2019年にAmazonプライムビデオよりオリジナルドラマとして配信され、大きな話題を呼んだドラマ『モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜』。
好評を博したシーズン1に続き、2021年8月にはシーズン2が配信されました。
本記事では、シーズン2の全8話のあらすじ、主要登場人物19人とキャストについて、くわしくご紹介したいと思います。
Amazonオリジナルドラマ『モダン・ラブ』について
ニューヨーク・タイムズ紙の同名人気コラムを、アンソロジー形式でドラマ化したのが『モダン・ラブ 』です。
製作総指揮にあたっているのは、『ONCE ダブリンの街角で』や『はじまりのうた』が世界的に高い評価を得たアイルランド人監督ジョン・カーニー。
『〜今日もNYの街角で〜』という副題が付けられたシーズン1の全8話あらすじと主要キャスト19人、そしてジョン・カーニーのプロフィールについては、下記の記事に詳しくまとめてあります。
2021年8月13日に配信されたシーズン2も、やはり全8話から構成され、注目のキャストも、大御所から期待の若手までバラエティー豊かな面々がそろっています。
多様性を反映させた設定はシーズン1から継続していますが、物語の舞台は、ニューヨークのみならず、ダブリンやロンドンが新しく加えられています。
シーズン2、全8話あらすじとキャスト19人<ネタバレあり>
一部にネタバレを含むものもあります。
また情報は2023年4月現在のものです。
エピソード1 「あなたが愛したスポーツカー」
経済的理由と、故障続きのオンボロ車であることから、病死した前夫・マイケルのスポーツカーを手放す決意をする、医師のステファニー・カラン。さまざまな思い出がつまる車であり、さみしさをぬぐい切れないでいましたが、その様子を見た今の夫・ナイアルが、ひそかに買い戻してくれ……。
1.ステファニー/ミニー・ドライヴァー
ミニー・ドライヴァーは、1970年1月31日、イギリス・ロンドン生まれ。映画デビュー作となった1995年の『サークル・オブ・フレンズ』でいきなり注目を集め、1997年の『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』ではアカデミー助演女優賞候補となりました。
歌手としての顔も持ち、2004年の映画『オペラ座の怪人』ではカルロッタを演じているほか、3枚のアルバムをリリースしています。未婚ですが、一男をもうけており、現在は映画監督のアディソン・オディアと交際中です。
2.マイケル/トム・バーグ
亡き前夫のマイケルを演じたトム・バークは、1981年6月30日 、イギリス・ロンドン生まれのケント育ち。父のデビッド・バーク、母のアンナ・カルダー・マーシャルも俳優であり、恵まれた環境の中、王立演劇学校で学びました。
2000年公開の映画『ドラゴンハート 新たなる旅立ち』で事実上の俳優デビュー。最近では、Netflixの映画『Mank/マンク』でオーソン・ウェルズを演じ、評判になりました。
3.ナイアル/ドン・ウィチャリー
包容力あふれる現在の夫ナイアルを演じたドン・ウィチャリーは、1967年9月15日生まれのアイルランド人俳優です。
90年代にアイルランドで人気を博したテレビドラマ『テッド神父』で神父の一人を演じ、人気を博しました。ジョン・カーニー監督の『シング・ストリート 未来へのうた』では、バクスター校長役で登場します。
エピソード2「夜の少女と昼の少年」
ダイナーで出会い、すぐに恋に落ちた、睡眠相後退症候群で完全夜型生活のゾーイと、教師のジョーダン。なんとかデートを重ねますが、互いの生活のズレが次第に大きくなっていき……。ジョーダンの母を交えた食事会にゾーイが大幅に遅刻したことで、ついに口論になってしまいます。
4.ゾーイ/ゾーイ・チャオ
ゾーイ・チャオは、1985年9月19日、ロードアイランド州プロビデンスで、中国系の父、アングロ・アイリッシュ系の母の間に生まれました。ブラウン大学とカリフォルニア大学サンディエゴ校に学び、卒業後は舞台を中心にキャリアをスタートさせます。
2017年に放送されたコメディドラマ『Strangers』の主人公イソベル役で注目されました。その他の映画出演作には、『ダウンヒル』『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』などがあります。
5.ジョーダン/ベンガ・アキナベ
ベンガ・アキナベは、1978年12月12日、ワシントンD.Cに暮らすナイジェリア系一家に生まれました。レスリングで奨学金を得て、バックネル大学を卒業後、演技の道に転身しています。
代表作には、ドラマ『THE WIRE/ザ・ワイヤー』のクリス・パルトロー役、『DEUCE/ポルノストリート in NY』のラリー・ブラウン役などがあります。人気ラッパーのワーレイは従兄弟です。
エピソード3「(ダブリンの)見知らぬ乗客」
ゴールウェイからダブリンに行きの列車に偶然乗り合わせ、意気投合した学生ポーラと技術者のマイケル。運命だと信じたい二人は電話番号も交換せず、2週間後に駅で再会する約束をして別れます。しかし、ロックダウンで行動制限され、検問もあって再会はかなわず……。意気消沈するマイケルは、ポーラが電話していたときに口にしたストリートの名を思い出すのでした。
6.ポーラ/ルーシー・ボイントン
ルーシー・ボイントンは、1994年1月17日、ニューヨーク生まれのイギリス人女優です。2006年の映画『ミス・ポター』で主人公の少女時代を演じて女優デビュー。2016年のジョン・カーニー監督作『シング・ストリート 未来へのうた』では、ヒロインを演じています。
2018年の『ボヘミアン・ラプソディ』でメアリー・オースティンを演じ、一躍世界的にその名を知られるようになりました。フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックと、私生活でも交際しています。
7.マイケル/キット・ハリントン
キット・ハリントンは、1986年12月26日、ロンドンのハマースミス生まれで、由緒ある名家の出身です。舞台『ウォー・ホース 〜戦火の馬〜』主演を経て、世界的大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョン・スノウ役に抜擢されました。
その他出演作に、ドラマ『ガンパウダー』、映画『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』などがあります。2018年、『ゲーム・オブ・スローンズ』で共演した女優のローズ・レスリーと結婚し、2021年2月に一男をもうけました。2023年2月には、第二子の妊娠を発表しています。
8.ジェーン/ミランダ・リチャードソン
ポーラの少々風変りな母ジェーンを演じたミランダ・リチャードソンは、1958年3月3日生まれ、イギリスのランカシャー州サウスポート出身。
1991年の映画『魅せられて四月』でゴールデングローブ賞主演女優賞、翌年の『ダメージ』で英国アカデミー助演女優賞を受賞したほか、『クライング・ゲーム』『めぐりあう時間たち』など、数々の作品で独特の存在感を放つ名女優です。
9.デクラン/ジャック・レイナー
マイケルのガサツな兄デクランを演じたジャック・レイナーは、1992年1月23日、アメリカ生まれのアイルランド人俳優です。2010年に俳優デビューを果たし、2014年の映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』で注目されました。
その他出演作には、カーニー監督作『シング・ストリート 未来へのうた』や世界を震撼させた異色ホラー『ミッドサマー』などがあります。
エピソード4「ひとりよがりな未来予想図」
オハイオからニューヨークのブルックリンに転校してきた12歳のリルは、生徒会長のヴィンスと大親友になります。しかしその裏で、リルはひそかに恋心をつのらせ……。激しく傷つき、夢だったコメディアンとして成功したリルが、ヴィンスと再会して友情を確認し合うまでの10年間を描きます。
10.リル(リリアン)/ドミニク・フィッシュバック
ドミニク・フィッシュバックは、1991年3月22日生まれ、ニューヨーク出身。私立ペース大学で演劇を学び、2014年にオフ・オフ・ブロードウェイでデビューしました。
70年代のニューヨークを舞台にした人気ドラマシリーズ『DEUCE/ポルノストリート in NY』で主要キャストに抜擢されたほか、2021年公開の映画『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』では、英国アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた若き実力派です。
11.ヴィンス(ヴィンセント)/アイザック・コール・パウエル
アイザック・コール・パウエルは、1994年12月30日生まれ、ノースカロライナ州グリーンズボロ出身です。リバイバル・ブロードウェイミュージカル『アイランド』で主役のダニエル、そして『ウエストサイド物語』の2020年リバイバルで主役トニーを演じた、注目の俳優兼歌手です。
オープンリーゲイで、同じくブロードウェイで活躍する俳優のウェズリー・テイラーと婚約しています。
エピソード5「本当の私は心理テストで分かるかも」
もしかしてレズビアンかも……。同級生のアレクサに魅かれつつ、自分の気持ちがわからず、ネットの診断サイトで調べたりして思い悩む少女ケイティの目覚めを描きます。
12.ケイティ/ルル・ウィルソン
ルル・ウィルソンは、2005年10月7日、ニューヨークのマンハッタン、アッパーイーストサイドに生まれました。
3歳のときから子役として活躍。中でも、2016年の映画『ウィジャ ビギニング 〜呪い襲い殺す〜』や2017年の『アナベル 死霊人形の誕生』などホラー映画が有名です。
13.アレクサ/グレース・エドワーズ
グレース・エドワーズは本作が事実上のデビュー作である新人女優です。出演作には、シガニー・ウィーバーやケイト・マーラらと共演した、2022年の映画『Call Jane』などがあります。
エピソード6 「こじれた夫婦の待合室」
たがいの妻と夫が不倫し、残された夫側スペンスと妻側イザベルが、セラピーの待合室で再会します。イザベルはすでに離婚し、前向きに子育てしていますが、元軍人で寡黙なスペンスはいまだ煮え切らず……。二人は何度か会ううち、次第に心を通わせるようになるものの、スペンスの親切心で思ってもみない展開に……。
14.イザベル/アンナ・パキン
アンナ・パキンは、1982年7月24日、カナダのマニトバ州ウィニペグに生まれ、ニュージーランドで育ちました。11歳のとき、デビュー作となった1993年の『ピアノ・レッスン』でいきなりアカデミー助演女優賞を受賞します。
その後も、2008年のテレビドラマ『トゥルーブラッド』でゴールデングローブ賞主演女優賞に輝くなど、子役に終わることなく順調にキャリアを重ねてきました。2010年に俳優のスティーヴン・モイヤーと結婚し、双子をもうけ、モイヤーの連れ子2人とともにロサンゼルスに暮らしています。
15.スペンス/ギャレット・ヘドランド
ギャレット・ヘドランドは、1984年9月3日、ミネソタ州の田舎町ロソーに暮らすスウェーデン系の一家に生まれました。
LLBeanなどのモデルを経て、2004年の映画『トロイ』で俳優デビュー。2011年にはグラムール誌によって「マン・オブ・ジ・イヤー」に選ばれたこともあります。女優のエマ・ロバーツと交際し、2020年には第一子となる長男をもうけましたが、2022年1月に破局を公表しました。
エピソード7「僕のこと覚えてる?」
道でばったり互いの姿を目にするベンとロビー。かつて一度デートし、すぐに熱く燃え上がったものの、ベンの父が倒れたとの知らせで中途半端に別れてしまった日のことを、二人がそれぞれに思い出しながらすれ違います。ミュージカル『ブック・オブ・モルモン』や映画『ザ・プロム』で知られる俳優のアンドルー・レイノルズが監督を務めました。
16.ベン/マークィス・ロドリゲス
マークィス・ロドリゲスは、1996年9月17日生まれ。2017年に映画『サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所』のレイモン役、2019年のドラマ『ボクらを見る目』で演じたレイモンド役で広く知られています。
Netflixで配信されているMarvelの『ルーク・ケイジ』、またブロードウェイ・ミュージカル『ライオン・キング』で若きシンバを演じたこともあります。
17.ロビー/ゼイン・パイス
ゼイン・パイスは、1993年9月22日、ニューヨークに生まれました。祖父は著名物理学者のアブラハム・パイス、父のジョシュ・パイス、母のリサ・エメリーとも俳優です。
主な出演作には、2007年の映画『マーゴット・ウェディング』、2017年のヒットコメディドラマ『Room 104』などがあります。
エピソード8 「二度目の抱擁は心と目を開いて」
娘二人の子育ても一段落し、穏やかな日常の中で再びおたがいを求めあうようになる元夫婦のエリザベスとヴァン。ヴァンが再び求婚しようとした日、運悪くエリザベスの乳がんが見つかり……。手術でも完治せず、治療を続けるエリザベスは、変わらず支え続けたいというヴァンの申し出を受け入れるのでした。ジョン・カーニーの実弟であるキエラン・カーニーが脚本を手掛けています。
18.エリザベス/ソフィー・オコネドー
ソフィー・オコネドーは、1969年8月2日、イギリス・ロンドンで、ナイジェリア人の父とユダヤ人の母の間に生まれました。英国王立演劇学校で学んだのち、数々の映画・ドラマ・舞台に出演し、キャリアを積みます。
2004年の映画『ホテル・ルワンダ』でアカデミー助演女優賞ノミネート、2014年の舞台『ア・レーズン・イン・ザ・サン』では、見事トニー賞最優秀女優賞に輝いた実力派です。最近では、Netflixのドラマ『ラチェッド』で演技派ぶりを存分に発揮しています。一時交際していたアイルランド人映画編集者との間に一女をもうけています。
19.ヴァン/トビアス・メンジーズ
トビアス・メンジーズは、1974年3月7日、イギリス・ロンドン生まれ。テレビドラマを中心に活躍し、一人二役を演じた『アウトランダー』では、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされました。
その他の出演作には、映画『007 カジノ・ロワイヤル』、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』やNetflixドラマ『ザ・クラウン』などがあります。
『モダン・ラブ』シーズン3は?
シーズン1では『今日もNYの街角で』というサブタイトルがつけられていましたが、それは日本独自のものでした。よってシーズン2において、舞台がニューヨークだけではなくなったことで、自動的に同サブタイトルは消える形になっています。
具体的にはエピソード1と3がアイルランドのダブリン、エピソード8がロンドンです。
さてシーズン3の配信はあるのでしょうか?2023年4月現在、公式な発表はありません。が、シーズン2も1に劣らず高い評価を得ていることから、じゅうぶん可能性があるかと思われます。
先立って2022年には、東京を舞台にした『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』が配信されました。こちらは日本独自の製作ですが、世界配信もされています。
コメント