとメイ、そしてたくさんの信者らしき男女が待っていました。

一方、ドロシーは、メイがかつて取材したカルト教団のリーダーだったことを思い出します。そしてベビーベッドを見ると、そこにいたのはただの人形……。

『サーヴァント ターナー家の子守』考察とシーズン2

シーズン1、全10話のあらすじをネタバレありで書きましたが、それでも不可解な謎は一向に解き明かされていません。

一つ明らかなことは、どうやら狂信的なカルト集団が深く関わっていること。そして、赤ん坊の存在が彼らにとって何か非常に重要な意味を持っているということです。

カギを握るリアンについていうと、どうも完全にはカルト側に立つ人間ではなく、そこから逃げてきたことから見ても被害者の一人である可能性が高いと思われます。

ただ、一部判明した事実すら、それが本当に真実なのか、あるいは嘘なのかもまだわかりません。

はたして、続くシーズン2では、どんな展開が待ち受けているのでしょうか?

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