ブロードウェイ・ミュージカルで活躍するゲイのスター10人【訃報】

ブロードウェイ・ミュージカル その他

ブロードウェイ・ミュージカルとゲイは非常に関係が深く、俳優はもちろん、製作側やスタッフにも多くのゲイが関わっています。

2018年には、ゲイ演劇の名作『ボーイズ・イン・ザ・バンド(真夜中のパーティー)』がリバイバル上演され、オープンリーゲイの俳優たちが全キャストを演じました。

現役で活躍するオープンリーゲイのスター俳優を10人選び、詳しくご紹介しましょう。

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ブロードウェイで活躍するオープンリーゲイのスター10人【プロフ・代表作・インスタ】

選んだのは、現役で活躍している、まさに脂ののった若手からベテランの俳優10人。

プロフィールや代表作を、インスタグラムとともにご紹介します。2026年現在の情報です。

①ジョナサン・グロフ(Jonathan Groff)

ジョナサン・グロフは、1985年3月26日、ペンシルバニア州ランカスター生まれ。地元の高校を卒業後、演技の道に進みました。

2007年にはロック・ミュージカル『春のめざめ』でトニー賞主演男優賞にノミネート。2015年には大ヒットミュージカル『ハミルトン』で国王ジョージ3世を演じ、2度目のトニー賞ノミネートを果たしています。

テレビや映画でも話題作に出演しており、社会現象を巻き起こしたミュージカルドラマ『Glee/グリー』や映画化もされたHBOのゲイドラマ『ルッキング』、アニメ映画『アナと雪の女王』におけるクリストフの声優としても知られています。

2009年のゲイ・パレードでカミングアウト。これまで、ザカリー・クイント、ミュージカル俳優のギャヴィン・クリール、ニュージーランド人振付師のコーリー・ベイカーらと複数の恋の噂がありましたが、2026年現在、ショービジネスとは無関係の一般男性と交際中のようです。

②ニール・パトリック・ハリス(Neil Patrick Harris)

ニール・パトリック・ハリスは、1973年6月15日、ニューメキシコ州アルバカーキ生まれ。子役として早くから映画やドラマに出演するなど、長いキャリアを誇る俳優です。

舞台では、ミュージカル『レント』の全米ツアーに始まり、2014年には『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』に主演し、見事トニー賞主演男優賞に輝きました。

トニー賞とは縁が深く、2009年から4度に渡って司会を務めています。また、2015年のアカデミー賞でも司会を務め、同賞初のオープンリーゲイの司会者となりました。

2006年に俳優のデイヴィッド・バーカ(写真左)との交際をスクープされ、カミングアウト。2人は2014年に同性婚を挙げ、代理母で設けた双子を育てています。

③ベン・プラット(Ben Platt)

ベン・プラットは、1993年9月24日、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。大御所プロデューサーの父を持つショービジネス一家に育ち、子役として早くからさまざまな舞台を踏んできました。

ミュージカル『ブック・オブ・モルモン』でブロードウェイ・デビュー。2017年には、『ディア・エヴァン・ハンセン』でトニー賞主演男優賞を受賞しています。

世界的にヒットしたミュージカル映画『ピッチ・パーフェクト』やNetflixドラマ『ザ・ポリティシャン』などに出演しているほか、2019年にはデビュー・アルバムをリリースし、全米ツアーを成功させています。2021年には映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』にも主演しました。

早くからゲイであることを隠しておらず、俳優のノア・ギャルビン(写真右)と交際。2人は2022年11月に婚約を発表、2024年9月、正式に同性婚を挙げました。

④アンドルー・レイノルズ(Andrew Rannells)

アンドルー・レイノルズ(あるいはアンドリュー・ラネルズとも)は、1978年8月23日、ネブラスカ州オマハ生まれ。2005年に『ヘアスプレー』でブロードウェイ・デビューを果たしました。

2011年の『ブック・オブ・モルモン』ではトニー賞ミュージカル主演男優賞にノミネート。惜しくも受賞は逃したものの、レコーディング・アルバムはグラミー賞を受賞しています。2016年には『ファルセッツ』で再びトニー賞にノミネートされました。

2018年にはリバイバル舞台『ボーイズ・イン・ザ・バンド』に出演し、Netflixの映画版でも同役を演じているほか、同じくNetflixのミュージカル映画『ザ・プロム』にも出演しています

プライベートでは、『ボーイズ・イン・ザ・バンド』で共演した俳優のタック・ワトキンス(写真右)と交際しています。

⑤ラウル・エスパルザ(Raúl Esparza)

ラウル・エスパルザは、1970年10月24日、デラウェア州ウィルミントンに暮らすキューバ系移民の一家に生まれました。

2000年、リバイバル・ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』でブロードウェイ・デビュー。その後は、『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ』や『カンパニー』などスティーヴン・ソンドハイムのミュージカル、また『ザ・ホームカミング』や『スピード・ザ・プロー』など演劇でも数々の賞に輝いています。

また大ヒットドラマシリーズ『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』のメインキャスト、ラファエル役も有名です。

高校の同級生の女性と離婚歴があり、バイセクシャルを公表。現在は、一般男性と交際し、公の場にも2人連れだって出席しています。



⑥ネイサン・レイン(Nathan Lane)

ネイサン・レインは、1956年2月3日、ニュージャージー州に暮らすアイルランド系一家の生まれ。

下積みを経て、1982年のノエル・カワード作品『プレゼント・ラフター』でブロードウェイデビューを果たしました。1992年の舞台『ガイズ&ドールズ』でトニー賞初ノミネート、1996年の『ローマで起こった奇妙な出来事』、および2001年の『プロデューサーズ』で2度、トニー賞ミュージカル主演男優賞に輝き、堂々たる実力派スターの仲間入りを果たしました。2018年の舞台『エンジェルス・イン・アメリカ』でも3度目のトニー賞を受賞しています。

早くから様々な映画やテレビドラマにも出演し、活躍。代表的な作品に、映画『バードケージ』や『プロデューサーズ』、アニメ映画『ライオン・キング』や『スチュアート・リトル』、ドラマ『マーダーズ・イン・ビルディング』や『ミッドセンチュリーモダン』があります。

ゲイであることを早くから公表しており、2015年11月、18年間パートナーだった劇作家のデヴリン・エリオットと同性婚を挙げました。

⑦シャイアン・ジャクソン(Cheyenne Jackson)

シャイアン・ジャクソンは、1975年7月12日、 ワシントン州スポケーンに生まれました。

2002年、代役ながら『モダン・ミリー』でブロードウェイ・デビュー。2005年にはエルビス・プレスリーの曲を散りばめた『All Shook Up』に主演し、シアター・ワールド・アウォードに輝きました。

その後は、『ザナドゥ』『くたばれ!ヤンキース』『フィニアンの虹』など次々と話題のミュージカルに出演しているほか、映画『ユナイテッド93』や『恋するリベラーチェ』、ドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー』などでも、高い評価を得ています。

プライベートでは、2011年に同性婚しているものの離婚に終わり、2014年に俳優のジェイソン・ランドーと二度目の同性婚を果たしています。2016年には一男一女双子の養子を迎えました。

⑧ロビン・デ・ヘスス(Robin de Jesús)

ロビン・デ・ヘススは、1984年8月21日、コネティカット州ノーウォーク生まれ。両親はプエルトリコ系移民です。2003年のミュージカル映画『キャンプ』でゲイのティーンエージャーを演じ、注目されました。

2005年、『レント』でブロードウェイ・デビュー。2008年にはミュージカル『イン・ザ・ハイツ』で、見事トニー賞助演男優賞を受賞しました。

2010年の『ラ・カージュ・オ・フォール』と2018年のリバイバル・プレイ『ボーイズ・イン・ザ・バンド』でも同賞にノミネートされるなど、オープンリーゲイであることを前面に押し出した役柄を得意とする実力派です。

⑨マックス・フォン・エッセン(Max von Essen)

マックス・フォン・エッセンは、1974年1月11日、ニューヨーク州ロングアイランド生まれ。ドイツとスウェーデン貴族の血を引く名門エッセン家の出身です。

『ウエストサイド物語』のヨーロッパ・ツアーや『シカゴ』の全米ツアーに参加したのち、2000年、『ジーザス・クライスト・スーパースター』でブロードウェイ・デビューを果たしました。

その後は、『レ・ミゼラブル』や『ダンス・オブ・ヴァンパイア』など人気ミュージカルに出演し、2015年の『パリのアメリカ人』では、トニー賞助演男優賞にノミネートされています。

ロングラン中のミュージカル『シカゴ』で、2023年から2026年現在までビリー役で出演中です。

⑩ビリー・ポーター(Billy Porter)

ビリー・ポーターは1969年9月21日生まれ、ペンシルベニア州ピッツバーグ出身です。

『グリース』や『ジーザス・クライスト・スーパースター』『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』などの数々の有名ミュージカルに出演してキャリアを積み、2013年、ついにミュージカル『キンキーブーツ』でトニー賞主演男優賞に輝きました。

ドラマへの出演も多く、トランスジェンダーを描いた『POSE/ポーズ』ではエミー賞の主演男優賞を受賞。同賞を受賞した初のオープンリーゲイの黒人俳優となりました。

2017年にビジネスマンの一般男性と同性婚を果たしています。



残念な2人の訃報

AIDS禍の時代には、たくさんのブロードウェイ関係者であるゲイが亡くなったことで知られていますが、近年亡くなったビッグネームの2人を追悼したいと思います。

『ウエストサイド物語』『カンパニー』『スウィーニー・トッド』『イントゥ・ザ・ウッズ』など数々の名作ミュージカルの音楽を手掛けた、ブロードウェイを代表する大御所作曲家のスティーヴン・ソンドハイムは、2021年11月26日、91歳で他界しました。

ギャヴィン・クリール

ブロードウェイ・デビュー作となった2002年の『モダン・ミリー』でいきなりトニー賞主演男優賞ノミネート、2008年にも『ヘアー』で再び同賞ノミネートの後、2017年、『ハロー・ドーリー!』でついにトニー賞助演男優賞を受賞した、人気スターのギャビン・クリール。

『ブック・オブ・モルモン』では、ブロードウェイのみならずロンドンのウエストエンドでも主演し、ローレンス・オリビエ賞に輝きましたが、残念ながら、2024年9月30日、「サルコーマ(悪性の肉腫)」により、48歳の若さで他界しました。

オープンリーゲイであるのみならず、同性婚を積極的にサポートする組織「ブロードウェイ・インパクト」の共同創設者でもあります。上で述べたとおり、2009年にはジョナサン・グロフと一時恋人関係にありました。

ブロードウェイで活躍するスター女優については、以下の記事で詳しく紹介しています。

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