旅をテーマにした映画・旅に出たくなる映画:行先別25選

映画で海外旅行 映画

新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的蔓延で、家にいながら旅気分を味わう「ステイケーション」なる言葉が話題に!そんな中、映画鑑賞はステイケーションの王道の一つでした。

単に物語の舞台であるだけでなく、異国情緒あふれる風景描写など、あたかもそこに滞在しているかのような旅気分を味わえる映画を選び、行先別にまとめてみました!

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旅行先として人気のある国々を舞台としたおすすめ映画を国別に紹介!

本記事では、『ローマの休日』などド定番映画はなるべく避けつつ、映画としてもじゅうぶん見ごたえのある作品を選んでみました!

行先は11の国を中心に、映画は合計25作品。さっそく、出発しましょう!

タイ

バンコクのエネルギッシュな賑わい、そしてプーケットパタヤサムイなどののどかで美しいビーチ・リゾートなど、一度ハマるとリピーターが続出するのがタイです。食べ物のおいしさもトップクラスですね!

①『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』(2011)

ラスベガスを舞台に4人の男のハチャメチャなバッチェラー・パーティーを描いた一作目の続編であり、舞台をタイに移して再び結婚式にまつわるドタバタ劇が繰り広げられます。

バンコク観光の人気スポット、5つ星ホテル「ルブア」の屋上にある絶景ビューで知られる有名レストラン「シロッコ」も登場します!

②『ザ・ビーチ』(2000)

バンコクで出会った男から教えられた、伝説の楽園ビーチ。地図を片手にたどり着いたアメリカ人の若者リチャードが、そこで目にしたのは……。

主人公を演じたのはレオナルド・ディカプリオ。実際に撮影場所となったピピ島のビーチは、映画そのままの美しさです!

台湾

今や日本人の海外旅行先としてトップ3に入る人気を誇るのが台湾です。どこか懐かしい街並み、親日的で優しい人々、グルメにマッサージ……、週末旅行が可能な近さも魅力ですね!

③『台北の朝、僕は恋をする』(2010)

パリに留学中の恋人を想いながら家業の麺屋を手伝う青年カイと、書店で働く少女スージー。台北の街に生きる若者たちの青春をみずみずしいタッチで描いた秀作が『台北の朝、僕は恋をする』です。

ある騒動をきっかけに、2人は、さまざまな屋台が並ぶ夜市など、夜の台北を駆け巡ります。

④『花蓮の夏』(2006)

幼なじみの青年2人と、同じ高校に転校してきた孤独な少女。同性愛をからめた3人の甘酸っぱい三角関係を綴った青春ストーリーです。日本でも人気の高いジョセフ・チャンが主人公のひとりを演じています。

主な舞台になるのは、のどかで美しい田園風景が拡がる台湾東部の花蓮。まだ日本人にはなじみの薄い地域かもしれません。そして3人の大学進学によって、舞台は大都会の台北へと移ります。

アメリカ・ハワイ

今も昔も日本人が大好きなリゾートとして不動の人気を誇るハワイ。ビーチ、ドライブ、グルメにショッピング……ハワイの魅力は、なんといっても朝から晩まで一日中楽しめることです! あの独特の解放感は他では味わえませんね!

⑤『ファミリー・ツリー』(2011)

家族とともに、ハワイのオアフ島に暮らす弁護士のマット。ボート事故によって最愛の妻が昏睡状態となってしまったことをきっかけに、マットはある決断に至ります。

映画『ファミリー・ツリー』で主人公を演じたのはジョージ・クルーニー。人生の転機を迎えた男と家族の絆を描く人間ドラマである同時に、オアフ島のビーチや山々など、素晴らしい自然そのものが物語の大切なテーマとなっています。

⑥『50回目のファースト・キス』(2004)

水族館の獣医師が、強い記憶障害のある女性に一途な恋を捧げる姿を描いたロマンティック・コメディが『50回目のファースト・キス』です。ドリュー・バルモアとアダム・サンドラーが演じたオリジナル版のほか、長澤まさみと山田孝之による日本版リメイクもあります。

アダム・サンドラーの勤務先である水族館は、人気の「シーライフ・パーク」です。他にも、マカプウ・ビーチ、クアロア・ランチなど有名観光スポットが随所に登場します!



フランス

世界に誇る観光都市だけあって、パリを舞台にした映画は数知れず……。ここでは、パリの空気がそのまま感じられる2作品を選んでみました。

⑦『ビフォア・サンセット』(2004)

一組の男女の出会いから9年後の再会、さらにその9年後の結婚生活を描いた「ビフォア」三部作の2作目です。シリーズ通じて、イーサン・ホークとジュリー・デルピーが2人を演じています。

ウィーンでの出会いから9年が過ぎ、2人が偶然再会する場所がパリ。美しい秋のパリのあちらこちらを散策しながら、語り合います。3作目の舞台はギリシャです。

⑧『ポンヌフの恋人』(1991)

足を怪我した孤独な大道芸人アレックスと、失明寸前の女学生ミシェルが出会い、運命の恋を繰り広げます。

フランス革命200年祭の花火がセーヌ川の上空に打ち上がるシーン、2人がかけめぐるメトロ、雪が降りしきる夜のポンヌフ橋など、パリの持つもう一つの顔を美しく切り取った映画です。

イタリア

『ローマの休日』や『ベニスに死す』などに憧れてイタリアを訪ねる人も少なくないでしょう。ローマなど有名観光都市ばかりではなく、ヴェローナトスカーナといった地方も人気ですです。

⑨『ジュリエットからの手紙』(2010)

1通の手紙がきっかけとなり、ロンドンに暮らすクレアが50年前の初恋の人を捜すためイタリアにやってきます。クレアをヴァネッサ・レッドグレイヴ、その手伝いをするアメリカ人女性をアマンダ・セイフライドが演じました。

舞台は、『ロミオとジュリエット』にまつわるイタリア北部の都市ヴェローナ。ローマやナポリなどとはまた違う、イタリアらしい町並みや自然を堪能できる映画です。

⑩『トスカーナの休日』(2003)

離婚の痛手を背負う、サンフランシスコに暮らす女性作家が、傷心を癒すためイタリアのトスカーナ地方を旅します。美しい自然と人々の優しさに魅せられ、やがて新しい一歩を踏み出す姿を描きました。

ヒロインを演じたのはダイアン・レイン。ゆったりとした時間が流れるトスカーナの美しい風景に、あなたも魅了され、癒されることは間違いありません。

⑪『君の名前で僕を呼んで』(2017)

北イタリアののどかな避暑地を舞台に、2人の青年のひと夏の恋を感傷的に描いたラブストーリーが『君の名前で僕を呼んで』です。ティモシー・シャラメとアーミー・ハマーが主人公の2人を演じました。

みずみずしい恋の行方とあわせ、なんと言っても美しい北イタリアの風景が大きな見どころの一つになっています。

⑫『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(2013)

65歳の作家兼ジャーナリストの男性が、セレブとしての華やかな生活から、初恋の女性の訃報を機に、人生の価値を求めてローマの街をさまよう姿を描きます。『グレート・ビューティー/追憶のローマ』は、パオロ・ソレンティーノ監督がメガホンをとり、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した傑作です。

幻想的ともいえる映像の中に、ローマの街が持つもう一つの顔が美しく映し出されます。



アメリカ・本土

ニューヨークロスアンゼルスラスベガスマイアミ……それぞれの都市を舞台にした映画を紹介するときりがありません。ここではあえて、一味違う異色の4作品を選んでみました。

⑬『リービング・ラスベガス』(1995)

ラスベガスを舞台に、アルコール中毒の男ベンと高級娼婦サラのせつなくも苦しい愛を描いた秀作です。絶望と孤独に生きる2人をニコラス・ケイジとエリザベス・シューが演じました。

ラスベガスが舞台の映画というと、華やかなカジノものやハチャメチャなコメディが多いように思いますが、こちらは一味も二味も違う雰囲気。2人の生きざまの向こうに、ラスベガスの持つ、孤独でさみしい一面が映し出され、郷愁にも似た旅情を誘います。

⑭『はじまりのうた』(2014)

恋に傷ついたシンガーソングライターの卵が、一人のプロデューサーに見出され、ニューヨークの街のあちらこちらでゲリラ的なレコーディングに挑みます。2人を演じたのはキーラ・ナイトレイとマーク・ラファロ。

『はじまりのうた』は、ニューヨークが舞台の映画は無数にありますが、あえてこの映画を選んだ理由は観ていただければわかるはず。音楽をテーマに、恋とも友情ともつかぬ想いを抱えながらレコーディングを続ける姿とニューヨークの街並みがぴたりとマッチし、胸が躍ります。

⑮『ノマドランド』(2021)

現代のノマド(遊牧民)とも言うべき車上生活者たちの姿を、アメリカ西部の美しい大自然を背景に描いた社会派ドラマが『ノマドランド』です。フランシス・マクドーマンドが製作・主演も務め、ヴェネツィア国際映画祭で最高賞の金獅子賞、アカデミー賞においても作品賞・監督賞・主演女優賞の最多3冠に輝きました。

キャンプや車中泊の旅行がブームになっていますが、そういった方々に刺さる旅の映画です。

⑯『わたしに会うまでの1600キロ』(2014)

パシフィック・クレスト・トレイルとは、アメリカのメキシコ国境からカナダ国境まで、西海岸を南北に縦走する長距離自然歩道。心の傷をいやすため、1600キロに及ぶ道を踏破したシェリル・ストレイドの実話を、リース・ウィザースプーン主演で映画化した作品が『わたしに会うまでの1600キロ』です。

オレゴン州とカリフォルニア州を中心に撮影された、美しくも過酷な大自然の姿は、アメリカのもう一つの顔です。トレッキングや山登りが好きな方におすすめです。

インド

世界に誇る映画大国である上、『スラムドッグ$ミリオネア』の世界的大ヒットで一躍熱い注目が集まったインド。おすすめとして選んだのは、少々地味ですが心温まる秀作映画です。

⑰『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』(2012)

イギリスのシニア7人組が優雅な老後を過ごすためにやってきたインド。ところが、長旅の末にたどり着いたのは、訳ありのおんぼろホテルでした。

『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の舞台となっているのはデリーの南西に位置するジャイプルです。別名「ピンクシティー」と呼ばれるなど、ピンク色に塗られた建物も印象的で、インドらしいエネルギッシュな雑踏とエキゾチックな街並みを映画でも存分に満喫できます。



韓国

韓流映画やドラマが量産され、日本にも続々と紹介されていますので、わざわざここで数作品を選ぶ必要はないかもしれません。あまり韓流に詳しくない人に、まずおすすめする作品を一作だけ選ぶとしたら、迷わずこの作品です!

⑱『猟奇的な彼女』(2001)

気が強く暴力的な女性と、不器用で気弱な男性のぎこちない愛をコミカルに描き、社会現象を巻き起こした大ヒット作です。

2人がデートし、あれこれ騒動を繰り広げるソウルの風景と日常をリアルに楽しめる作品でもあります。ロケ地となったスポットめぐりをする人も多くいるそうです。

アラブ首長国連邦(UAE)

ドバイアブダビは、新興観光都市として世界的に注目されていますが、まだまだ日本ではなじみが薄く、憧れの場所にすぎないかもしれません。そんな中東の雰囲気を楽しく鑑賞できる映画として、この作品はいかがでしょうか?

⑲『セックス・アンド・ザ・シティー2』(2010)

ニューヨークに暮らす仲良し4人組の恋や仕事を描き、世界的なヒット作となった『セックス・アンド・ザ・シティー』。映画版の2作目は、UAEのアブダビが舞台です。

映画としては低評価に終わりましたが、超高級ホテル、砂漠ツアー、街の市場など、アブダビ観光のあらゆるものが詰まっており、旅情気分を味わう映画としては最高です。

スイス

スイスといえば、やはり壮大なるアルプスの大自然。そんなアルプスを舞台にした、比較的新しい作品をご紹介しましょう!

⑳『グランドフィナーレ』(2015)

アルプス山麓にある長期滞在型ホテルでバカンスを過ごす初老の親友2人。それぞれに訪れた心の変化と葛藤を、ダイナミックな映像で描いた人間ドラマです。

2人を演じたのは名優マイケル・ケインとハーヴェイ・カイテル。実際に実在するホテルでロケが敢行され、またホテルを取り囲むアルプスの絶景も本作の大きな魅力となっています。

ギリシャ

㉑『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』(2018)

ABBAのヒット曲を散りばめた大ヒットミュージカルを映画化した前作『マンマ・ミーア!』の続編が『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』です。アマンダ・セイフライド、メリル・ストリープら前作のメンバーが再結集しました。

舞台は前作に引き続き、ギリシャの架空の島。親子はホテルを経営しており、エーゲ海の美しい風景も存分に味わうことができます。

番外編

他にも、1本の映画でまとめて複数国を旅したいという方には次の作品などおすすめです。

㉒『食べて、祈って、恋をして』(2010)

ジュリア・ロバーツ主演の『食べて、祈って、恋をして』では、傷心の女性がイタリア、インド、インドネシアのバリ島を1年かけて旅してまわります。

エリザベス・ギルバートの書いたベストセラー小説の映画化です。

㉓『ヒア アフター』(2010)

クリント・イーストウッド監督の『ヒア アフターは、サンフランシスコ、ロンドン、パリ、プーケットを舞台に、不思議な糸にあやつられて引き寄せられる人々の運命の出会いを描いた作品です。

スピリチュアル好きの方におすすめです。

㉔『バベル』(2006)

世界の複数の場所に暮らす人々が、ある事件を軸に絡み合っていく姿を描いた、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の傑作が『バベル』です。舞台となっているのは、モロッコ、アメリカのカリフォルニア、メキシコのティフアナ、そして東京。それぞれの異なる風景と日常が、本作の見どころの一つでもあります。

東京を舞台に描かれたエピソードには役所広司、菊地凛子らが出演し、菊池はアカデミー助演女優賞にノミネートされました。

㉕『それでも恋するバルセロナ』(2008)ほかヨーロッパ4部作

まとめてシリーズ的に鑑賞したい方には、ウディ・アレン監督のヨーロッパ4部作などいかがでしょうか。『それでも恋するバルセロナ』、『恋のロンドン狂騒曲』、『ミッドナイト・イン・パリ』、『ローマでアモーレ』とシリーズで鑑賞すれば4都市を満喫できます。



ロケ地めぐりの旅へ!

新型コロナウイルスもようやく終焉が近づき、誰もが海外旅行に行くことができるようになりました。

こうした旅の映画を鑑賞し、実際にその地を訪ねてロケ地めぐりなどしてみてはいかがでしょうか?

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