日本各地の風習や伝統、また人々の地についた日々の営みを紹介するNHKの人気紀行番組『新日本風土記』。
2021年10月29日に放送された「お風呂の旅」は、これまで番組の中で紹介した「お風呂」にまつわるエピソードだけを選んで再編集したものです。
その中で取り上げられた銭湯や温泉など、全12か所について詳しくご紹介します。
新日本風土記「お風呂の旅」とは?
2011年4月にスタートして以来、多くのファンを持つNHKの人気紀行番組『新日本風土記』。
2021年10月29日に放送された回「お風呂の旅」は、番組が10年以上をかけて取材し、放送した中から「お風呂」にまつわる物語だけを選りすぐって編集しなおした、いわばスペシャル版です。
由緒ある名湯から、町中の小さな銭湯まで……以下、紹介された全12か所です。
※営業時間や利用料金等の施設情報は、2021年10月時点のものです。実際に訪問される際は、各施設の最新状況をお確かめください。
1.佐賀県武雄市「武雄温泉 殿様湯」
殿様専用風呂「殿様湯」もあるよ!個性派揃いな佐賀・武雄温泉公衆浴場 #travel_jp #佐賀 #旅行 b! https://t.co/ttxTjEgCtP pic.twitter.com/BYC9hMqxGc
— トラベルjp 旅行ガイド / ベンチャーリパブリック (@travel_jp_guide) October 24, 2016
弱アルカリ単純泉による美人の湯として、1300年の歴史を誇る武雄(たけお)温泉。中でも、江戸時代、佐賀藩主・武雄鍋島専用のお風呂だったのが「殿様湯」です。
現在は市松模様の大理石造りですが、もともとは総ヒノキでした。ドイツ人医師のシーボルトが外国人として初めてこの湯を利用したと言われています。
住所 | 佐賀県武雄市武雄町大字武雄7425 |
電話番号 | 0954-23-2001 |
料金 | 1室1時間:3,800円(土日祝)※平日割引料金:3,300円、 |
営業時間 | 10:00~23:00 (2021年11月1日より) |
公式HP | ー |
2.「武雄温泉 元湯」
辰野金吾が設計した、国の重要文化財「武雄温泉楼門」をくぐると、上記の「殿様湯」の他、複数の異なる大衆浴場と家族風呂があります。その中で、特に人気が高いのが「元湯」です。
明治9年に建築された建物は、現在も使用されている中で日本最古とも言われ、レトロで独特の風情があります。「朝湯会」が開かれるなど地元の人々に愛され続けています。
住所 | 佐賀県武雄市武雄町大字武雄7425 |
電話番号 | 0954-23-2001 |
料金 | 大人450円、小人(3才~小学生)220円 |
営業時間 | 6:30~24:00(受付は1時間前まで) |
公式HP | ー |
3.福井県大野市「亀山湯」
大野市は、かつて「通りに一軒」と言われたほど銭湯が多かった町。明治35年に創業された「亀山湯」は、今もその趣をたたえた地元の老舗銭湯です。
林業で出たおがくずを燃料にしており、余熱が長く続くことが特徴です。
住所 | 福井県大野市城町7-18 |
電話番号 | 0779-66-4959 |
料金 | 大人(中学生以上)450円、中人(小学生)160円、小人(幼稚園児以下)70円 |
営業時間 | 15:00~21:00、毎週月曜日・木曜日が定休日 |
公式HP | ー |
4.福島県いわき市「スパリゾートハワイアンズ」
かつて炭鉱の町として栄えた地に、温泉水を活用したレジャーランドとして1966年に開業。「常磐ハワイアンセンター」の名前で、一時は毎年100万人の来場を誇り、フラガールも人気を呼びました。
東日本大震災や新型コロナ禍を乗り越え、「スパリゾートハワイアンズ」として今も福島を代表する観光スポットとして知られています。
住所 | 福島県いわき市常磐藤原町蕨平50 |
電話番号 | 0570-550-550(ナビダイヤル) |
料金 | 施設入場料金は通常 大人(中学生以上)3,570円、小学生 2,250円、3歳以上幼児 1,640円 各種割引あり |
営業時間 | 公式ホームページ確認のこと |
公式HP | https://www.hawaiians.co.jp/ |
5.京都府京都市「船岡温泉」
京都市内に、国の登録有形文化財に指定された銭湯があるのをご存じでしょうか?写真の船岡温泉。本当に銭湯?と目を疑うような豪華な装飾のなか、入浴できるんですよ! #kyoto #銭湯http://t.co/N7smOoENiF pic.twitter.com/l43OuX3nL1
— 京阪電車おでかけ情報【公式】 (@okeihan_net) August 7, 2014
「キング・オブ・銭湯」とも呼ばれる、有名な銭湯です。もとは大正12年創業の料理旅館であり、豪華な室内装飾がその名残をとどめています。
そのエキゾチックな雰囲気から、外国人観光客も多数訪れる観光名所となっています。
住所 | 京都府京都市北区紫野南舟岡町82-1 |
電話番号 | 075-441-3735 |
料金 | 大人430円、中人150円(小学生の児童)、小人60円(未就学児・乳幼児) |
営業時間 | 平日(月~土):15:00~25:00、日曜日:08:00~25:00 |
公式HP | http://funaokaonsen.net/dish.html |
6.青森県風間浦村「下風呂温泉 海峡の湯」
かつては泉質の違う二つの銭湯「大湯」と「新湯」があり、100年以上にわたって地元民の人気を二分してきましたが、両施設とも老朽化。そこで、両方を引き継ぐ形で2020年11月にオープンしたのが「海峡の湯」です。
「大湯」と「新湯」、両方の泉質をそれぞれ楽しめる湯船が設けられています。
住所 | 青森県風間浦村大字下風呂字下風呂71-1 |
電話番号 | 0175-33-2116 |
料金 | 普通券 450円(村民でない中学生を除く15歳以上の者) 村民券 150円(風間浦村民で中学生を除く15歳以上70歳未満の者) 小学券 50円(小学生) 中学券 100円(中学生) |
営業時間 | 4月~10月 7:00~20:30、11月~3月 8:00~20:30(最終受付 20:00) 定休日:毎月第2・4火曜日 |
公式HP | https://www.yukaimura.com/kaikyonoyu.html |
7.北海道夕張市「宮前浴場」
炭鉱の町として栄えた夕張市内にある公衆浴場です。もとは炭鉱会社の所有でしたが、閉山後、市営になりました。今も通う常連客の中には、かつて炭鉱で働いていた人たちも多いようです。
男湯より女湯の方が広いことが特徴で、それはかつて男性は、炭鉱施設内の風呂を利用する者が多く、こちらは女性客の方が多かったためです。
住所 | 北海道夕張市清水沢宮前町16 |
電話番号 | 0123-59-5383 |
料金 | 420円 |
営業時間 | 15:30〜20:00 (月・水・金営業) |
公式HP | ー |
8.愛媛県松山市「道後温泉本館」
言わずと知れた日本最古の温泉の一つであり、文豪の夏目漱石らも通ったことで有名です。
日に3回、朝6時・正午・夕方6時に和太鼓がたたかれるのは、130年近く続く伝統です。
住所 | 愛媛県松山市湯之町5-6 |
電話番号 | 089-912-5141 |
料金 | 大人(12歳以上)420円、小人(2歳以上)160円 |
営業時間 | 6:00〜23:00(1時間以内) |
公式HP | https://dogo.jp/onsen/honkan |
9.大分県由布市「湯布院温泉 加勢の湯」
明治14年の建物であり、由布院で最も古いと言われる共同浴場です。
地元の人たちによって守られてきた木造の小さな共同温泉であり、有名な湯布院温泉にあって、まったく趣の異なる雰囲気を味わうことができます。
西石松共同温泉とも呼ばれ、温泉を守るお大師様も祀られています。
住所 | 大分県由布市湯布院町川南394-1 |
電話番号 | 0977-84-3111(地域振興課) |
料金 | 100円 |
営業時間 | 7:00〜22:30 (変動あり)、無休 |
公式HP | ー |
10.静岡県熱海市「山田湯」
民家の一角に作られた小さな温泉で、昭和27年開業。良く温まると言われる塩化物泉が有名で、50年間一家の主婦が一人できりもりしています。
かつては、舅が掘り当てた自家源泉でしたが、維持管理が難しく、現在は熱海市の管理する源泉を引いています。
住所 | 静岡県熱海市和田町3-9 |
電話番号 | 0557-81-9635 |
料金 | 大人300円、子供150円、幼児80円(洗髪料別途50円) |
営業時間 | 8:00~11:00、15:30~21:00 |
公式HP | ー |
11.福島県安達太良山「くろがね小屋」
福島県の安達太良山(あだたらやま)にある登山者のための山小屋「くろがね小屋」。
この地方には珍しく冬場も営業する山小屋であり、源泉かけ流しの風呂は、疲れた登山客たちの体を癒す名湯として愛されています。
住所 | 福島県二本松市永田字長坂地内 |
電話番号 | 090-8780-0302(衛星電話) |
料金 | 宿泊者以外の日帰り入浴料は大人500円、小人300円 |
営業時間 | 日帰り入浴は午前10時から午後1時(最終受付) |
公式HP | https://www.tif.ne.jp/kuroganegoya/ |
12.神奈川県箱根町「大平台温泉 山楽荘」
常連客に愛される小さな温泉宿であり、祖母と、祖母を手伝う孫たちの姿が、アットホームな雰囲気です。
住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町大平台601 |
電話番号 | 0460-82-2930 |
料金 | 日帰り入浴500円 |
営業時間 | 10:00~16:00 |
公式HP | ー |
銭湯・温泉人気、そしてサウナも……
銭湯や温泉などお風呂は日本人にとって欠かせないものですが、それに合わせ、現在、「サウナ」の人気も盛り上がっているのをご存じですか?
テレビドラマ『サ道』が好評を博し、その番組の中で紹介された全国のお風呂・銭湯が話題に……。
それらについても、本記事同様詳しく紹介していますので、ご興味がある方は下記の記事をご覧ください。
また人気番組『マツコの知らない世界』で取り上げられた紅葉の楽しめる温泉についてもすべて、下記の記事で紹介しています。
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