ドラマ『POSE/ポーズ』キャストが歌う全7曲【シーズン1&2】

POSE/ポーズ ドラマ

1980年代後半のニューヨークを舞台に、トランスジェンダーを中心とするLGBTQたちの愛と友情、そしてAIDS禍の中で自分らしく生きる姿をスタイリッシュに描いたドラマシリーズが『POSE/ポーズ』です。

これまでシーズン1と2が配信され、シリーズ完結となるシーズン3が全米で2021年5月から放送開始です。

ドラマチックな物語はもちろんですが、センスあふれる音楽も本作の大きな見どころのひとつ!

そこで、ここではMJ・ロドリゲスやビリー・ポーターらキャストたちが劇中、実際に歌った全7曲について、その背景と選曲の理由をおりまぜつつ、くわしく紹介したいと思います。

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『POSE/ポーズ』シーズン1・2ともエピソード6にキャストたちの歌唱シーンあり!

シーズン1・シーズン2ともに、それぞれエピソード6にキャストたちが実際に歌う歌唱シーンが盛り込まれています。

抜群の選曲センスは『POSE/ポーズ』の大きな見どころの一つですが、ただBGMとして有名曲が流れるだけでなく、実際にキャストが歌うとまた感動もひとしおです!

全曲、病院でのミニライブの形で歌われるものですが、それぞれの曲が選ばれたのもきちんとした理由があります。

ここではそんな背景にも触れつつ、全7曲を詳しくご紹介します!

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【シーズン1】エピソード6「愛と葛藤」

1.「For All We Know」/歌:プレイ・テル(ビリー・ポーター)

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「For All We Know」は、作詞Sam M. Lewis・作曲J. Fred Cootsによって1934年に発表されたスタンダードナンバーです。なんといってもダニー・ハサウェイの歌唱が有名であり、1972年のアルバム『ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ』に収録されています。

AIDSで死にゆく最愛の恋人コスタスに捧げてプレイ・テルが熱唱します。

♪おそらく
もう君には二度と会えなくなるのだろう
君が去る前に
今この瞬間をともに分かち合いたい♪

“For All We Know” written by Sam M.Lewis, J.Fred Coots : translated by myself

『キンキーブーツ』主演など、ブロードウェイのミュージカルでも活躍するビリー・ポーターの素晴らしい歌唱に胸が詰まる感動シーンです。

2.「Home」/歌:プレイ・テル&ブランカ(MJ・ロドリゲス)

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プレイ・テルの熱唱に続き、ブランカがコスタスのために歌います。感無量になり、途中で歌が途切れたブランカのため、再びプレイ・テルも参加してデュエットとなります。

「Home」は『オズの魔法使い』をもとにしたブロードウェイ・ミュージカル『ザ・ウィズ』の中の一曲です。

ヒロインのドロシーが家に帰る最後のシーンで歌う曲であり、ブロードウェイ版ではステファニー・ミルズが、映画版ではダイアナ・ロスが歌いました。

♪わたしは気づいた
それは心の中にあると
愛にあふれた世界がそこにある
あなたのなかに♪

“Home” written by Charlie Smalls : translated by myself

このまま病院で死を迎えるであろうコスタスに向けて、愛という「家」が心の中にあることを伝えようとしているのです。

【シーズン2】エピソード6「招かれざる案内人」

3.「The Man That Got Away」/歌:プレイ・テル

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「The Man That Got Away」は、1954年のジュディ・ガーランド主演映画『スター誕生』の中の一曲です。作曲はHarold Arlen、作詞がIra Gershwin。

入院しているプレイ・テルが夢の中で歌うのがこの曲です。

夢の中に、死んだ恋人のコスタスが現れます。つまり「The Man That Got Away」=去ってしまった男とは、コスタスのことなのです。

4.「Sometimes It Snows in April」/ 歌:ジュディ(サンドラ・バーンハード)

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病院内で、AIDS患者や関係者を励ますためのミニコンサート「エイズ・キャバレー」が行われます。看護師のジュディがバックコーラスを従えて歌うのが「Sometimes It Snows in April」。

プリンスが1986年にリリースしたアルバム『パレード』のラストに収録された一曲で、「スノウ・イン・エイプリル」という略した邦題がつけられています。

♪4月でも雪が降ることがある
つらい気持ちになることもある
でもわたしは祈る
人生がずっと続けばいいのにと
いいことは長く続かないと人は言うけれど♪

“Sometimes It Snows in April” written by Prince, Wendy & Lisa : translated by myself

バックコーラスに参加しているのは、デイモン(ライアン・ジャマール・スウェイン)、リッキー(ディロン・バーンサイド)、ルル(ヘイリー・サハル)の3人です。

5.「I’m Still Here」/歌:フレデリカ(パティ・ルポーン)

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シーズン2で初めて登場する、嫌味な不動産の大家フレデリカが、キャバレーに参加して歌うのが「I’m Still Here」です。

ブロードウェイのレジェンド、スティーヴン・ソンドハイムが音楽を手掛けた1971年のミュージカル『フォリーズ』の中の一曲。

フレデリカの見事な歌唱にびっくりしますが、演じているパティ・ルポーンは、ミュージカル『エビータ』などでトニー賞主演女優賞を複数回受賞しているブロードウェイの大スターですから、ぴったりの選曲だと言えるでしょう。

6.「Sooner or Later」/歌:エレクトラ(ドミニク・ジャクソン)

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エレクトラが歌ってみせた、ジャッジーな「Sooner or Later」は、意外にもマドンナの曲です。

マドンナ自ら主演した映画『ディック・トレイシー』のサントラにもなっているアルバム『アイム・ブレスレス』に収録された一曲であり、作詞・作曲は「I’m Still Here」と同じスティーヴン・ソンドハイム。つまり、フレデリアから見事にバトンを受け継いでいるという仕掛けです。

1991年に開催された第63回アカデミー賞で見事最優秀歌曲賞に輝いた名曲です。

7.「Love’s in Need of Love Today」/歌:ブランカ&プレイ・テル

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いよいよブランカがマイクの前に立ち、デイモン、リッキー、ルルのバックコーラスを従えて歌うのが、スティーヴィー・ワンダーの「Love’s in Need of Love Today」です。途中から、プレイ・テルを誘い一緒にデュエットするという、シーズン2の見せ場の一つです。

「Love’s in Need of Love Today」は、1976年にリリースされ記録的大ヒットとなった2枚組アルバム『キー・オブ・ライフ』の一曲目に収録された名曲。「ある愛の伝説」というちょっと不思議な邦題がつけられています。

♪愛が愛を必要としている
今すぐ届けて
あなたの愛を
憎しみに傷ついた心
今すぐそれを止めて
手遅れになる前に♪

“Love’s in Need of Love Today” written by Stevie Wonder : translated by myself

愛の大切さを歌い上げる前向きな曲が、ブランカとプレイ・テルにぴったり。しんみりとしがちな病院の雰囲気を一気に明るく盛り上げる歌唱が感動的でした。

選曲のセンスが冴えわたるドラマ『POSE/ポーズ』

以上、劇中、キャストが実際に歌う7曲を詳しくご紹介しました。

耳なじみのいい曲であるばかりか、きちんと意味のある選曲がなされていることがおわかりいただけたかと思います。

もちろん、このほか、BGMとして挿入されている楽曲の選曲が素晴らしいことは言うまでもありません。

個人的にお気に入りの曲を、各シーズン一曲ずつ選ぶとしたら以下の楽曲です。

「In My House」by メリー・ジェーン・ガールズ
シーズン1のエピソード1
冒頭、みなで博物館に忍び込むシーンで流れていた曲です。このドラマが「ハウス」の物語であることを高らかに宣言した選曲でした。

「Never Knew Love Like This Before」by ステファニー・ミルズ
シーズン2のエピソード4
キャンディの葬儀がボールと化す、おそらくシーズン2きっての名場面に流れる曲です。(邦題は「燃える恋心」)。

シーズン3にも必ずキャストの歌唱シーンがあるはずですから、それがまた判明したら、本記事に追記したいと思います。

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