Netflix『ラチェッド』のあらすじ・登場人物10人とキャスト紹介

ラチェッド ドラマ

『アメリカン・ホラー・ストーリー』や『POSE/ポーズ』など数々のヒット作を放つライアン・マーフィーによる、Netflixオリジナルドラマ『ラチェッド』。

本記事では、2020年9月18日に配信された、同ドラマシリーズの簡単なあらすじと登場人物、そして演じたキャストについてご紹介します。

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『カッコーの巣の上で』の前日譚、ドラマ『ラチェッド』とは?

仮病を装い、刑務所の過酷な強制労働から精神病院に逃れてきた男マクマーフィと、厳格極まる病院側との対立を通し、人間の尊厳を描いた1975年公開の傑作映画が『カッコーの巣の上で』です。

ジャック・ニコルソン扮するマクマーフィと敵対する、冷酷で残忍な看護師長がミルドレッド・ラチェッド。演じたルイーズ・フレッチャーのすさまじい演技は絶賛され、見事アカデミー主演女優賞に輝きました。

映画の舞台は1960年代。そして、さらにそれ以前のミルドレッド・ラチェッドの過去を描くドラマが『ラチェッド』です。

2020年9月18日にシーズン1の全8話が配信されました。翌2021年にシーズン2として全10話を配信する予定でしたが、新型コロナの問題などあって進まず、結局、製作されないことが決定しました。

『ラチェッド』のあらすじ

1947年、ミルドレッド・ラチェッドは、ある精神病院の職を求めて北カリフォルニアにやってきます。そこでは、人間の精神に関する新しい実験にまさに取り掛かろうとしていました。

ミルドレッドは、院長に自分がいかにふさわしい完璧なナースであるかを証明してみせ、ある任務を遂行しようとします。

精神治療システムやそこで働く人々の内実が暴かれると同時に、ミルドレッド自身の内面に隠されていた深い闇が顔をあらわし始めるのでした。

全8話のネタバレありの詳しいあらすじと、トリビア情報などについては下記の記事にまとめてあります。

『ラチェッド』、10人の主要登場人物とキャスト

1.ミルドレッド・ラチェッド/サラ・ポールソン

冷酷で情け容赦ない暴君となる以前の若き日の主人公ミルドレッド・ラチェッドをサラ・ポールソンが演じます。

サラ・ポールソンは1974年12月17日、フロリダ州タンパ生まれ。両親の離婚でニューヨークにうつり、高校卒業後演技の道に進みます。テレビドラマや映画に多数出演してキャリアを積みつつ、なんといってもライアン・マーフィーの作品で世界的人気女優となりました。

『アメリカン・ホラー・ストーリー』はもちろん、『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』ではエミー賞やゴールデングローブ賞に輝やいています。映画『オーシャンズ8』では、名だたる女優陣に交じり、主要登場人物の一人タミーを演じました。

プライベートではレズビアンを公表し、2015年以来、女優のホランド・テイラーがパートナーです。

2.リチャード・ハノーバー/ジョン・ジョン・ブリオネス

病院の院長でドクターのリチャード・ハノーバーを演じているのはジョン・ジョン・ブリオネスです。何やら罪深い過去を背負っています。

フィリピン系アメリカ人であるジョン・ジョン・ブリオネスは、ミュージカル『ミス・サイゴン』への出演で一躍注目されました。本作のほか、『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』『アメリカン・ホラー・ストーリー:黙示録』などライアン・マーフィー作品にたびたび登場します。

私生活では、1996年に女優のミーガン・ジョンソンと結婚し、子どもが2人います。

3.グウェンドリン・ブリッジス/シンシア・ニクソン

シンシア・ニクソンが州知事の補佐役グウェンドリン・ブリッジスを演じています。偽装結婚したレズビアンという設定です。

シンシア・ニクソンは、子役時代含め長いキャリアを誇る女優ですが、なんといっても『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダ役が有名です。

ニューヨーク州知事選挙出馬など政治活動にも活発なほか、2人の子どもをもうけて離婚し、現在は同性婚を果たすなど、なにかと話題の多い女優としても知られています。

4.ベッツィー・バケット/ジュディ・デイヴィス

ラチェッドと対立する主任看護師ベッツィー・バケットを演じるのは名女優のジュディ・デイヴィスです。

ジュディ・デイヴィスはオーストラリア人女優ですが、ウディ・アレンの作品に多数出演していることで有名です。中でも、1992年の『夫たち、妻たち』では、全米映画批評家協会賞助演女優賞に輝くなど、強烈な個性を放つ実力派女優として知られています。

詳しいプロフィールや代表作については、別の記事で詳しく紹介しています。

5.レノアー・オスグッド/シャロン・ストーン

息子のことでドクター・ハノーバーを恨む、裕福な女性レノアー・オスグッドをシャロン・ストーンが演じています。

1990年代、『氷の微笑』『カジノ』『トータル・リコール』など世界的ヒット作連発で大スターへと上り詰めたシャロン・ストーンもいまや60代。現在は、女優活動のほか、チャリティやボランティア活動にも精力的に取り組んでいます。



6. エドモンド・トールソン/フィン・ウィットロック

病院に収容される殺人鬼エドモンド・トールソン役で登場するフィン・ウィットロックも、ライアン・マーフィー作品になくてはならない俳優の一人です。

テレビ映画『ノーマル・ハート』『アメリカン・ホラー・ストーリー』、『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』などがあります。また『セールスマンの死』など、数々のブロードウェイの舞台でも活躍してます。

私生活では、2014年に、ともにジュリアード音楽院で学んだサラ・ロバーツと結婚し、2019年に一男をもうけました。

7.ハック・フィニガン/チャーリー・カーヴァー

男性看護師の一人ハック・フィニガンをチャーリー・カーヴァーが演じています。戦争により、顔面の半分が大きく損傷しています。

チャーリー・カーヴァーは、大ヒットドラマシリーズ『デスパレートな妻たち』のプレストン・スカーボ役で注目された若手俳優です。ライアン・マーフィーが製作するNetflixの映画『ボーイズ・イン・ザ・バンド』や人気ドラマシリーズ『アメリカン・ホラー・ストーリー:NYC』にも出演しています。

ゲイであることを公表し、また双子のマックス・カーヴァーも俳優です。

8.シャーロット・ウエルズ/ソフィー・オコネドー

多重人格をわずらう患者シャーロット・ウエルズ役で出演しているのはナイジェリア人の父を持つイギリス人女優のソフィー・オコネドーです。

名門英国王立演劇学校で演技を学んだのち、数々の映画・ドラマ・舞台に出演してきました。2004年の映画『ホテル・ルワンダ』でアカデミー助演女優賞ノミネート、2014年のブロードウェイ舞台『ア・レーズン・イン・ザ・サン』でトニー賞最優秀女優賞に輝くなど、注目の演技派です。

9.ルイーズ/アマンダ・プラマー

ラチェッドが滞在するモーテルのオーナーであるルイーズを演じるのは実力派女優のアマンダ・プラマーです。

アマンダ・プラマーの父親は名優クリストファー・プラマー。さすが父親譲りの演技力は際立っており、数々の作品で印象的な存在感をみせています。たくさんの作品に出演していますが、クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』、ロビン・ウィリアムズと共演した『フィッシャー・キング』などが代表作です。

詳しいプロフィールについては、以下の記事をご覧ください。

10.ドリー/アリス・イングラート

軽薄な見習い看護師のドリーを演じているのはオーストラリア人女優のアリス・イングラートです。

アリス・イングラートの母親は『ピアノ・レッスン』などで知られる世界的映画監督のジェーン・カンピオン父親も、映像作家です。

2013年の映画『ビューティフル・クリーチャーズ 光と闇に選ばれし者』ではヒロインに抜擢された注目の若手女優です。



ドラマ『ラチェッド』を手掛けたライアン・マーフィー

ドラマ『ラチェッド』を手掛けたのはヒットメーカーのライアン・マーフィー。お気に入りの役者を何度もキャスティングしますが、それは本作においても同様です。

ライアン・マーフィーの関わった作品については下記の2つの記事で詳しく紹介していますので、ご参照ください。ドラマ『ラチェッド』と同じ時代を描いた『ハリウッド』もおすすめです。

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