『オッドタクシー』ネタバレあらすじと考察・伏線・小戸川の名言

オッドタクシーその他

第9話「ヒーローの憂鬱」

横づけされた車から、どくろ仮面の銃撃を受けながらも、柿花を救出するため、ドブを連れ、芝浦の倉庫街までタクシーを走らせる小戸川。

チェック

水が怖い小戸川。なぜかとドブに聞かれて、前世が溺死だったのかもと答えます。

見張りをしていたヤノの手下・関口とドブが争っているすきに、小戸川は柿花を救出するのに成功します。

「馬鹿なんだ、あいつら。馬鹿だから感情を具現化できず、義理とか人情の大義名分に暴力を使ってるんだ。まあ、なんていうか、生きものらしいよな」

関口をたたきのめし、去ろうとしたドブは、何者かから足を撃たれることに……。さらに、そこに樺沢が現れますが、ドブが、軽々とおさえつけてしまいます。

樺沢は、ただ注目されたかっただけだとあっさり屈服。これからは地道に生きると改心し、ドブに言われるまま、ドブが事件には無関係だと告げる動画を配信するのでした。

一方、剛力が小戸川の家を訪ね、後見人だという大家の口から小戸川の過去を聞きだします。

ある財団からすでに一生分の家賃が支払われていること。小戸川は、小学5年から財団からの支援で一人ぐらししている、しかし働くようになってからは、支援を受け取らず、そのまま返金してほしいと言われていたこと。財団の代表は誰なのかわからない。そして……小戸川の両親は、二人ともすでに死んでいるのだと……。

第10話「俺たちに明日はない」

小戸川は、「ミステリーキッス」の市村しほが美人局をしている事実を山本に突きつけ、ヤノを裏切って、こちら側に寝返るよう要求します。一時は、山本に殺されそうになるも、白川によって助けられ、山本はしぶしぶ合意。

また、小戸川は、どくろ仮面によってタクシーの車内にGPS端末が仕込まれているのを発見。サウナで会った入れ墨の黒田からは、疑って悪かったと謝罪されます。

「お金に困ってないんだ。いや、困ってるけど。身の丈以上のものはいらないんだ。少しずつ自分のできる範囲でお世話になった人に恩返しできればそれでいいんだ」

SNSの投稿から、今井の家を特定し、10憶強奪計画に向けて動き出すヤノと関口。

一方、小戸川はドブからそれを横取りする具体的プランを説明されます。銀行の協力者に指示して9億は偽物にさせた上、ヤノたちに奪わせたあと、大門兄による検問と小戸川のタクシーを利用して全10憶を自分が手に入れ、協力者たちで山分けすると……。

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ドブはこの計画を「オッドタクシー」と名付けます。「オッド」には「二つ一組の片方」の意味があり、小戸川と自分の協力が不可欠なのだと説明します。

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ドブからドラレコに写っていた一人の女性の写真を見せられ、誰かと問われた小戸川。しかし、「ミステリーキッス」の一人だと言うだけで、それが誰かはここではわかりません。(それが判明するのは最終回)

その頃、小戸川の過去を調べるため、故郷である秩父の小学校を訪ねる剛力。

一方、東京湾で見つかった遺体が、「ミステリーキッス」の三矢ユキだと判明したという速報が流れるのですが、それを見た小戸川は「違う」と……。

第11話「あの日に戻れたら」

二階堂ルイの口から、三矢ユキとの出会い、そして「ミステリーキッス」結成までのいきさつが語られます。

オーディションで、市村しほを加えた3人が合格するも、恵まれた家の出身でしかも才能のある三矢ユキに対して嫉妬していたこと。デビュー間際、三矢がセンターに選ばれそうになったため、ある深夜、三矢を事務所に呼び出し、センターを辞退してもらうか、拒まれたら殺そうと考えた。

チェック

このとき、練馬から事務所まで三矢ユキを乗せたのが、小戸川のタクシーだったのです。

ところが、そこに行くと三矢ユキはすでに何者かによって殺されており……。二階堂ルイは、山本とヤノ、関口の助けを得て、遺体を処理し、東京湾に沈めたのです。

チェック

この場面が、第1話冒頭の、海中に沈む包みのシーンにつながります。

数日後、山本がひそかに連れてきたのは、仮面をつけ、三矢ゆきの名前で活動してもらう、つまりなり替わりの和田垣さくらでした。

その後、練馬の女子高生失踪事件として、三矢ユキのことが明るみに。目撃された最後の姿が、練馬のコンビニから事務所までタクシーに乗ったことだったため、なんとしてもそのタクシーを探して証拠隠滅する必要性に迫られたのでした。捜索願いが取り下げられた理由は、父親の呑楽と反社のつながりを知ったヤノが、呑楽にそれが娘の失踪の理由だと話したため……。

剛力は、図書館で小戸川の過去を調べ、無理心中事件の記事を探し当てます。両親は死に、小学4年の長男だけが自力で脱出したというもの。病院の主治医の話では、子どもは意識不明から目覚めると、事故の記憶をすべてなくしていたというのです。入院当時に書かせていた日記を見せてもらうことに……。

山本と「ミステリーキッス」が記者会見し、デビュー直前に行方不明になったため、やむなく、別の子を三矢ユキとして代理にたてたと釈明します。

第12話「たりないふたり」

いよいよ10億円強奪の当日を迎えます。

本物の1億と偽物の9億を入れたジェラルミンケースを、ヤノと関口に連れ添われた今井が受け取り、その後はすべてドブの計画通りに運びます。唯一、まんまと10憶を横取りしたドブの車に、小戸川がGPSを忍ばせたこと以外は……。

チェック

気落ちした呑楽がベンチに座っている警察署内。警官二人の何気ない会話から、大門弟が逃げていることがわかります。銃を撃ってしまったからでは?と話し、呆れる二人。つまり、芝浦の倉庫でドブを撃ったのは大門弟だったことがここではっきりします。

GPSを辿って現れたのは、どくろ仮面をはずした男、つまり田中。田中の説明で、なぜ小戸川は命を狙われていたのかようやく知り、謝罪します。

そのとき、頭を下げた小戸川のポケットから落ちた、呑楽消しゴム……。
それは、ドブがボスの黒田からもらい、ドブから白川に、さらに白川から小戸川に渡ったものでした。

そのことから、田中は、小学生の自分から10万円をだましとったditch-11の正体は、ドブであることに気づきます。芝浦で自分の足を撃ったのは田中だと勘違いしているドブは、玉の残数を間違えて油断し、撃たれてしまうのでした。

小戸川は、今井に10億を返す段取りをしますが、大門兄をたたきのめしてパトカーを奪ったヤノに見つかり、追われるはめに……。

チェック

小戸川のタクシーにある鳥のお守りの秘密がついに、大門兄の口から明かされます。
大門兄弟も小戸川と同じ交通遺児。交通遺児育英金の支給が終わったとき、記念にもらえるものがこのお守りで、くれたのがドブのボスである黒田だということ。
第11話の最後で、大門兄が小戸川のタクシーに下げられたお守りを見て、「仲間だ」と言った意味はここにあります。



第13話(最終回)「どちらまで?」

カーチェイスを繰り広げながら、ヤノに追われる小戸川のタクシー。

チェック

剛力が小戸川の主治医から得たダイアリーの中身が、小戸川のモノローグで読み上げられます。
動物と車が好きで、人間が苦手だったこと。セイウチみたいだと友達に笑われ、本当にセイウチだったらよかったのにと思っていたこと。

その頃、ホモサピエンス、二階堂ルイ、市村しほ、和田垣さくら、柿花、今井、樺沢らが、それぞれの思いを抱えながら、東京湾岸にたたずむ姿……。剛力も白川とともにそこに向かっています。

白川に問われた剛力が、小戸川の病名を明かします。高次脳機能障害による視覚失認……。つまり、脳の損傷によって、目に見えているものが何かわからなくなっているのです。

ヤノに追われた小戸川のタクシーが、ついに埠頭を突き抜け、東京湾にダイブ!

チェック

小戸川の日記のモノローグ。
事故のあと、病院で目が覚めたら、自分はセイウチで、周囲の人間がみな動物になっていた。マレーバクのおじさんが面倒をみると言ってくれたこと……。

東京湾にダイブした小戸川を助けてくれたのは白川でした。小戸川が病院で目覚めると、周囲がみな人間の姿に戻っています。見舞いにきた今井から1億円を渡された小戸川は……。

退院した小戸川が、サウナで黒田と話します。親友の娘を救えなかったばかりか、自分の部下が絡んでいたことにショックを受ける黒田に、小戸川が言います

「ここに1億円近く入っている。できるところまでやってほしい。今支給している子供たちだけでも、あの人形を渡してやれるまで、最後までだましてほしい。これまでお世話になりました。ありがとうございました」

チェック

小戸川の家の押し入れにいたのは、本物のクロネコだったことがわかります。小戸川が安堵したのは、小戸川にはネコに見えただけで、本当は人間だったのではないかと不安だったからです。
実は、毎回のオープニングクレジットの中で、小戸川が遊んでいるのはクロネコです。

二階堂ルイらが逮捕された中、一人、笑顔で歩いている和田垣さくら

つまり、三矢ユキを殺害した真犯人は、「ミステリーキッス」のメンバーになるためには手段を選ばない和田垣だったのです。「あのとき乗ったタクシーが見つかった」と言う和田垣が、小戸川のタクシーに乗り込んだところで、物語は幕を閉じます。

チェック

小戸川の最後のセリフは「どちらまで?」。実は、第1話の小戸川の最初のセリフも「どちらまで?」(乗車してきた樺沢に対して)でした。

チェック

小戸川は、ドブに見せられた写真から、あの日タクシーに乗せたのが、和田垣さくらだと知っているはずです。しかし、人間の顔を認識するように戻った小戸川が、今の和田垣を見分けられるのかどうか……? また、小戸川のタクシーに乗り込んだ和田垣が、口封じのため、小戸川をも殺害するのかどうか、そのあたりはよくわかりません。

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『オッドタクシー』の感想と考察まとめ・オーディオドラマ

全13話を見終えると、なかなかに入り組んだ設定であることがわかります。

しかし、物語を貫いている大黒柱は、小戸川の純粋すぎるともいえる正義ではないでしょうか? 第7話では、ドブと仲間のふりをする理由は、「大事な人(白川のこと)を救いたいからだ」と言います。また第9話でも、「柿花が助けられないなら、ドブに協力しない」と告げます。

大切な人、友人を助けるためには、危険を冒してまでも行動する男が小戸川なのです。

最後に、冒頭で説明した「オッド」の意味。

ドブの口から「二つ一組の片方」という意味が説明されますが、二つ一組とは単にドブの言う小戸川とドブの関係だけではありません。

①三矢ユキと和田垣さくら
文字通り、事件のカギを握るアイドル二人の関係は、まっさに「オッド」です。

②お笑い芸人「ホモサピエンス」の二人
「ホモサピエンス」の話は、結局、事件そのものとは何の関係もない、サイドストーリーに終わりますが、仲たがいしたり、またひっついたりする関係性は、見事に「オッド」の意味を体現しているともいえるでしょう。

③警官の大門兄弟
一卵性双生児ながら、悪に手を染める兄、正義感に燃える弟の裏表の関係は、まさに「オッド」そのものです。

オーディオドラマも必聴

テレビアニメの放送と並行して、YouTube公式チャンネルでは、各話の裏ストーリーがオーディオドラマ形式で配信されました。

テレビアニメではたびたび登場するのに、一度も会話で触れられることのない「幸せのボールペン」。

盗聴器でもある「幸せのボールペン」がさまざまな人物の手に渡り、最後にはそれにまつわるある驚愕の秘密が示唆される内容です。

アニメを観た後には、必聴です!

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オッドタクシー
平凡な毎日を送るタクシー運転手・小戸川。身寄りはなく、他人とあまり関わらない、少し偏屈で無口な変わり者。趣味は寝る前に聞く落語と仕事中に聞くラジオ。一応、友人と呼べるのはかかりつけでもある医者の剛力と、高校からの同級生、柿花ぐらい。彼が運ぶのは、どこかクセのある客ばかり。バズりたくてしょうがない大学生・樺沢、何かを隠す...

再度見直すとまたいろいろな発見があるかもしれません。

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