大人気!日本のシティポップCity Pop【おすすめ名曲・海外の反応】

シティ・ポップ City POP 音楽

今、海外で日本のシティ・ポップが大人気です。

当時リリースされたLPレコードがたいへんな高値で取引され、またYouTubeにおける各曲の再生回数も驚異的な数字に到達!寄せられたコメントが海外勢ばかりなのも驚きです。

当初は、欧米の一部音楽マニアに限られていましたが、今やJapanese City Popとして、アジアなども含む世界中の幅広い層に拡がっているのです。

そこで本記事では、そんな日本のシティ・ポップの人気について、専門家による音楽通向けの解説ではなく、できるだけわかりやすく簡潔に、またおすすめの代表的な名曲10曲、さらに海外ファンの反応なども引用してみたいと思います。

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シティ・ポップ(City Pop)とは?

そもそもシティ・ポップとはどんなジャンルの音楽を指すのでしょうか?

1970年代の後半から80年代にかけて日本で発表された、当時「ニューミュージック」と呼ばれていたジャンルの一部作品を指すものですが、実は明確な定義があるわけではありません。

ざっくりとかみ砕いて特徴をまとめてみると以下のポイントがあげられます。

・都会的で洗練されたムード
・アメリカの音楽(主にAORやジャズ/ファンク)と日本の音楽(歌謡曲)のミックス
・ノスタルジーを呼び起こす、クールでどこか哀愁を帯びたメロディー

しばしば、音楽の一つのジャンルというよりも「ムード」を指す、と指摘されるゆえんです。

シティ・ポップが生まれた当時の社会的背景

シティ・ポップが生まれ、人気を博した1970年代から80年代の日本(主に都会)の社会的背景や世相・空気感として、以下のキーワードをあげておきます。

・高度経済成長を経て世界有数の大都市となった東京
・大量消費と広告の氾濫
・カセットテープ・FMステレオ・SONYのウォークマンの人気
・ドライブのBGM
・大都会の孤独

こうした当時の社会的状況が次第に変化していくのにあわせるように、シティ・ポップも1990年代に入ると次第に埋もれ、メインストリームではなくなっていきました。

なぜ再評価され、海外で人気に火がついたのか

2010年代初頭、YouTubeに代表される動画配信やストリーミング・サービスの普及により、日本のシティ・ポップが海外のリスナーの耳にも気軽届くようになったことが、大きな背景として重要です。

欧米の一部マニアに火がついて口コミやサイトのレコメンドとして拡がり、さらにアジアまで、ある種のムーブメントのごとく拡散していったのです。

今や、渋谷のレコード店でLPを入手する目的で来日する外国人も珍しくなくなりました。

さらにヴェイパーウェイヴやチルウェイヴ、フューチャー・ファンクといった新しいジャンルの音楽への影響、むしろシティ・ポップがそれらの原点になっているという点でも、世界的に注目されているのです。

シティ・ポップのおすすめ名曲・名盤10選

海外で大人気の10曲を厳選し、シティ・ポップの代表的アーティストと名盤をご紹介します。

また、海外の反応も一部引用してみました。

1.竹内まりや「プラスティック・ラブ」/“Plastic Love” by Mariya Takeuchi

収録アルバム:VARIETY
リリース:1984年
作詞・作曲:竹内まりや
編曲:山下達郎

言うまでもなく、シティ・ポップが世界的人気を博するきっかけとなった曲であり、誰もが認めるアンセム的名曲です。

YouTubeにおいて驚異的な再生数を誇り(複数乱立するチャンネルを合計すると軽く1億再生超え)、今やプロ・アマチュアを問わぬたくさんのカバーやリミックスが存在します。

この曲をきっかけに、竹内まりやの存在自体がレジェンド化! 2021年4月から5月、全13公演予定されている7年ぶりのアリーナツアーには、海外のファンからも熱い注目が集まっています。

この曲が発表されたときはまだ生まれてもいないのに、どうしてこんなにノスタルジーを感じるのだろう……

1985年の東京。新宿で夜遊びしたあと、タクシーをつかまえて夜の東京をドライブ。ラジオから流れてくるのはこの曲!

2.松原みき「真夜中のドア~Stay With Me」/”Mayonaka no Door -Stay With Me” by Miki Matsubara

収録アルバム:POCKET PARK
リリース:1979年
作詞:三浦徳子
作曲・編曲:林哲司

「プラスティック・ラブ」と双璧をなすとも言えるシティ・ポップ人気を支える名曲が、松原みきのデビューシングル「真夜中のドア~Stay With Me」です。

2020年12月には、Spotifyの「グローバル バイラルトップ50」で世界トップ2、Apple Musicでも世界各国のJ-POPランキング・トップ10入りを果たすなど、今も日を増すごとに人気が急上昇しています。

松原みき本人が、2004年10月7日に44歳の若さで他界している事実もあいまって、海外ファンの間でいっそう伝説化しています。

30年遅れたけど、この日本の歌が今世界を制覇しつつある!

世界中のファンがこの曲をこんなに愛しているのに、彼女はもうこの世にいないなんて悲しすぎる。

3.山下達郎「Magic Ways」/ by Tatsuro Yamashita

収録アルバム:BIG WAVE
リリース:1984年
作詞:アラン・オデイ
作曲・編曲:山下達郎

誰もが認める「シティ・ポップ界のキング」として、不動の人気と尊敬を集める山下達郎。「プラスティック・ラブ」の大ブレイクとともに竹内まりやの夫兼プロデューサーとして広く知られるようになりましたが、それ以前から、欧米の一部音楽通の間では非常に高い評価を得ていました。

個別の一曲というより、過去の全アルバム、また山下達郎がプロデュースを手掛けた他のアーティスト作品まで人気が及んでいるのは、まさにキングの証!

「Magic Ways」はサーフィン映画のサウンドトラック『BIG WAVE』の中の人気曲。A面は全曲が山下達郎のオリジナル曲、B面がビーチボーイズのカバーを中心にした構成になっている異色作です。

80年代の曲とは思えない、今聴いてもすごく新しい!

もう完璧!これこそマジック!

4.間宮貴子「真夜中のジョーク」/”Mayonaka no Joke” by Takako Mamiya

収録アルバム:ラブ・トリップ(LOVE TRIP)
リリース:1982年
作詞:竹花いち子
作曲:難波弘之
編曲:沢井原兒/塩村宰

シティ・ポップの中でも名盤中の名盤と言われるのが、間宮貴子が1982年にリリースした『LOVE TRIP』。中でも「真夜中のジョーク」は人気の高い楽曲です。

ヒットメーカーの来生えつこ&来生たかお姉弟が複数の楽曲を提供したほか、山下達郎のバンドメンバーらが参加し、クールでメロウな極上の一枚になっています。

間宮貴子は本作一枚だけリリースし、音楽業界から姿を消します。そんなこともあって、幻の名盤として知られています。

これが80年代の日本の雰囲気だとしたら、その時代にいなかった自分がすごくくやしい。

今から50年後でも、間違いなくこの曲を聴いている自信がある!

5.大橋純子「テレフォン・ナンバー」/”Telephone Number” by Junko Ohashi

収録アルバム:Tea For Tears
リリース:1981年
作詞:三浦徳子
作曲:佐藤健
編曲:萩田光雄

「たそがれマイ・ラブ」や「シルエット・ロマンス」など数々のメガヒット曲を持つ実力派歌手の大橋純子ですが、熱唱型のバラードのみならず、シティ・ポップの名曲も多数発表しています。

中でも「テレフォン・ナンバー」は、海外のシティ・ポップのファンの間で絶大なる人気を誇る一曲。

伸びのある抜群の歌唱力とリズム感で繰り出す、軽快なナンバーは必聴です。

「アウ~♪」で始まる日本のこの歌を、グーグルで15分かけて調べてしまった。

毎朝この曲を聴いて一日をスタートさせるのがお決まりのルーティン。



6.大貫妙子「都会」/”Tokai” by Taeko Ohnuki

収録アルバム:SUNSHOWER
リリース:1977年
作詞・作曲:大貫妙子
編曲:坂本龍一

間宮貴子の『ラブ・トリップ』と並び、女性シティ・ポップ・アルバムの名盤の一つとして必ず名前のあがるのが、大貫妙子が1977年に発表した『SUNSHOWER』です。

1973年に山下達郎らと結成したシュガーベイブの解散後、ソロとしてリリースした2枚目のアルバムです。全曲を坂本龍一が編曲を手掛けており、なかでも「都会」は人気の高い作品です。

テレビの某バラエティー番組で、このアルバムを購入するために来日した外国人観光客の姿が紹介され、広く知られるようになりました。

日本語はぜんぜんわからないのに、彼女の声とサウンドはなぜか魂をゆさぶってくる。

大金だしてこのアルバムを買ったけど、全く後悔なし。朝早くか夜遅く聴くと最高!

7.亜蘭知子「Midnight Pretenders」/ by Aran Tomoko

収録アルバム:浮遊空間
リリース:1983年
作詞:亜蘭知子
作曲:織田哲郎
編曲:西村麻聡

日本より欧米での人気の方が高いかもしれない亜蘭知子。1980年代に入って立て続けにリリースされた『神経衰弱』『色彩感覚』そして本作『浮遊空間』などのアルバムは、どれも名盤として人気があります。

「Midnight Pretenders」は織田哲郎が作曲。亜蘭知子自身も作詞家として様々なアーティストに楽曲提供しており、三原順子の「セクシー・ナイト」、TUBEの「シーズン・イン・ザ・サン」など大ヒット曲も少なくありません。

なぜかアメリカで人気がある「I ‘M IN LOVE」なども収録した『Best of Warner Years ’81~’87』が2020年3月にリリースされ、話題になりました。

日本で過ごすロマンティックな夜にぴったり!

体験すらしていないのに、日本の80年代の記憶がよみがえってくる気がするから不思議。

8. 佐井好子「胎児の夢」/”Taiji no Yume” by Sai Yoshiko

収録アルバム:胎児の夢
リリース:1977年
作詞・作曲:佐井好子
編曲:大野雄二

文学的とも言える、独特の世界観で異彩を放つ佐井好子のサード・アルバム、タイトル曲です。ジャズ、フォーク、エスニックなど様々なジャンルをクロスオーバーさせ、70年代の日本の音楽シーンに残る傑作の一つに数えられています。

ジャケットのイラストを描いたのは佐井好子自身という多才ぶり。また『ルパン三世』や『犬神家の一族』のテーマ曲など、誰もが知る数々の名曲を手掛けた大野雄二がプロデュースしている点にも注目です。

佐井好子は70年代に4枚のアルバムをリリースしたのち、表舞台から姿を消していましたが、2000年に入って活動再開しています。

この曲を聴くと、9分10秒で世界中を旅した気分になる。

間違いなく、これまで聴いた音楽の中でベスト! 唯一無二の佐井ワールド!

9.杏里「Last Summer Whisper」/by Anri

収録アルバム:Heaven Beach
リリース:1982年
作詞・作曲:角松敏生
編曲:瀬尾一三

多くの国民的ヒットソングを持つ杏里ですが、そういったメジャーな曲とともに、シティ・ポップの隠れた名曲も数々のこしています。

「Last Summer Whisper」は、4番目のアルバムに収録された一曲であり、海外でもとりわけ人気の高い曲の一つ。作詞・作曲・プロデュースを手掛けたのは角松敏生です。

シンガーソングライターでもある杏里ですが、海外レコーディングも頻繁に行い、欧米の著名ミュージシャンと組んだ楽曲をリリースするなど、今もロサンゼルスを拠点に第一線で活動しているのは周知のとおりです。

上質なワインみたいに、聴けば聴くほど好きになっていく!

この曲を聴くと、なぜか昔の友達が懐かしくてたまらなくなる。

10.角松敏生「If You…」/ by Toshiki Kadomatsu

収録アルバム:After 5 Clash
リリース:1984年
作詞・作曲・編曲:角松敏生

山下達郎がシティ・ポップの不動のキングである一方、山下を尊敬していると公言している角松敏生自身も、自らの作品のみならずプロデュース作品まで注目されるシティ・ポップの代表的男性アーティストです。

1981年に20歳でデビューして以後、日本の音楽シーンにおいて華々しい足跡を残しつつ、一時活動を休止していた時期もありましたが今も現役で活躍しています。

2019年には21枚目のオリジナルアルバムをリリースしたほか、横浜アリーナで開催される周年ごとのライブも毎回大きな話題をよんでいます。

シティ・ポップを聴き始めてから2年になるけど、もう他の音楽なんて聴く気になれない!

この曲のベース・ギターは、ほとんど神レベル!

シティ・ポップは一時の流行では終わらない?

以上、海外で人気の高い10曲を軸にご紹介しました。

一言でシティ・ポップと言っても、実にさまざまなタイプの曲があることもわかっていただけたかと思います。

また、日本で一般にシティ・ポップとしてくくられるアーティストと、海外で人気の高いアーティストでは、多少異なるところがあるかもしれません。

どうやらシティ・ポップの人気は一時期の流行に終わりそうもありません。また、シティ・ポップをきっかけに、それ以外のJ-POPに興味を持つ人も少なくないようで、さらなる拡がりも期待できそうです。

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