CM(テレビ・コマーシャル)の中に流れる曲が気になって仕方ないときがあります。
人気アーティストのヒット曲だったり、曲情報のクレジットが出ていたりすればいいのですが、多くは不明のまま……。
もやもやして、友人に、サビの部分を鼻歌で歌ってみせ、なんとか調べようとした経験はありませんか?
ここでは、私が気になって調べたCMソングの名曲をご紹介します。CD化されていないものもありますが、それがわかるだけでも多少スッキリするはずです!
気になる7社のCMソング7曲を紹介!
比較的新しいCMから、長く愛されオンエアされ続けているCMまで、合計7社7曲です!
1. 東海住宅CM×和田春
問い合わせが殺到し、2019年についにフルバージョンがリリースされた東海住宅のCM曲が、和田春の「Wanna go home」です。
東海住宅創立45周年を記念して製作されたTVCMシリーズで使用されたオリジナル曲であり、当初は30秒バージョンしか存在していませんでした。成人式を迎えた娘と両親のしみじみとした関係を描いたCMそのものも評判になりましたが、そこに流れるバラード曲が反響をよび、リリースにむけて動いたという経緯です。
作詞・作曲・歌唱を行っている和田春は、CMや映画のほか、音楽制作デュオ「doubleglass」を結成して乃木坂46や欅坂46ら多数のアーティストに楽曲を提供しています。
「Wanna go home」は現在、SpotifyやAmazon musicなどで視聴が可能です。

ちなみに、CMの中で父親を演じている俳優を光石研だと勘違いしている人も多いようですが、横堀秀樹です。確かにちょっと似ていますね……。
2. 鹿島建設CM×中川俊郎
かなり昔から流れている、息の長いCMが鹿島建設の企業CMです。渋谷編と新宿編の2パターンあり、ナレーションも実に秀逸!
ラッシュのない都心
車椅子でどこにでもいける世界
ホタルが棲む渋谷
人が想像できることは、必ず人が実現できる
想像をチカラに
災害を恐れない街
ゴミという言葉のない世界
天の川が見える新宿
人が想像できることは、必ず人が実現できる
想像をチカラに
センチメタルで美しい曲の作曲およびピアノを弾いているのは中川俊郎です。しかし、CMのためのオリジナル曲であり、残念ながらCD化はされていません。
中川俊郎は、ピアニストであるばかりか、作曲家として多数のCM曲を手掛ける、広告業界では名の知られた人物です。サントリーのウーロン茶やキューピーのアヲハタ55ジャムのCMなど、聴けばハッと思い当たる名曲も多々……。
そんな曲を集めたCD「Cocoloni utao ナカガワトシオ ソングブック」がリリースされていますので気になる方は視聴されてみてはいかがですか?

3. 東京海上日動CM×?
かねてよりTVCMに力を入れてきた東京海上日動ですが、最近流れている「挑戦シリーズ・スイマー応援篇」が話題です。
シリーズの新しいCMが、池江璃花子選手を応援するもの。幼い頃の動画を交えて、とても感動的な内容になっています。
READY TO GO
その挑戦が未来を変える
CMの内容はもちろん、このシリーズで使用されている音楽も気になるのですが、残念ながらCMのためのオリジナル曲であり、スタッフ等の詳細も公表されていません。
さりげなく合唱を取り入れた、元気が出てくる曲なので、フルバージョンを期待したいところですね!
4. 住友不動産CM×吉田美奈子
住友不動産の企業CMで使用されている吉田美奈子の「頬に夜の灯り」が話題です。
70年代・80年代の日本のCity POPに今、世界的な注目が集まっていますが、吉田美奈子の名曲を起用したのも、そういった背景を反映してのことでしょうか。
「頬に夜の灯」はまさにCity POPを代表する名曲です。1982年に発売された9番目のアルバム「LIGHT’N UP」に収録されており、もちろん、作詞作曲も吉田美奈子です。

5. 小糸製作所CM×ジョー・リノイエ
美しい東京の夜景とドラマチックなバラード曲が話題の小糸製作所の企業CM。使用されている曲はジョー・リノイエの「それだけしか言えない」です。
ジョー・リノイエは、1990年代から鈴木雅之や近藤真彦ら多数のアーティストに曲を提供してきたほか、最近はアニソンの楽曲提供でも人気です。CM曲では他に、武富士のCMで使用された「シンクロナイズド・ラブ」が有名です。
「それだけしか言えない」は、1996年に発表された曲で、東海テレビ制作のテレビドラマ『はるちゃん』の主題歌としても使用されました。
6. JT CM×thea
姉妹の心温まる関係を描いて話題になったJTの企業CM。大切な人に想いを伝える「想うた」シリーズの5作目であり「姉妹を想う」篇となっています。
違うから、人は人を想う
使用されている曲は、沖縄のロックバンドMONGOL800のキヨサクが作曲、クリエイティブディレクターの篠原誠が作詞したCMのためのオリジナルソング。キヨサクに見出された新人ボーカリストのtheaが歌っています。
残念ながら、CD化されていません。
CMの中で姉妹を演じているのは石井杏奈と古川琴音です。JTの公式チャンネルには、よりショートムービーに近い270秒バージョンもアップされていますから、ぜひご覧ください!
7. アクエリアスCM×Uru
泣けるCMとして話題になったアクエリアスのCM『見えない「がんばれ」 少年野球』篇。親子のせつない関係を描き、じわじわくる!と大評判になりました。
使用されている曲は、the pillowsの「Funny Bunny」をシンガーのUru(ウル)がカバーしたCMのためだけのオリジナルバージョン。シンプルなアレンジに透明感のある歌声が、オリジナルとはまったく違う雰囲気を醸し出しています。
Uruは、YouTubeに多数のカバー曲動画を投稿して注目され、2016年に映画『夏美のホタル』の主題歌「星の中の君」でデビューしたシンガーです。2020年には、2枚目のアルバム『オリオンブルー』をリリースしました。

わからなければ、CM企業のお客様窓口に問い合わせしてみましょう!
以上、クレジットから曲名とアーティストが明らかにわかるものを含め、7曲のCMソングをご紹介しました。
「CMで使用されているあの曲が知りたい」と思っても、じれったいのは、公式ホームページ上などで明記されていない限り、なかなか簡単に調べようがないこと。
問い合わせが殺到したことからリリースの運びとなった東海住宅のような例もありますから、気になったらその会社に問い合わせてみるのも一つの手段ですね。
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