『オッドタクシー』ネタバレあらすじと考察・伏線・小戸川の名言

オッドタクシー その他

2021年4月6日から6月29日まで、テレビ東京系列で放送され、その異色の展開と設定が大きな話題をよんだテレビアニメ『オッドタクシー』。

本記事では、さまざまな謎や伏線が張り巡らされた全13話のあらすじをネタバレありで考察したいと思います。

またあわせて、本作の見どころの一つでもある、ウィットと含蓄に満ちたセリフの中から、小戸川の名言をいくつかご紹介します。

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『オッドタクシー』とは?

孤独で偏屈なタクシードライバーの小戸川を中心に、一人の少女失踪事件に端を発するさまざまな人間(?)模様を、群像形式で描く全13話です。

『セトウツミ』で知られる漫画家の此元和津也が脚本を担当し、P.I.C.SとOLMが共同制作したオリジナルアニメであり、監督およびキャラクターデザインは木下麦が担当しました。

豪華でユニークな声優陣、スカートとPUNPEEが手掛けたオープニングテーマなど見どころ満載で、すでに傑作との高い評価を得ています。

「オッド」の意味は?

英語の「オッド(ODD)」には様々な意味があり、本作でも、少なくとも3つの意味が込められていると推測されます。

① 「奇妙な、風変りな」という意味
登場キャラは全員擬人化した動物たちであり、主人公の小戸川もセイウチです。まさに「奇妙な」設定で物語が展開します。

② 主人公の名前が「小戸川」
言うまでもなく、「おどかわ」と「オッド」をかけています。

③ 「二つ一組の片方」という意味
これについては、最後の考察まとめで解説したいと思います。

登場人物と声優一覧

小戸川宏(セイウチ)/cv花江夏樹:謎めいた過去を持つ、本作の主人公であるタクシー運転手

白川美保(アルパカ)/cv飯田里穂:剛力医院の看護師。小戸川に接近するもドブと因縁の関係あり

剛力歩(ゴリラ)/cv木村良平:剛力医院の医師で小戸川の友人

柿花英二(シロテテナガザル)/cv山口勝平:さえない清掃員で小戸川の高校からの友人。婚活中。

ドブ(ゲラダヒヒ)/cv浜田賢二:反社である黒田の部下のチンピラ

二階堂ルイ(トイプードル)/cv三森すずこ:アイドルグループ「ミステリーキッス」のセンター

市村しほ(三毛猫)/cv小泉萌香:「ミステリーキッス」の仮面の一人で美人局として柿花に接近

三矢ユキ・和田垣さくら(黒猫)/cv村上まなつ:「ミステリーキッス」の仮面の一人で事件のカギを握る存在

大門兄(ミーアキャット)/cv昴生(ミキ):双子警官の兄。ドブとつながり、悪事に関与

大門弟(ミーアキャット)/cv亜生(ミキ):兄とは正反対に正義感の強い弟。眼鏡が目印

柴垣(イノシシ)/cvユースケ(ダイアン):お笑い芸人「ホモサピエンス」のボケ担当

馬場(ウマ)/cv津田篤弘(ダイアン):「ホモサピエンス」のツッコミ担当。ひそかに二階堂ルイと交際。

樺沢太一(コビトカバ)/cvたかし(トレンディエンジェル):SNSと動画配信でバズり、人気者になる大学生

笑風亭呑楽(マンドリル?)/cv大塚芳忠:消しゴムのモデルになるほどの大御所落語家。行方不明になった女子高生の父

タエ子(カンガルー)/cv村上知子(森三中):小戸川らが行きつけの居酒屋「やまびこ」の女将

長嶋聡(キリン)/cv高杉真宙:「ホモサピエンス」のストーカーじみたファンの一人で高校生

今井(スカンク)/cv酒井広大:「ミステリーキッス」の二階堂の追っかけ。宝くじで10億円が当たり、事件に巻き込まれることに……。

山本冬樹(キツネ)/cv古川慎:「ミステリーキッス」のマネージャー。人気アイドルにするためには手段を選ばず

田中(ピューマ)/cv斉藤壮馬:ゲーム会社に勤務するサラリーマン。小学生のときの体験をトラウマに持ち、それがある出来事で爆発することに……。

ヤノ(ヤマアラシ)/cv METEOR:ドブと兄弟分ながら敵対するチンピラ

関口(シロクマ)/cv堀井茶渡:ヤノの部下

黒田(マレーバク)/cv黒田崇矢:いつもサウナにいる謎めいた和彫りの男。ドブとヤノのボス。

『オッドタクシー』全13話のあらすじ・考察・伏線と小戸川の名言【ネタバレ】

第1話「変わり者の運転手」

チェック

冒頭で、いきなりこれから始まる物語の展開をすべて示唆しています。
・投げ込まれ、海中に沈んでいく、ブロックの重りで縛った不可解な水色の包み……。
・タクシーのカーラジオから流れる「ホモサピエンス」のトーク、練馬の女子高生失踪のニュース、「ミステリーキッス」のデビューシングル、暗い病院に一人でいる白川、拳銃を磨くドブ、宝くじを買う今井の姿など、それぞれカットバックで……。

渋谷の街を走る小戸川のタクシー。練馬までと乗り込んできた樺沢は、SNSでバズりたい一心で、小戸川との2ショット写真を無理やり撮影します。ところが、その背後に偶然、女子高生失踪の容疑者となっているドブが写りこんでしまいます。

「俺は質問されると選択肢が5つぐらい出てきて、その中からどれがベストか、そして誰も傷つけてないかを考えるから時間がかかるんだ。あんたは思いついたことを何も考えずにぱっと答えるから早いだろうけど」

「気持ち悪い。スタバで原稿っていう謎のクリエイターアピールも余計だし、面白い現場を見たのみならずそれをこんな端的に伝えちゃう私マジセンスのかたまりっしょって、隠し切れないうぬ惚れ感が気持ち悪い」

チェック

樺沢から、なぜタクシー運転手になろうと思ったのかと聞かれた小戸川の脳裏にフラッシュバックする、運転する女性と後部座席に眠る子どもらしき姿。

途中、警官の大門兄弟に職務質問を受けながら、練馬で樺山を降ろしますが、座席に忘れたスマホを再び届けてやるはめに……。

小戸川は、自宅の押し入れに向かって、何やら話しかけているかと思うと、どうやら不眠症らしく、剛力医師の診察を受けています。看護師の白川から、唐突に有名な落語家である呑楽師匠の姿をした珍しい消しゴムをもらいます。

チェック

剛力医師と小戸川の間で、以下の会話が交わされます。
剛力「なあ、小戸川、俺は何にみえる?」
小戸川「ゴリラだ」

大門兄が、女子高生失踪事件に小戸川が関係していると疑い、ドライブレコーダーのデータを押収していきますが、それはひそかにドブの手に渡るのでした。

第2話「長い夜の過ごし方」

小戸川は、タクシーに乗り込んできた白川から好きだと告白され、食事に誘われます。

行きつけのサウナで友人の柿花にその話をすると、婚活サイトで必死に活動中の柿花は、異常に羨ましがり……。

チェック

少し明らかになる小戸川の過去。小学生のときに両親は行方不明になり、ある人物から生活費を送られて育ったこと。また、昔、死んでもおかしくない事故から生還したこと。

CDデビュー間際の新人アイドル「ミステリーキッス」のミニライブ&写真会が行われ、熱狂的なファンの今井がいます。しかし、マネージャーの山本は、電話で何者かから指示を受け、何やら不可解な行動をみせます。

小戸川のタクシーに次々と乗り込んでくる客たち……。今井、続いてお笑い芸人の「ホモサピエンス」、そして最後に銃を持ったドブが……。

第3話「付け焼き刃に御用心」

ドブは、自分は女子高生失踪の犯人に仕立てあげられただけで、敵対関係にある兄弟分のヤノが関わっているはずだと……。小戸川のタクシーに女子高生が乗ったという情報があり、ドラレコのデータを欲しがるやつがいたら教えてほしいと協力を求めてきます。

ドブに真犯人を見つけるよう指示をしていたのは、失踪した女子高生の父親と知り合いだというボスの黒田でした。

その間、小戸川はひそかに、タクシーのSOS表示を出していましたが、それを見つけて車を止めた警官は、ドブとつながった大門兄。そのせいで、待ち合わせに大幅に遅れてしまった小戸川が大急ぎでタクシーを走らせると、公園にはまだ白川が待っていました。

チェック

タクシーを大急ぎで走らせたことで、道中、小戸川の知らぬところで、ある人物の恨みを買うことに……。(第4話でその事実が描かれます)。

行きつけの居酒屋「やまびこ」で、小戸川は、柿花に白川のことを話します。

「自分でもよくわかんないんだ。なんか好きとか、恋とか。諦める以前に自分とは関係ないものだと思っていたからね。とにかく自信がない」

一方、柿花は、お金持ちのエリートになりすまし、婚活サイトでやりとりしていた18歳の女子と初デートにこぎつけます。その相手は「ミステリーキッス」で仮面を被ったうちの一人、市村しほでした。



第4話「田中革命」

なにやら必死の形相で街を走る田中が、自分の過去を振り返ります。

小学生のころ、クラスで珍しい消しゴム集めが流行。クラスメイトに負けたくない田中は、激レアの「呑楽消しゴム」をネットオークションで見つけ、親のクレジットカードを使って10万円で落札します。しかし出品者のditch-11から品は届かず、親にもバレて、トラウマの闇歴史に……。

チェック

「呑楽消しゴム」と「ditch-11」は重要な意味を持つことになり、それは第12話で判明します。ちなみに「呑楽消しゴム」は第1話で白川から小戸川に手渡されています。

その後、ゲーム会社で働いていた田中は、スマホゲーム「ズーデン」にはまり、また激レアの鳥キャラ・ドードーが欲しくて課金を重ねることに。さらに、ランキングのトップにditch-11の名前を見つけ、さらに火が付きます。課金額が500万円を超えてもドードーは手に入らず、ランキングも三桁のまま4年が過ぎ……。

そんな中、ついに待ちに待ったドードーをゲットした瞬間、スピードを出して走り去ったタクシーのせいでスマホを落としてしまい、それが無効になってしまうのでした。

田中は、偶然、土中に隠されたドブの拳銃を見つけてしまったことから、タクシーを運転していた小戸川への復讐に突き進みます。

チェック

第1話からたびたび登場する、小戸川のタクシーのバックミラーにとりつけられた鳥のお守りには、どんな意味があるのでしょうか?(判明するのは第12話)

第5話「アイドルなんて呼ばないで」

小戸川のタクシーに「ミステリーキッス」のマネージャー・山本が乗り込み、2か所でアイドルを拾ってスタジオまで運ぶことに……。先に原宿駅で拾った三矢ユキを運び、その後、拾った市村しほを見て、小戸川は以前どこかで見た顔だと気づきます。

チェック

実は、婚活サイトの相手として柿花から見せられた写真が、市村しほでした。しかし、このとき、小戸川はそれをまだ思い出せません。(よくやく思い出すのは第8話)

一方、小戸川のタクシーを田中が別のタクシーで追跡。原宿駅で、小戸川のタクシーに乗る前の三矢ユキに、ひそかにスマホを手渡し、三矢がそれを座席の隙間にしのばせていました。

チェック

田中と三矢ユキにどんなつながりがあるのでしょうか? いずれにせよ、悪事であることに変わりなく、三矢ユキの正体が判明するのは第11話以降になります。

小戸川は、最後に山本を事務所まで送り届けたとき、2週間にも一人の女の子を事務所まで乗せたことを思い出します。山本は、きっと市村だろうと主張しますが、小戸川は否定。なんらかの事実がばれることを危惧した山本が、PVに使用する目的でドラレコのデータを買い取りたいと言い出します。

チェック

2週間、タクシーに乗せた女性が誰だったのか、小戸川自身は第10話でそれを思い出しますが、実際に判明するのは最終回です。

その夜、小戸川は、剛力から、薬の数が合わないため、しばらく病院を閉めると聞かされます。お金に困った白川が盗んだとわかっているものの、剛力はそれをかばい……。

続いて、ドブに呼び出された小戸川は、ドラレコのデータを欲しがっているのは山本であることを教えてやり、その見返りに、ドブと白川の関係を問いただします。ドブは、白川の借金を肩代わりしてやっているのは自分だと告白します。

その頃、柿花は、市村しほと高級ディナーのデート。一方、容疑者のドブの写りこんだSNSの写真でバズッた樺沢は、自分がドブを捕まえてみせると宣言する動画をアップし、人気者になっていました。

第6話「なんでやねんが聞きたいよ」

タクシーに乗り込んできたのは、「ミステリーキッス」の追っかけ、今井。前に乗ったとき、小戸川が適当に言った数字で、見事宝くじの10億円が当たり、そのお礼がしたいとバイト先のキャバクラに案内します。

ところが、どくろの仮面を被った男が拳銃でキャバクラを襲撃。なんとか逃げおおせた小戸川が帰宅すると、ドブとのつながりが判明したため冷たく拒絶したはずの白川が玄関で待っていました。

白川が、ドブとの関係を白状します。4年間つきあい、ドブに多額のお金を借りてしまったこと。ドブから、小戸川に近づくよう言われたが、小戸川と接するうちに次第に気持ちが変わってしまったのだと……。

「正直、ほんの少し、いや、かなり浮かれてたよ。そんな自分が恥ずかしくてしょうがない。女を出すな、卑怯者。お前のせいで剛力は……」

「知らねえよ、おまえらの共依存」

小戸川は、銀行強盗を狙っているというドブを、しばらく泳がせて様子を見ることにします。

樺沢が調子に乗って動画であおったことから、次第に追いつめられるドブ。しかし、キャバクラを襲った犯人はヤノだとは考えられず、小戸川が何者かから命を狙われていることが判明します。ドブが、樺沢と小戸川を狙う犯人捜しで共闘しようと提案。小戸川の条件は、白川を解放し、借金をチャラにしてやることでした。

チェック

小戸川が「大勢の中から人を探すのが得意だ」と言うと、ドブから「なぜだ、目がいいのか?」と返されます。

第7話「トリック・オア・トリート」

小戸川の家に銃弾が撃ち込まれた跡があり、大門弟を家に呼びます。大門兄とドブが仲間だと告げ、ドブと仲間のふりをしている自分が協力するから、ドブを捕まえろと指示します。

チェック

大門兄弟の両親は、兄弟が幼いころ、タクシーのひき逃げで事故死した事実が明らかになります。

「悪は嫌いだろ?じゃあ、兄ちゃんが悪いことしてたら懲らしめなきゃ、じゃないとお前の正義がぶれる」

そのとき、東京湾に沈められた身元不明の遺体が見つかります。柿花が、市村しほに呼びだされますが、そこにはマネージャーの山本が待ち構えていました。

チェック

剛力医師が、真相を白状した白川に、小戸川を治療しなければならないと告げてカルテを見せます。そこに挟まれているのは、脳のCT写真。明らかに単なる不眠症ではないことがわかります。

ハロウィンでにぎわう渋谷。樺沢を探して街を歩いていた小戸川が、奇妙なラッパーの男に絡まれます。ドブと合流し、一緒に捜索。樺沢の姿は見かけるものの、どくろ仮面の男は結局見つからず……。

その頃、拉致された柿花は、ラッパーの男、つまりヤノによって倉庫に監禁されていました。

第8話「お大事に」

ヤノは、柿花に、市村しほは仕込まれた美人局だと白状し、黒幕は自分だと告げます。一方、ドブと一緒の小戸川に、山本から配車の依頼が……。小戸川一人で指定場所に向かうと、乗り込んできたのは、山本と市村しほでした。

ドブに指示されたとおり、10億でドラレコのデータを譲ると提案します。うろたえた山本が向かった先は、ヤノのところ。ヤノは、背後でドブが動いていることを見抜きます。

チェック

剛力が、小戸川を分析。人を見分ける力に秀でているのは、共感覚に近いかもしれないこと、つまり、何かを見分ける指標のようなものがあって、それに従っているのではないかと……。

樺沢のドブ捜索動画はエスカレートする一方。

ドブは、小戸川に銀行を襲う計画を話します。銀行に10億円を下ろしにきた今井を襲うというもので、山本に10億をふっかけさせたのは、ヤノを今井に接近させるよう仕向けるため……。小戸川は、それをひそかにスマホで録音していました。

小戸川は、録音音声を大門弟に送り、呼び出した今井には、お金をしばらく下ろさないよう指図します。そして、ようやく、柿花が婚活サイトを通し会っていた女こそが、山本と一緒にいた市村しほだったことを思いだすのでした。

第9話「ヒーローの憂鬱」

横づけされた車から、どくろ仮面の銃撃を受けながらも、柿花を救出するため、ドブを連れ、芝浦の倉庫街までタクシーを走らせる小戸川。

チェック

水が怖い小戸川。なぜかとドブに聞かれて、前世が溺死だったのかもと答えます。

見張りをしていたヤノの手下・関口とドブが争っているすきに、小戸川は柿花を救出するのに成功します。

「馬鹿なんだ、あいつら。馬鹿だから感情を具現化できず、義理とか人情の大義名分に暴力を使ってるんだ。まあ、なんていうか、生きものらしいよな」

関口をたたきのめし、去ろうとしたドブは、何者かから足を撃たれることに……。さらに、そこに樺沢が現れますが、ドブが、軽々とおさえつけてしまいます。

樺沢は、ただ注目されたかっただけだとあっさり屈服。これからは地道に生きると改心し、ドブに言われるまま、ドブが事件には無関係だと告げる動画を配信するのでした。

一方、剛力が小戸川の家を訪ね、後見人だという大家の口から小戸川の過去を聞きだします。

ある財団からすでに一生分の家賃が支払われていること。小戸川は、小学5年から財団からの支援で一人ぐらししている、しかし働くようになってからは、支援を受け取らず、そのまま返金してほしいと言われていたこと。財団の代表は誰なのかわからない。そして……小戸川の両親は、二人ともすでに死んでいるのだと……。

第10話「俺たちに明日はない」

小戸川は、「ミステリーキッス」の市村しほが美人局をしている事実を山本に突きつけ、ヤノを裏切って、こちら側に寝返るよう要求します。一時は、山本に殺されそうになるも、白川によって助けられ、山本はしぶしぶ合意。

また、小戸川は、どくろ仮面によってタクシーの車内にGPS端末が仕込まれているのを発見。サウナで会った入れ墨の黒田からは、疑って悪かったと謝罪されます。

「お金に困ってないんだ。いや、困ってるけど。身の丈以上のものはいらないんだ。少しずつ自分のできる範囲でお世話になった人に恩返しできればそれでいいんだ」

SNSの投稿から、今井の家を特定し、10憶強奪計画に向けて動き出すヤノと関口。

一方、小戸川はドブからそれを横取りする具体的プランを説明されます。銀行の協力者に指示して9億は偽物にさせた上、ヤノたちに奪わせたあと、大門兄による検問と小戸川のタクシーを利用して全10憶を自分が手に入れ、協力者たちで山分けすると……。

チェック

ドブはこの計画を「オッドタクシー」と名付けます。「オッド」には「二つ一組の片方」の意味があり、小戸川と自分の協力が不可欠なのだと説明します。

チェック

ドブからドラレコに写っていた一人の女性の写真を見せられ、誰かと問われた小戸川。しかし、「ミステリーキッス」の一人だと言うだけで、それが誰かはここではわかりません。(それが判明するのは最終回)

その頃、小戸川の過去を調べるため、故郷である秩父の小学校を訪ねる剛力。

一方、東京湾で見つかった遺体が、「ミステリーキッス」の三矢ユキだと判明したという速報が流れるのですが、それを見た小戸川は「違う」と……。

第11話「あの日に戻れたら」

二階堂ルイの口から、三矢ユキとの出会い、そして「ミステリーキッス」結成までのいきさつが語られます。

オーディションで、市村しほを加えた3人が合格するも、恵まれた家の出身でしかも才能のある三矢ユキに対して嫉妬していたこと。デビュー間際、三矢がセンターに選ばれそうになったため、ある深夜、三矢を事務所に呼び出し、センターを辞退してもらうか、拒まれたら殺そうと考えた。

チェック

このとき、練馬から事務所まで三矢ユキを乗せたのが、小戸川のタクシーだったのです。

ところが、そこに行くと三矢ユキはすでに何者かによって殺されており……。二階堂ルイは、山本とヤノ、関口の助けを得て、遺体を処理し、東京湾に沈めたのです。

チェック

この場面が、第1話冒頭の、海中に沈む包みのシーンにつながります。

数日後、山本がひそかに連れてきたのは、仮面をつけ、三矢ゆきの名前で活動してもらう、つまりなり替わりの和田垣さくらでした。

その後、練馬の女子高生失踪事件として、三矢ユキのことが明るみに。目撃された最後の姿が、練馬のコンビニから事務所までタクシーに乗ったことだったため、なんとしてもそのタクシーを探して証拠隠滅する必要性に迫られたのでした。捜索願いが取り下げられた理由は、父親の呑楽と反社のつながりを知ったヤノが、呑楽にそれが娘の失踪の理由だと話したため……。

剛力は、図書館で小戸川の過去を調べ、無理心中事件の記事を探し当てます。両親は死に、小学4年の長男だけが自力で脱出したというもの。病院の主治医の話では、子どもは意識不明から目覚めると、事故の記憶をすべてなくしていたというのです。入院当時に書かせていた日記を見せてもらうことに……。

山本と「ミステリーキッス」が記者会見し、デビュー直前に行方不明になったため、やむなく、別の子を三矢ユキとして代理にたてたと釈明します。

第12話「たりないふたり」

いよいよ10億円強奪の当日を迎えます。

本物の1億と偽物の9億を入れたジェラルミンケースを、ヤノと関口に連れ添われた今井が受け取り、その後はすべてドブの計画通りに運びます。唯一、まんまと10憶を横取りしたドブの車に、小戸川がGPSを忍ばせたこと以外は……。

チェック

気落ちした呑楽がベンチに座っている警察署内。警官二人の何気ない会話から、大門弟が逃げていることがわかります。銃を撃ってしまったからでは?と話し、呆れる二人。つまり、芝浦の倉庫でドブを撃ったのは大門弟だったことがここではっきりします。

GPSを辿って現れたのは、どくろ仮面をはずした男、つまり田中。田中の説明で、なぜ小戸川は命を狙われていたのかようやく知り、謝罪します。

そのとき、頭を下げた小戸川のポケットから落ちた、呑楽消しゴム……。
それは、ドブがボスの黒田からもらい、ドブから白川に、さらに白川から小戸川に渡ったものでした。

そのことから、田中は、小学生の自分から10万円をだましとったditch-11の正体は、ドブであることに気づきます。芝浦で自分の足を撃ったのは田中だと勘違いしているドブは、玉の残数を間違えて油断し、撃たれてしまうのでした。

小戸川は、今井に10億を返す段取りをしますが、大門兄をたたきのめしてパトカーを奪ったヤノに見つかり、追われるはめに……。

チェック

小戸川のタクシーにある鳥のお守りの秘密がついに、大門兄の口から明かされます。
大門兄弟も小戸川と同じ交通遺児。交通遺児育英金の支給が終わったとき、記念にもらえるものがこのお守りで、くれたのがドブのボスである黒田だということ。
第11話の最後で、大門兄が小戸川のタクシーに下げられたお守りを見て、「仲間だ」と言った意味はここにあります。



第13話(最終回)「どちらまで?」

カーチェイスを繰り広げながら、ヤノに追われる小戸川のタクシー。

チェック

剛力が小戸川の主治医から得たダイアリーの中身が、小戸川のモノローグで読み上げられます。
動物と車が好きで、人間が苦手だったこと。セイウチみたいだと友達に笑われ、本当にセイウチだったらよかったのにと思っていたこと。

その頃、ホモサピエンス、二階堂ルイ、市村しほ、和田垣さくら、柿花、今井、樺沢らが、それぞれの思いを抱えながら、東京湾岸にたたずむ姿……。剛力も白川とともにそこに向かっています。

白川に問われた剛力が、小戸川の病名を明かします。高次脳機能障害による視覚失認……。つまり、脳の損傷によって、目に見えているものが何かわからなくなっているのです。

ヤノに追われた小戸川のタクシーが、ついに埠頭を突き抜け、東京湾にダイブ!

チェック

小戸川の日記のモノローグ。
事故のあと、病院で目が覚めたら、自分はセイウチで、周囲の人間がみな動物になっていた。マレーバクのおじさんが面倒をみると言ってくれたこと……。

東京湾にダイブした小戸川を助けてくれたのは白川でした。小戸川が病院で目覚めると、周囲がみな人間の姿に戻っています。見舞いにきた今井から1億円を渡された小戸川は……。

退院した小戸川が、サウナで黒田と話します。親友の娘を救えなかったばかりか、自分の部下が絡んでいたことにショックを受ける黒田に、小戸川が言います

「ここに1億円近く入っている。できるところまでやってほしい。今支給している子供たちだけでも、あの人形を渡してやれるまで、最後までだましてほしい。これまでお世話になりました。ありがとうございました」

チェック

小戸川の家の押し入れにいたのは、本物のクロネコだったことがわかります。小戸川が安堵したのは、小戸川にはネコに見えただけで、本当は人間だったのではないかと不安だったからです。
実は、毎回のオープニングクレジットの中で、小戸川が遊んでいるのはクロネコです。

二階堂ルイらが逮捕された中、一人、笑顔で歩いている和田垣さくら

つまり、三矢ユキを殺害した真犯人は、「ミステリーキッス」のメンバーになるためには手段を選ばない和田垣だったのです。「あのとき乗ったタクシーが見つかった」と言う和田垣が、小戸川のタクシーに乗り込んだところで、物語は幕を閉じます。

チェック

小戸川の最後のセリフは「どちらまで?」。実は、第1話の小戸川の最初のセリフも「どちらまで?」(乗車してきた樺沢に対して)でした。

チェック

小戸川は、ドブに見せられた写真から、あの日タクシーに乗せたのが、和田垣さくらだと知っているはずです。しかし、人間の顔を認識するように戻った小戸川が、今の和田垣を見分けられるのかどうか……? また、小戸川のタクシーに乗り込んだ和田垣が、口封じのため、小戸川をも殺害するのかどうか、そのあたりはよくわかりません。

『オッドタクシー』の感想と考察まとめ・オーディオドラマ

全13話を見終えると、なかなかに入り組んだ設定であることがわかります。

しかし、物語を貫いている大黒柱は、小戸川の純粋すぎるともいえる正義ではないでしょうか? 第7話では、ドブと仲間のふりをする理由は、「大事な人(白川のこと)を救いたいからだ」と言います。また第9話でも、「柿花が助けられないなら、ドブに協力しない」と告げます。

大切な人、友人を助けるためには、危険を冒してまでも行動する男が小戸川なのです。

最後に、冒頭で説明した「オッド」の意味。

ドブの口から「二つ一組の片方」という意味が説明されますが、二つ一組とは単にドブの言う小戸川とドブの関係だけではありません。

①三矢ユキと和田垣さくら
文字通り、事件のカギを握るアイドル二人の関係は、まっさに「オッド」です。

②お笑い芸人「ホモサピエンス」の二人
「ホモサピエンス」の話は、結局、事件そのものとは何の関係もない、サイドストーリーに終わりますが、仲たがいしたり、またひっついたりする関係性は、見事に「オッド」の意味を体現しているともいえるでしょう。

③警官の大門兄弟
一卵性双生児ながら、悪に手を染める兄、正義感に燃える弟の裏表の関係は、まさに「オッド」そのものです。

オーディオドラマも必聴

テレビアニメの放送と並行して、YouTube公式チャンネルでは、各話の裏ストーリーがオーディオドラマ形式で配信されました。

テレビアニメではたびたび登場するのに、一度も会話で触れられることのない「幸せのボールペン」。

盗聴器でもある「幸せのボールペン」がさまざまな人物の手に渡り、最後にはそれにまつわるある驚愕の秘密が示唆される内容です。

アニメを観た後には、必聴です!

『オッドタクシー』見直したい方・見逃した方はAmazonプライムビデオで!

『オッドタクシー』は、Amazonプライムビデオにて全話視聴が可能です。

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平凡な毎日を送るタクシー運転手・小戸川。身寄りはなく、他人とあまり関わらない、少し偏屈で無口な変わり者。趣味は寝る前に聞く落語と仕事中に聞くラジオ。一応、友人と呼べるのはかかりつけでもある医者の剛力と、高校からの同級生、柿花ぐらい。彼が運ぶのは、どこかクセのある客ばかり。バズりたくてしょうがない大学生・樺沢、何かを隠す...

再度見直すとまたいろいろな発見があるかもしれません。

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