モモケン/桃山剣之介のモデルはこの人【カムカムエヴリバディ】

桃山剣之介/モモケンドラマ

朝ドラことNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』に登場する時代劇の銀幕スター、モモケンこと桃山剣之介。

物語の展開とは直接関係ありませんが、さすが演じる尾上菊之助のうまさもあってなかなかの存在感があります。

さて、この桃山剣之介ですが、実はモデルとおぼしき俳優がいます! 出演した作品名にも、パロディのようにモデルとなっている作品があります!

また、伴虚無蔵にもモデルはおり、それについても最後に触れたいと思います。

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『カムカムエヴリバディ』に登場する桃山剣之介とは?

ドラマの主要登場人物たちと直接絡むことはありませんが、彼らの話題に出たり、映画館で見たりする銀幕の時代劇スターとしてしばしば登場するのが、モモケンこと桃山剣之介です。

映画『桃から生まれた剣之介』で主演デビュー、その後『棗黍之丞見参(なつめきびのじょうけんさん)』が大ヒットして人気シリーズ化し、日本映画の大スターへと出世していった人物という設定です。

2022年1月27日の回で放送されたエピソードでその死が伝えられ、街頭テレビのニュースで知って号泣した錠一郎ばかりか、多くの視聴者を驚かせました。

この桃山剣之介のモデルと考えられる俳優が、市川雷蔵です。

※ドラマに深く関わるもう一人の実在人物、平川唯一については下記の記事をご覧ください。

モデルと考えられる、市川雷蔵について

市川雷蔵(八代目)は、1931年(昭和6年)8月29日、京都市中京区生まれ。生後6か月で三代目市川九團次の養子となり、15歳のとき、市川莚蔵の名で歌舞伎の初舞台を踏みました。

1951年に、三代目市川壽海の養子となり、八代目市川雷蔵を襲名します。1954年に映画界に転身。映画『炎上』(1959)で数々の賞を受賞し、一躍人気スターに躍り出ます。60年代は大映の看板俳優として活躍しました。

とりわけ1963年にスタートした『眠狂四郎』シリーズは、虚無的でクールな主人公が国民的人気を博し、晩年の代表作として知られています。

直腸癌が肝臓に転移し、1969年(昭和44年)7月17日に37歳で早逝しました。



モモケンの出演映画名も市川雷蔵出演作のパロディ?!

◼︎『桃から生まれた剣之介』→『桃太郎侍』(1957)

桃太郎侍
お家乗っ取りの渦中に巻き込まれる桃太郎が、決然双児兄若殿の身替りとなって奸悪の強敵を向うに廻す波瀾万丈の娯楽篇

何度も映画化・ドラマ化がなされている『桃太郎侍』ですが、1957年の映画版では市川雷蔵が主演しています。

高橋英樹が演じたドラマ版における決め台詞「桃から生まれた桃太郎」が有名ですが、そのあたりもモチーフになっているものと思われます。

ちなみに、1967年から68年にかけて放送された先のドラマ版で主演したのは、七代目尾上菊之助。モモケンを演じている八代目尾上菊之助の実父です。

◼︎『女狐乱れ桜』→『女狐風呂』(1958)

モモケンがまだ役名すらない斬られ役として登場していたという映画の名前は『女狐乱れ桜』ですが、市川雷蔵の出演映画には『女狐風呂』という作品もあります。

他に「牡丹」や「花」がついた作品もいくつかありますので、それらから作り出したものと推測されます。

◼︎『棗黍之丞見参』『棗黍之丞 妖術七変化 隠れ里の決闘』→『雪之丞変化』(1963) 、『眠狂四郎』シリーズ(1963~69)

『棗黍之丞』シリーズは、二つの作品シリーズを組み合わせたもののようです。

1963年版の『雪之丞変化』では、長谷川一夫が主人公の中村雪之丞、市川雷蔵が昼太郎役で出演。

上述した通り、市川雷蔵の代表作となった『眠狂四郎』シリーズは、1963年の『眠狂四郎殺法帖』に始まり、合計12作品が製作されています。

『カムカムエヴリバディ』では、『棗黍之丞 妖術七変化 隠れ里の決闘』が大駄作として扱われますが、『眠狂四郎』シリーズにも『魔性剣』など妖術めいた雰囲気の作品もあります。

モモケンの名セリフ「暗闇でしか見えぬものがある。暗闇でしか聞こえぬうたがある」は、眠狂四郎がそのままつぶやいたとしても違和感がありません。

桃山剣之介と市川雷蔵の違い

NHK公式ホームページ内、桃山剣之介の紹介欄にある「清新な演技と甘いルックスを兼ね備えた」という形容もそのまま市川雷蔵に当てはまりますが、もちろん完全なモデルというわけではありません。

劇中、訃報を伝えるニュースで、桃山剣之介は「大正4年生まれの49歳」と紹介されますが、市川雷蔵は、昭和6年生まれ、37歳で死去しています。

またドラマでは、父にそっくりな息子が俳優・桃山団五郎(尾上菊之助の二役)として登場し、二代目を襲名しますが、市川雷蔵の3人の子どもは芸能界に進んでいません。

朝ドラ『オードリー』にも登場していた桃山剣之介

桃山剣之介は、2000年から2001年に放送された63作目の朝ドラ『オードリー』にも登場していました。

京都の太秦を舞台にした物語であり、架空の「大京映画撮影所」で活躍する時代劇の大スターとして同名のキャラクターが登場します。愛称がモモケンなのも同じ。林与一が演じていました。

同じNHK大阪の制作ではありますが、脚本家などは異なり、ちょっとした遊び心だったのでしょうか?

モモケンと伴虚無蔵が出演するハリウッド映画『サムライ・ベースボール』について

ドラマの終盤、一つの大きな展開のカギととなるのが、ハリウッド映画の『サムライ・ベースボール』です。

一部が条映太秦映画村で撮影されることになり、日本側からモモケンと伴虚無蔵が出演してアメリカ人大スターと共演するという設定ですが、モチーフとなっている作品は2003年の映画『ラスト サムライ』あるいは1992年の映画『ミスター・ベースボール』あたりかと推測されます。

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もちろん市川雷蔵はこのときすでに故人ですが、前者には渡辺謙、後者には高倉健らが出演しています。

ちなみに、この『ラスト サムライ』に出演した俳優の福本清三が、伴虚無蔵のモデルではないかと言われているのです。

伴虚無蔵のモデルは福本清三?

福本清三は、1943年2月3日生まれ、兵庫県出身。15歳のときに東映京都撮影所に入社して大部屋俳優となります。その後、50年以上に渡って斬られ役を続け、「5万回斬られた男」との異名を持っていました。

そんな中、大抜擢されたのが、トム・クルーズが主演した上記『ラスト サムライ』です。

無骨な名斬られ役としてスポットライトが当たり、2014年の映画『太秦ライムライト』で初主演が実現します。第18回ファンタジア国際映画祭で日本人初の主演男優賞に輝きました。

2021年1月1日、肺がんのため、77歳で死去しています。



『カムカムエヴリバディ』の細部を楽しむ!

以上、市川雷蔵のことを知った上で、桃山剣之介を見ると、また違った楽しみ方ができるかもしれません。

他にも『カムカムエヴリバディ』には、こだわった小さなディテールやパロディを見つける楽しみもあります。

映画絡みでいうと、大阪の街中にある映画館で上映されている映画『あさがお』はイタリア映画『ひまわり』のパロディ、『巴里のイギリス人』は言うまでもなくミュージカル映画『巴里のアメリカ人』のパロディです。

昭和の大阪の街並みのロケ地として使用された「和歌山マリーナシティ」など、撮影ロケ地については下記の記事にまとめてあります。

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