『ドライブ・マイ・カー』撮影ロケ地21ヶ所(広島/北海道/東京)

ドライブ・マイ・カー ロケ地映画

村上春樹の短編小説を原作に、濱口竜介が監督・脚本を手掛けた映画『ドライブ・マイ・カー』。

妻を亡くし、喪失感を抱えた男と、孤独な専属女性ドライバーのふれあいと再生を描き、世界中で絶賛されています。

本記事では、撮影に使用されたロケ地について、詳しくご紹介したいと思います。

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映画『ドライブ・マイ・カー』が世界の映画祭を席巻中!

映画『ドライブ・マイ・カー』は、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門脚本賞を日本映画として初受賞したほか、全米映画批評家協会賞で作品賞・主演男優賞含む4冠、ゴールデングローブ賞の最優秀非英語映画賞受賞など、世界中の権威ある映画祭を席巻しています。

2022年3月に発表される米アカデミー賞でも、やはり日本映画初となる作品賞など4部門でノミネート。中でも、国際長編映画賞の受賞はほとんど確実視されているほどです。

主人公である俳優兼演出家の家福悠介を西島秀俊、孤独な女性ドライバーの渡利みさきを三浦透子、家福の妻の音を霧島れいか、家福の人生に深い影を落とす俳優の高槻耕史を岡田将生が演じています。

村上春樹の原作と映画の違いについては、別の記事で考察しています。

撮影に使用されたロケ地21カ所を紹介!

映画は、もともと韓国の釜山で撮影される予定でしたが、新型コロナウイルスの蔓延によって急遽、広島に変更されました。

東京にある豪華な家福の自宅マンションは、さまざまなドラマや映画で使用されているハウススタジオで撮影されています。場所は公表されていません。

以下、物語の展開に沿って、全21カ所をご紹介します。

①スターツおおたかの森ホール

家福が妻の音を車で送り届けるテレビ局の玄関や、家福自身が出演する舞台「ゴドーを待ちながら」が上演されるホール・楽屋として使用されたのは、千葉県流山市にある「スターツおおたかの森ホール」です。

流山おおたかの森駅北口にあり、約500席の多目的ホールを有する文化施設です。

■スターツおおたかの森ホール
住所:千葉県流山市おおたかの森北1-2-1
公式HP:https://www.otakanomorihall.com/

②成田ビューホテル

海外出張が一日延期となったため、家福が宿泊する成田空港近くのホテルは「成田ビューホテル」です。

客室から、音とスカイプで会話します。

■成田ビューホテル
住所:千葉県成田市小菅700
公式HP:https://www.viewhotels.co.jp/narita/

③武王山 安養院

急死した音の葬儀が行われたお寺として登場するのは、東京都板橋区にある「安養院」です。おそらく幼くして亡くなった二人の一人娘の法要が行われたのもこの寺だと思われます。

鎌倉幕府、執権の北条時頼が創建したといわれる由緒ある真言宗の寺院であり、阿弥陀如来坐像や釈迦四面像は板橋区有形文化財に指定されています。

■武王山 安養院
住所:東京都板橋区東新町2-30-23

④小谷サービスエリア

家福が、東京から広島に向かう長距離ドライブの途中、仮眠をした思われるサービスエリアは、山陽自動車道下りの「小谷サービスエリア」です。

■小谷サービスエリア
住所:広島県東広島市高屋町小谷5237-1
公式HP:https://www.w-holdings.co.jp/sapa/2385.html

⑤広島国際会議場

演劇祭の演出をするため、広島にやってきた家福がスタッフに迎えられ、打ち合わせをする場所は、「広島国際会議場」です。広島平和記念公園敷地内にあり、広島平和記念資料館本館と空中回廊で繋がっています。丹下健三の建築です。

劇中では、「広島芸術文化劇場」という架空の名前が付けられており、専属ドライバーのみさきと初対面するのもこちらの駐車場です。

■広島国際会議場
住所:広島県広島市中区中島町1-5
公式HP:http://www.pcf.city.hiroshima.jp/icch/

⑥安芸灘大橋

みさきの運転で、広島市内から滞在先のある島に向かう途中、瀬戸内海を渡る美しい橋です。

呉市と下蒲刈島を結ぶ吊橋として、2000年1月に開通。本土と安芸灘の7つの島を結ぶ「安芸灘とびしま海道」の中、最も本土側の橋です。有料道路ですが、歩行者と自転車は無料です。

■安芸灘大橋
住所:広島県呉市
公式HP:https://www.hprc.or.jp/akinada.html

⑦呉市豊町御手洗

瀬戸内海沿いの大崎下島循環線を車で走り、たどり着いたのは呉市豊町御手洗の伝統的建造物保存地区です。上記の場所が、車を駐車させた場所です。

江戸時代、風待ち・潮待ちの港町として発展し、賑わったのが御手洗。当時の趣がそのまま残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。

■御手洗の伝統的建造物保存地区
住所:広島県呉市豊町御手洗
公式HP:http://www.yutaka-kanko.jp/index.html

⑧閑月庵 新豊

家福の滞在先として用意された家屋は、御手洗地区にある「閑月庵 新豊」です。江戸時代末期の建物で、昭和初期までは「新豊(しんとよ)」の名前の旅館でした。現在は、一日一組限定の貸し切り宿・別荘として利用されています。

窓から望む瀬戸内海の絶景が素晴らしく、映画でもその魅力が存分に伝わってきます。

■閑月庵 新豊
住所:広島県呉市豊町御手洗313
公式HP:https://mitarai-shintoyo.com/



⑨JMSアステールプラザ

家福が演出する芝居「ワーニャ伯父さん」のオーディション、およびその後の台本読みが行われるシーンは、広島市中区にある「JMSアステールプラザ」で撮影されました。

市民の文化活動のために利用される複合施設であり、大・中ホールのほか、会議室や練習室など様々な施設が充実しています。

■JMSアステールプラザ
住所:広島県広島市中区加古町4-17
公式HP:http://h-culture.jp/

⑩グランドプリンスホテル広島

高槻に誘われ、家福がカウンターに座って一杯飲むホテルのラウンジバーは、「グランドプリンスホテル広島」の最上階にある「スカイラウンジ トップ オブ ヒロシマ」です。

高槻が宿泊しているホテルという設定であり、車寄せの玄関回りなども登場します。

■グランドプリンスホテル広島
住所:広島県広島市南区元宇品町23-1
公式HP:https://www.princehotels.co.jp/hiroshima/

⑪広島市佐伯区湯来町の民家

家福とみさきが夕食に招かれる、ユンス夫婦の自宅は、佐伯区湯来町の民家で撮影されました。室内も同じ民家で撮影されたのかどうかは不明です。

近くにある「クアハウス湯の山」でスタッフやキャストが食事をしたようです。

■民家
住所:広島県広島市佐伯区湯来町

⑫広島市環境局中工場

まだ広島をほとんど見ていないという家福を、みさきが案内するの場所が、実際にゴミ処理施設として使用されている「広島市環境局中工場」です。

世界的建築家の谷口吉生が設計したモダンな建物であり、劇中でも建築について会話が交わされます。施設内の見学コースは一般公開されています。

■広島市環境局中工場
住所:広島県広島市中区南吉島1-5-1
公式HP:https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/93/

⑬吉島釣り公園

中工場を見学した後、そのまま歩いてやってくる瀬戸内海沿い護岸の階段は「吉島釣り公園」です。家福とみさきはここでタバコを吸い、会話を交わす印象的なシーンです。

その名の通り、釣りもできる場所であり、静かで落ち着いた公園の穴場スポットとして知られています。

■吉島釣り公園
住所:中工場と同じ

⑭平和記念公園

芝居の野外稽古の場所として使用される公園は、「平和記念公園」です。「広島国際会議場」のすぐ裏手になります。

もともとは市内有数の繁華街でしたが、被爆後の1951年、このエリアを平和記念施設とすることが決定され、1954年4月1日に完成しました。

■平和記念公園
住所:広島県広島市中区中島町1
公式HP:https://hpmmuseum.jp/(広島平和記念資料館)

⑮中区袋町「BAR CEDAR」

高槻から話がしたいと言われ、Jazzが流れる市内のバーで酒を飲みますが、その場所として撮影に使用されたのは中区袋町にある「BAR CEDAR」です。

■「BAR CEDAR」
住所:広島県広島市中区袋町2-23 2F

⑯新天地公園わきの路上

車を駐車し、バーで飲んでいる家福と高槻をみさきが待っている場所は、「新天地公園」沿いの路上です。この後、バーから出てきた高槻がある事件を起こすのは「新天地公園」の中だと推測されます。

バーやスナックが数多く並ぶ歓楽街にある公園です。

■新天地公園
住所:広島県広島市中区流川町3-13



⑰東広島市芸術文化ホール くらら

「ワーニャ伯父さん」が上演される舞台は、「東広島市芸術文化ホール くらら」です。リハーサルの最中、高槻が警察に連行されるシーンもここで撮影されました。

東広島市民の芸術・文化活動を支援する場所として、2016年4月に開館した真新しい施設です。撮影に使用されたのは、美しいプロセニアム形式の大ホールです。

■東広島市芸術文化ホール くらら
住所:広島県東広島市西条栄町7-19
公式HP:https://kurara-hall.jp/

⑱広島市安公民館

高槻が留置されている架空の「広島北警察署」の外観として使用されたのは「広島市安公民館」です。前の駐車場で、家福は舞台を続けるか中止するかの決断を迫られます。

■広島市安公民館
住所:広島県広島市安佐南区上安2-2-46
公式HP:http://www.cf.city.hiroshima.jp/yasu-k/

⑲親不知のスノーシェッド

家福とみさきは、広島からみさきの故郷である北海道まで車を走らせます。途中通過する印象的なシーンの一つが、新潟県糸魚川市の親不知地区にある国道8号のスノーシェッド。スノーシェッドとは、道路に屋根を設けた雪崩対策施設です。

親不知は、正式には親不知・子不知といい、日本海の断崖絶壁に沿った交通の難所として、古くから知られています。

■親不知地区のスノーシェッド
住所:新潟県糸魚川市

⑳コメリ ハード&グリーン 上越国分店

ドライブの途中に休憩し、家福が買い物をするために立ち寄ったのは、「コメリ ハード&グリーン 上越国分店」です。

■コメリ ハード&グリーン 上越国分店
住所:新潟県上越市五智国分18-2
公式HP:https://www.komeri.com/disp/CKmSfShopSearchDtlInfo.jsp?ID=0132

㉑北海道赤平市のズリ山斜面

雪崩で崩壊したみさきの実家があった場所として登場するのは、北海道赤平市にあるズリ山の斜面です。二人が立つ場所は、上記写真の土がむき出しになった広場の下あたりです。

1938年に開鉱した旧北炭赤間炭鉱から出た石炭くずなど(ズリ)を積み重ねたことでできた山であり、赤平市が、開基100年記念事業として展望台などを整備しました。777段は、ズリ山の階段数としては日本一の規模を誇ります。

■赤平市ズリ山
住所:北海道赤平市美園町
公式HP:http://akabirakankoukyoukai.jp/history/e3-2.html

映画『ドライブ・マイ・カー』はオンデマンドで配信中!

映画『ドライブ・マイ・カー』は2021年8月に公開されましたが、世界各地でその評価が上がるのに合わせ、ロングランが続いています。

2022年2月には、ブルーレイやDVDも発売されましたが、おすすめはコレクターズ・エディション。濱口竜介監督と西島秀俊の対談など、なんと計171分の特典映像がついています!

あるいは、AmazonプライムビデオやU-Nextなど各サイトより、オンデマンドでも配信中!

ドライブ・マイ・カー インターナショナル版
舞台俳優であり演出家の家福(かふく)は、愛する妻の音(おと)と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去を抱える寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。悲しみと”打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福は、みさき...

1度ではなく2度、3度鑑賞してみたい作品です。

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