Netflix『ボーイズ・イン・ザ・バンド』あらすじ・登場人物とキャスト・ロケ地

ボーイズ・イン・ザ・バンド 映画

1968年にオフ・ブロードウェイで上演されたマート・クロウリーの舞台劇をもとに、ウィリアム・フリードキン監督が1970年に映画化した『真夜中のパーティー』。

ゲイを初めて正面から描いたと言われる伝説の作品が、Netflixオリジナル映画としてリメイクされ、原題のまま『ボーイズ・イン・ザ・バンド』として新しくよみがえります。

2020年9月30日に配信された本作について、あらすじ、登場人物とキャストから、スタッフやロケ地情報にいたるまで、詳しくご紹介したいと思います!

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ゲイ映画の名作『真夜中のパーティー』がNetflixで新しくよみがえる!

『真夜中のパーティー』は日本を含む世界各国で今も上演され続けていますが、2018年に大きな話題をよび見事トニー賞を受賞したブロードウェイ・リバイバルのキャストをそのまま引き継ぐ形で映画化したのが本作、Netflix版『ボーイズ・イン・ザ・バンド』です。

手掛けたのは『glee/グリー』や『アメリカン・ホラー・ストーリー』『ラチェッド』など、次々とヒット作や話題作を放っているライアン・マーフィー

飛ぶ鳥を落とす勢いの、オープンリー・ゲイのヒット・メーカーとあって、本作にも熱い注目が集まっています。

『ボーイズ・イン・ザ・バンド』のあらすじ

1968年の夏、ニューヨーク。

アッパー・イースト・サイドにあるマイケルのアパートで、友人ハロルドのバースデー・パーティーが開かれます。

個性的な仲間たちが集まる中、一人だけ飛び入り参加となったのが、マイケルの学生時代の友人アラン。たった一人だけストレートであるアランの存在が、周囲に波風を起こすことに……。

パーティーもたけなわ、マイケルがあるゲームを提案します。一人一人、心から愛する相手に電話をかけ、愛を告白するというもの……。

このゲームをきっかけに、やがてそれぞれの本心や裏の顔が明らかになっていくのでした。

『ボーイズ・イン・ザ・バンド』の登場人物9人とキャスト

9人のキャストは全員、オープンリー・ゲイの俳優たちで占められています。

役柄とそれぞれのキャリア、さらに公になっているプライベート情報もご紹介します!

1.マイケル/ジム・パーソンズ

アルコール依存症で酒癖の悪いカトリック教徒がマイケルです。パーティーを開くホストであり、本作の主人公的存在です。

演じているジム・パーソンズは、1973年3月24日、テキサス州ヒューストン生まれ。テレビドラマ『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』の主人公シェルドン・クーパー役で大ブレイクを果たしました。

2011年に『ノーマル・ハート』でブロードウェイ・デビューを果たし、同作のテレビ映画版にも出演しています。新しいところでは、やはりライアン・マーフィーがプロデュースしたNetflixドラマ『ハリウッド』にヘンリー・ウィルソン役で登場します。

2017年にアート・ディレクターのトッド・スパイワック(写真左)と同性婚を挙げています。

2.ハロルド/ザカリー・クイント

32歳の誕生日を迎える気難しいユダヤ系ゲイが、ザカリー・クイント演じるハロルドです。

ザカリー・クイントは、1977年6月2日、ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。大ヒットドラマ『24 -TWENTY FOUR-』『HEROES/ヒーローズ』に出演し、一躍人気俳優となりました。

映画『スター・トレック』で若きスポックを演じているほか、『アメリカン・ホラー・ストーリー』でライアン・マーフィーと組んでいます。

モデルでミュージシャンのマイルズ・マクミラン(写真右)と2013年から交際し、パワー・カップルと称えられていましたが、2019年に破局しました。LGBTQの権利拡大の運動にも積極的に関わっています。

3.ドナルド/マット・ボマー

ゲイっぽい生活がいやでハンプトンに引っ越した、マイケルの(元?)恋人がドナルドです。自分に自信がありません。

演じているマット・ボマーは1977年10月11日生まれ、ミズーリ州グレーター・セントルイス出身です。ドラマ『ホワイトカラー』の主人公ニール役が有名ですが、2014年のテレビ映画『ノーマル・ハート』では、ゴールデングローブ賞最優秀助演男優賞を受賞するなど、実力派で知られています。

PR会社を経営するサイモン・ホールズ(写真左)と、長い交際の末、2011年に同性婚を果たしました。2人はホールズが代理母出産でもうけた3人の子どもを育てています。

4.ラリー/アンドルー・レイノルズ

性的に奔放なアーティストのゲイが、アンドルー・レイノルズ演じるラリーです。

アンドルー・レイノルズは、1978年8月23日、ネブラスカ州オマハ生まれ。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』『ハミルトン』など、ブロードウェイで数々の有名舞台を踏んでいますが、中でも2011年のミュージカル『ブック・オブ・モルモン』の主役エルダー・プライス役は代表作の一つです。

本作で恋人のハンクを演じているタック・ワトキンス(写真左)とは、実生活でも恋人同士です。

5.カウボーイ/チャーリー・カーヴァー

エモリーからハロルドの誕生日プレゼントとして贈られる男娼がカーボーイです。若くて魅力的ですが、あまり知的とは言えず……。

そんなカウボーイを演じているチャーリー・カーヴァーは、1988年7月31日、カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。双子のマックス(写真右)も俳優で、ドラマ『デスパレートな妻たち』『ティーン・ウルフ』などにおいて、双子役で共演しています。

ライアン・マーフィー製作のNetflixドラマ『ラチェッド』にも、看護師のハック役で出演しています。

2016年に、自身のインスタグラムでゲイであることを公表しました。ドラマ『ザ・ポリティシャン』などで知られる俳優兼ミュージシャンのベン・プラットのMVに恋人役で出演していますが、プライベートは2020年9月現在シングルのようです。

6.エモリー/ロビン・デ・ヘスス

インテリア・デザイナーをしている、典型的なオネエタイプのゲイがロビン・デ・ヘスス演じるエモリーです。

ロビン・デ・ヘススは、1984年8月21日、コネティカット州ノーウォークで、プエルトリコ系移民の一家に生まれました。

ブロードウェイ・ミュージカル『イン・ザ・ハイツ』のソニー役で、見事トニー賞助演男優賞を受賞しました。『ラ・カージュ・オ・フォール』や、舞台版『ボーイズ・イン・ザ・バンド』でも同賞にノミネートされたかなりの実力派です。

7.アラン/ブライアン・ハッチソン

たまたまパーティーに参加することになったマイケルの大学時代の友人弁護士がアランです。既婚者ですが、マイケルは隠れゲイだと睨んでいます。

アランを演じているブライアン・ハッチソンは、ペンシルベニア州ピッツバーグ出身。『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』『The Sinner -隠された理由-』など数々のヒットドラマに出演しているほか、オーディオ・ブックのナレーターや写真家としても有名です。

2018年に不動産業を営む一般男性(写真左)と同性婚を挙げています。

8.バーナード/マイケル・ベンジャミン・ワシントン

図書館で働いている、純で優しい性格の黒人ゲイが、マイケル・ベンジャミン・ワシントン扮するバーナードです。

マイケル・ベンジャミン・ワシントンは、1979年6月7日、テキサス州ダラス生まれ。出演作には、ドラマ『30 ROCK/サーティー・ロック』、ブロードウェイ・ミュージカル『マンマ・ミーア!』『ラ・カージュ・オ・フォール』、映画『ラブ & ドラッグ』などがあります。

9.ハンク/タック・ワトキンス

妻と離婚手続き中で、現在ラリーと同棲している真面目な数学教師の恋人がハンクです。オープン・リレーションシップ派のラリーとの間にわだかまりがあります。

演じているタック・ワトキンスは、1966年9月2日、カンザス州カンザスシティ生まれ。テレビを中心に活躍していますが、中でも人気ドラマ『ワン・ライフ・トゥ・リヴ』のデイヴィッド・ヴィッカース役、『デスパレートな妻たち』のボブ・ハンター役が有名です。

2012年に代理母出産でもうけた双子をわが子として育てています。ラリー役のアンドルー・レイノルズ(写真左)とは、2018年の本作の舞台版で共演したのち、2019年より交際をスタートさせました。



『ボーイズ・イン・ザ・バンド』のスタッフ・トリビア情報

1.製作を手掛けたライアン・マーフィー

ライアン・マーフィーは、2018年7月に、Netflixと今後5年間で3億ドルの独占契約を結んでおり、本作は『ハリウッド』『ラチェッド』に続く配信第3弾にあたります。

ライアン・マーフィーのプロフィール、過去の作品や今後配信予定の作品などについては、下記の2つの記事にまとめてあります。

2.監督は俳優としても活躍するジョー・マンテロ

2018年のブロードウェイ版に続き、本映画化の監督も手掛けたのは俳優としても活躍するジョー・マンテロです。

1962年12月27日、イリノイ州ロックフォード生まれ。監督としては、ミュージカル『ウィケッド』『テイク・ミー・アウト』、『アサシンズ』など、ブロードウェイで数々のヒット作を手掛け、トニー賞を2度も受賞しました。

俳優としては、ブロードウェイ舞台『エンジェルス・イン・アメリカ』や映画『ノーマル・ハート』、新しいところではライアン・マーフィーのNetflixドラマ『ハリウッド』に出演しています。

もちろん、オープンリー・ゲイであり、かつて劇作家のジョン・ロビン・ベイツと長らく交際していました。2020年現在は、ニューヨークでアパレル関係の一般男性と暮らしています。

3.オリジナルの戯曲を手掛けたマート・クロウリー

マート・クロウリーが、大スターのナタリー・ウッドのアシスタントを務めながら執筆した戯曲が本作『ボーイズ・イン・ザ・バンド(真夜中のパーティー)』です。

原題「The Boys in the Band」は、ジュディ・ガーランド主演映画『スタア誕生』の劇中、ジェームズ・メイソンがはくセリフ「You’re singing for yourself and the boys in the band.(自分自身とバンドのボーイズのために歌うんだ)」から取られたものでした。ジュディ・ガーランドが、当時からゲイのアイコン的存在だったことに由来します。

今回のリメイクにあたっては、ライアン・マーフィーと何度も組んできたネッド・マーテルが脚本を執筆しました。

残念ながら、マート・クロウリーは本作の完成を見ることなく、2020年3月7日、心不全のため84歳で死去しました。

ちなみに、ラリーがナンパしているバーのシーンにカメオ出演しています。

4.撮影とロケ地

撮影は2019年の夏、ニューヨークとロスアンゼルスで行われました。

ニューヨークはアッパー・イースト・サイド(75 st.あたり)、ロスアンゼルスはダウンタウン、s.broadwayに残る古い映画館が撮影に使われました。

また、1970年の映画のロケ地となり、今も営業を続けるグリニッジビレッジにある伝説のゲイバー「Julius Bar」が、再びロケ地として使用されています。

5.1968年の舞台・1970年の映画『真夜中のパーティー』のキャスト

『ポーイズ・イン・ザ・バンド』の9人のキャストは全員ゲイを公言している俳優たちばかりですが、オリジナルのキャストは、6人がゲイ、3人がストレートの俳優でした。

しかも、みながオープンに公言していたわけではなく、ゲイが違法だった当時は、出演するにも大きな勇気と覚悟が必要だったと言われています。

6.登場人物のモデルは?

9人の登場人物は、原作者マート・クロウリーの友人たちがモデルになっています。

マイケルのモデルは、クロウリー自身。そして、ハロルドのモデルとなったのは、ダンサーのハワード・ジェフリーです。

映画『ウエスト・サイド・ストーリー』や『ハロー・ドーリー!』などに出演しているトップ・ダンサー兼振付師であり、クロウリーの親友でした。1988年にAIDSにより死去しています。

7.『ボーイズ・イン・ザ・バンド』の続編

マート・クロウリーは、2002年に続編となる『メン・フロム・ザ・ボーイズ(The Men from The Boys)』を発表しました。同年にサンフランシスコで上演されましたが、評価はかんばしくなく、1か月で打ち切りになっています。

ラリーが病死し、その葬儀をきっかけに、35年後ぶりに再会する仲間たちの姿を描いたものです。

8.初演から50年過ぎて今なお根強い人気

オリジナルから50年以上たったというのに、『ボーイズ・イン・ザ・バンド』は今なお根強い人気を誇るゲイ戯曲の傑作です。

日本でも何度も上演され、2020年にも、安田顕主演・白井晃演出で上演されたばかりです!

『ボーイズ・イン・ザ・バンド』が気に入った方は必見の映画『ノーマル・ハート』

『ボーイズ・イン・ザ・バンド』が気に入った方に、ぜひ鑑賞していただきたい別の映画があります。

2014年、テレビ映画として公開された『ノーマル・ハート』です

2つの作品の多数の共通点など、オススメする理由を別の記事で詳しくご紹介しています!

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