『アメリカンホラーストーリーS12:デリケート』PART2のネタバレあらすじ

アメリカンホラーストーリーS12ーPART2 ドラマ

2011年にスタートし、世界的大ヒットを記録したライアン・マーフィー製作のオカルトシリーズ『アメリカン・ホラー・ストーリー』。

2025年現在、最も新しいシーズン12が『アメリカン・ホラー・ストーリー:デリケート』であり、全米では2023年にPART1の5話、2024年にPART2の4話が配信されました。

全9話を通し、様々な時代が交差し、複雑な物語が展開しますが、本記事では、先のPART1の記事に続き、PART2各話のあらすじをネタバレありでご紹介したいと思います。

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『アメリカン・ホラー・ストーリー』シーズン12「デリケート」の概要

2011年にスタートした全シーズン通して、ライアン・マーフィーとブラッド・ファルチャックのコンビが手掛ける大ヒットドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー』のシーズン12『デリケート』の舞台はニューヨーク、テーマは「妊娠」です。

2023年と24年、2回に分けて配信された全9話構成であり、日本においては、本シーズン含む過去の全シーズンをDisney+で視聴できます。

本シーズンの原作は、ダニエル・バレンタインの小説「デリケート・コンディション(Delicate Condition)」。1968年に公開されて大ヒットしたホラー映画の金字塔『ローズマリーの赤ちゃん』を彷彿とさせますが、PART2では実際にそれに関係するエピソードが挿入されているのも見どころです。

PART1の全5話のネタバレあらすじ、そして主要登場人物紹介については、下記の前記事でおさらいしてください。



PART2の全4話(第6~9話):ネタバレあらすじ

第1話「マルティプライ・ザイ・ペイン」
第2話「ロッカバイ」
第3話「ホエン・ザ・バウ・ブレイクス」
第4話「バニシング・ツイン」
第5話「プリーチ」

PART1の全5話の各話あらすじは下記をご参照ください。

※ブルーの文字は過去の回想シーンです。第7話はすべて回想です。

1988年、ニューヨーク州ホワイト・プレインズ。
アナの母マーガレットが、出産後の肺塞栓症により急死します。うろたえる夫(アナの父)に近づき、赤ん坊を
子守唄あやした看護婦の正体はニコレットでした。

シヴォーンと2人のアシュリーのイメージ戦略に従い、アナは、事故死したバベットの葬儀で弔辞を読む大役を引き受けます。一方、デックスは父デクスターに会い、母バージニアが証言を求めていることを話しますが、父は放っておけばよいと冷たくあしらいます。

デックスとタニアの画廊で開かれた、ソニアのオープニング・パーティーにアナも出席します。そこで、別荘の持ち主でもあるタリアに、なぜ地下室だけ監視カメラがないのかなど不可解なことを問いただすのですが、逆に厳しく非難され……。トイレで再びファンの女性を殺す幻をみたアナの前に、アイビーやニコレットまで出現し、ソニアやタリアも全員悪魔の一味であることが判明するのでした。

気弱になり引退を口にするアナをシヴォーンが叱責。その時、アナ主演映画の監督ハミッシュが死んだというニュースが流れます。ハミッシュは、悪魔と契約したという秘密をマスコミに暴露するとシヴォーンを脅かしており、自殺に見せかけて殺されたのです。

デックスは、実家の浴槽で自殺した母の遺体を発見します。

西暦42年、西ヨーロッパ。
アイビーが自ら腹を裂き、血だらけの双子の赤ん坊ソニアとアデラインを産み落とします。そこに黒い羽根冠の魔女が現れ、アイビーと双子を蘇生させます。

2013年ニューヨーク・ブルックリン。
結婚し、愛し合うアデラインとデックスですが、レストランでオーナーシェフを務めるアデラインは、子どもだけはいらないとデックスに念押しします。実は、アデラインは悪魔教からの脱退を試み、そのためひそかに祈祷も行っていました。そこに、邪悪な双子の姉ソニアが現れ、脱退したら後悔することになると警告します。

1243年アイルランド、ゴールウェイ。
従順なソニアとは違い、これ以上悪に関わりたくないというアデラインを叩きのめし、怒鳴りつける母のアイビー。

2013年に戻り……。会社売却で大金持ちになったタリアが、デックスとアデラインのため、突然画廊経営の資金を提供すると言い出し、アデラインは不信感を覚えます。またレストランに客として現れたニコレットに、「あなたの子宮でたくさんの子が育った」と脅かされ……。

アデラインの妊娠が判明します。棄てられた検査キットからそれに気づいたデックスが、喜びのあまり両親にそれを伝えに行くと……、父が母の血を悪魔に捧げ、自身も一人の魔女を凌辱しながら、「お前もこうして生まれたのだ」と叫んでいるのを目撃するのでした

アデラインの前に現れた黒い羽根冠の魔女4人。それはアイビー、ソニア、ニコレット、そしてもう一人はなんとタリアでした。裏切ったアデラインは、腹を切り裂かれ、火あぶりにされて殺害されてしまいます。デックスに新しい妻をあてがい、「より純粋な」子どもを産ませるためでした。



1967年、ニューヨーク・マンハッタン。
夫のフランク・シナトラから『ローズマリーの赤ちゃん』に出演するなら離婚すると警告されたにも関わらず、撮影に臨んだミア・ファロー。しかし、偽物のはずの母体から大量の
血がある幻に襲われ、またそこにシヴォーンが現れます。

2024年、デックスの母バージニアの葬儀にプリーチャーが現れ、「自殺ではなく殺人だ」と叫んで、デックスを非難します。警備に連行されたプリーチャーが運ばれた病室にやってきたアナ。プリーチャーはすぐ逃げろと警告し、翌朝姿を消してしまうのでした。

そんな中、アナがオスカーの候補となったことが判明し、妊婦となっても、シヴォーンとともに広報活動に精を出すアナ。そこでコーラを目撃し、コーラこそがデックスと肉体関係を持ち、嫉妬から様々な小細工をしてアナを精神的に追いつめていた張本人だった事実を知ります。コーラは、そんなことより、ヒル医師や看護師たちは邪悪な一味だから注意しろ、と警告します。帰宅したアナは、浮気したデックスを家から追い出すのでした。

アナはシモーンに付き添われ、オスカー授賞式に出席します。シヴォーンから「犠牲を払ってでもオスカーが欲しいか」と問われ、アナは頷きます。その次の瞬間、アナの名が呼ばれ、見事を受賞に至るのでした。ところが、檀上にあがったアナは、客席に母の幻を目にし、その場で破水してしまいます

不妊治療の会合でアナがシヴォーンと出会い、ヒル医師を紹介された過去……。ヒル医師もシヴォーンに脅かされ、成功と引き換えに悪に手を貸していました。

授賞式の檀上で破水したアナは、デックスに付き添われ、救急車で運ばれますが、運転手の正体はアイビーでした。デックスは、お腹の胎児に手首を嚙み切られ、さらにアイビーの手で殺害されてしまいます。

アイビーら魔女たちの手によって、アナが悪魔の子を出産します。アイビーから、この出産と引き換えにオスカーを受賞できたのだと告げられ、アナは気を失うのでした。

下半身が麻痺した状態で目を覚ましたアナは、アイビー、ソニア、ニコレット、タリアら魔女に取り囲まれ、仲間になるよう誘われます。彼女たち魔女のリーダーがシヴォーンでした。デックスの父デクスターも現れ、デックスの本当の母はシヴォーンだと明かされます。そして、アナが産んだのもシヴォーンとデックスの子どもでした……。

シヴォーンは、自分での息子であるデックスを殺したアイビーをも殺害します。デックスの精子と自分の卵子から超能力を持つ最高の子どもを生み出し、すべての男を滅ぼすユートピアを作ることが自分たち目的なのだと語ります。

悪魔の姿をした赤ん坊を手渡され、戸惑いながらも母として授乳するアナ。そこに、アデラインが出現します。「光があれば闇は消える」とささやくアデラインとアナが声を揃えて呪文を唱えると、シヴォーンの体は崩壊し、消え失せるのでした。

一人残されたアナは、シヴォーンの被っていた黒い羽根の王冠を被り、人間の姿をした赤ん坊とオスカー像の両方を手にし、穏やかな表情を浮かべます。



『アメリカン・ホラー・ストーリー:デリケート』の感想とシーズン13の予定は?

様々な時代が交差し、主要登場人物たちもそれぞれ裏の顔を持っているがゆえ、少しわかりづらい箇所もありましたが、観終わってみると、「アメリカン・ホラー・ストーリー」らしいおぞましい世界が描かれていました。

最後、意外にあっけなく終わり、正直、物足りなさを覚えますが、観る人によっていかようにも解釈できるラストシーンは秀逸だと思います。

何より、シヴォーンを演じたキム・カーダシアンの凄みすら漂う存在感が圧倒的だったと思いますがいかがでしょうか? ライアン・マーフィーにも気に入られたのか、2025年秋配信予定の新作ドラマ『オール・イズ・フェア 女神たちの法廷』では見事主演に抜擢されています。

ちなみに、回想シーンでアナの母親役を演じていた女優グレイス・ガマ―の実母はメリル・ストリープです。

さて、本シリーズはシーズン13まで製作されて完結すると発表されています。

2025年6月現在、待望のシーズン13に関して公式な発表はありません。特定の俳優たちが異なる役柄で何度も登場するのが本シリーズの特徴の一つであり、シーズン13もその集大成的なキャスティングになるものと予想しています。

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