『白い濁流』各話あらすじとキャスト/原作/ロケ地【ネタバレ】

白い濁流 ドラマ

2021年8月22日から10月10日までの毎週日曜夜、全8話が放送され、話題をよんだNHK BSプレミアムドラマ『白い濁流』。

本記事では、主要登場人物とキャスト、原作とロケ地、各話ごとのあらすじをネタバレありでご紹介します。

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NHKドラマ『白い濁流』とは?

『白い濁流』は、NHK BS「プレミアムドラマ」として2021年8月22日から10月10日まで、毎週日曜 夜に放送された全8話の連続ドラマです。

大学の薬学部と製薬会社を主な舞台に、薬品開発をめぐって渦巻く人間模様、否応なく巻き込まれていく主人公の夢と挫折を描く社会派サスペンスドラマです。

病院と医学界の内幕を描いた山崎豊子の『白い巨塔』に対し、食品添加物・薬品開発を題材にしたのが本作『白い濁流』だという言い方もできそうです。

■原作は小薮浩二郎の同名小説

原作は、小薮浩二郎が2019年に発表した同名小説です。

小薮浩二郎は、岡山県生まれ。九州大学大学院農学研究科、さらに京都大学薬学部や静岡薬科大学薬学部で学び、その後、製薬会社の研究員として働いた経歴があり、そのまま本作の主人公・好並一樹のキャリアと重なります。

現在は、食品関係のコンサルタントや顧問、講師など多方面で活躍しており、食品や添加物についての多くの著作があります。本作は、自身の経歴をそのまま活かした初の小説です。

『白い濁流』の主要登場人物12人とキャスト

それぞれの行く末と結末は、あらすじの中に書いてあります。

①好並一樹(よしなみかずき)/伊藤淳史

京都総合大学薬学部の博士研究員で、家庭教師と警備員のバイトをかけもちしながら奨学金を返済していました。人の役に立つ新しい物質をつくりたいという夢を持ち、誠実に研究に取り組んでいましたが、その熱心さゆえ、思惑渦巻く人間関係に巻き込まれることになってしまいます。北野堂製薬に入社し、やがてトップに上り詰めます。

智子のことをひそかに想っていますが、それを口に出したことはありません。

②河原智子/佐々木希

一樹の幼なじみにして、同じ大学の社会学部から、近畿中央新聞社の社会部記者となるのが河原智子です。北野堂製薬による食品被害を追求し、やがて一樹と敵対する立場に身を置くことになります。

③柏木航(わたる)/桐山漣

一樹の親友であり、博士研究員の同僚が柏木航です。実家は老舗の和菓子屋。母はすでに他界しており、父は研究者の仕事を理解していません。期限付きの猶予を与えられているため、航はそれまでに結果を残そうと焦っていました。

山本教授から特別な目をかけられており、助教授の地位を狙っていましたが、あるきっかけで二条女子大学薬学部の研究者として別の道を歩むことになります。

④山本英明/矢島健一

一樹の研究室の指導教授であり、世界的にも著名な研究者。北野堂製薬の北野社長とはゴルフ仲間の知り合いであり、一樹に社長宅の家庭教師を紹介したのも山本教授です。

一方で、外資系のKPメディカル社と癒着し、利益供与を受けるなど、闇深く黒い人物です。

⑤北野隆二/西村まさ彦

北野堂製薬の二代目社長です。創業者であり研究畑だった父親に対するコンプレックスもあり、先代を乗り越えるような新商品を生み出そうと必死です。一方、したたかな腹黒さを秘めており、それを嫌う息子の孝彦とは疎遠でした。

⑥北野孝彦/泉澤祐希

北野家の長男。一樹が家庭教師をして見事大学に合格するも、すぐに退学してしまい動画投稿に熱中していました。腹黒い父のことを嫌い、仲違い同然でしたが、第1話で突然バイク事故死してしまいます。

⑦北野葉子/藤野涼子

北野家の長女。心臓病のため留年していましたが、一樹が家庭教師をして、大学受験に備えていました。その頃から、ひそかに一樹に恋心を抱いていました。

⑧北野芳子/とよた真帆

北野社長の妻であり、孝彦と葉子の母です。教育熱心ですが、孝彦の急死後は、葉子と一樹の結婚を願っています。

⑨秋葉聡一郎/神尾佑

北野堂製薬の食品添加物部門長です。先代社長の秘蔵っ子だったことから、現在も社内の権力者として君臨しています。事故の原因となった原材料の変更に関わる張本人です。

⑩森山直也/岡部たかし

北野堂製薬の営業部門長。北野社長に恩義を感じており、なんでも言うことを聞く、忠実なしもべです。

⑪好並君枝/キムラ緑子

一樹の母。岡山で夫の正純と喫茶店を経営しながら、借金をして一樹を進学させました。研究者となった一樹のことを誇らしく思っています。

⑫羽佐間直美/萩原みのり

シングルマザーとして幼い娘の雪乃を育てていましたが、北野堂製薬が隠ぺい工作をしたため、雪乃が知らずに食べてアナフィラキシーショックをおこしてしまいます。しばらくして、その原因が「ゆめいろクッキー」であることに気づき、行動を起こすことに……。



『白い濁流』の各話あらすじ<ネタバレあり>

各話のネタバレあらすじとともに、気になるチェックポイントも明記しています。

第一話「運命の依頼」

2012年、京都……。人の役に立ちたいという夢を持ち、薬学部で真面目に研究を続けている好並一樹。担当教授である山本の紹介により、 北野堂製薬の社長宅で家庭教師のバイトを続けていましたが、ある日、山本教授から北野社長のオフィスを訪ねるよう指示されます。

北野社長から依頼されたのは、会社が卸した調味料を使用したお菓子「ゆめいろクッキー」でアレルギー反応が報告されたため、その原因の調査でした。

調味料の製造過程でエビやカニの不純物が混入した可能性を指摘すると、食品添加物部門長の秋葉から「ありえない」と一掃されます。また、教え子でもある北野家長男の孝彦から、「腹黒い父には注意したほうがいい」と助言されつつ、一樹はさっそくお菓子の製造元「金月製菓」から原材料を取り寄せ、調査を開始します。

金月製菓に納品された原材料の一つ「セクトーム」が、以前のものと成分が異なっていた事実が判明。その結果、責任者として、真面目に働いてきた定年間際の保坂工場長が罪を問われることに……。

そのことに心を痛めた一樹は、同じ大学の社会学部4年で幼なじみの智子が、たまたま卒論で「金月製菓」を取材することを知り、同行させてもらいます。菓子製造ラインの問題から、エビ粉末が混入した可能性に気づき、それを北野社長に報告。

結局、「金月製菓」側の落ち度ということになり、公にリコールされることもなく、ひそかに「ゆめいろクッキー」が回収させることに……。一方、一樹のおかげで責任追及を逃れた保坂工場長は、「セクトーム」の原材料仕入先を変えるよう指示したのは秋葉部門長だったと告白します。

北野堂製薬による隠ぺいとさらなる被害を心配する智子。さらにはからずも隠ぺい工作に加担する形になった一樹を批判していた孝彦がバイク事故死。しかし、かけつけた一樹は、北野社長から今後も北野堂製薬で研究してほしいと頼まれ、今回の謝礼として大金を受け取ってしまうのでした。

そんな中、「ゆめいろクッキー」を食べた少女がアレルギー反応を起こして倒れ……。

冒頭、京都の料亭にいる一樹が過去を回想する形でドラマはスタートします。一樹は、市内で発生した火事を見つめています。その上着には北野堂製薬の社員証、さらに左手薬指には指輪が光っています。
また別の場所から、智子と航が二人並んで火事を見ています。

第二話「発見は誰のもの」

「ゆめいろクッキー」の問題は表面化しないまま、一樹と航は、引き続き山本研究室で研究に取り組み、智子は近畿中央新聞社の記者となっています。

そんな中、一樹が「TMペプチド」という画期的な新しい物質を発見をします。助教授候補として航に肩入れする山本教授からは冷たくあしらわれるものの、北野社長は興味を持ち、援助したいと申し出ます。

その頃、航が中心となり、山本教授とともにすすめていたKPメディカル社との共同研究が頓挫。山本教授はその代わりとして、一樹の「TMペプチド」を前面に押し出すことに方向転換するのでした。

山本教授は、助教授のポストと見返りに、研究データを渡すよう一樹に命令。一方、北野社長は、社内に一樹のための研究室を準備し、引き抜きを画策していました。

データの譲渡をしぶる一樹に対し、山本教授が大学の職務規定違反だと激怒します。しかし、一樹は北野社長から得た、山本教授とKPメディカル社の癒着を示す証拠を突きつけ、拒絶。北野堂製薬の社員となって自ら研究を続ける道を選ぶのでした。

山本教授と一樹の会話の中で、せっかく考案したレシピを奪われた真面目な料理人の話が出てきますが、それはもしや一樹の父の話ではないのでしょうか?

第三話「裏切りの研究」

北野堂製薬に入社した一樹。北野社長は全面的な支援を約束する一方、「ゆめいろクッキー」の件を心配する一樹に対し、被害は出ていないと断言します。一方、「TMペプチド」の医薬品開発をすすめる一樹の研究をよく思わない秋葉は、阻止を画策し、ひそかに研究チームにスパイを送り込んでいました。

かたや智子は「ゆめいろクッキー」を食べてアレルギー症状をおこした親子の事実をつかみ、調査を開始。リコール隠しを疑い、金月製菓に取材しようとするも、北野堂製菓の営業・森山に妨害されます。

一樹に研究成果を持っていかれ、またKPメディカル社から催促されていらだつ山本教授は、航に先に「TMペプチド」の特許をとるように強制します。父との関係で成果を焦る航は、一樹を裏切って研究に取り組むも、なかなか思うような結果を得られず……。そんな航に、山本教授は、データの改ざんを指示し、学会で先に発表してしまうことを画策するのでした。

そんな中、一樹は、北野社長が「TMペプチド」を、医薬品としてではなく健康食品として売り出そうとしている事実、さらに山本教授と航が特許を出し抜こうとしている事実を知ってしまいます。

一樹は北野社長と相談し、学会の前に「TMペプチド」発見をマスコミに発表します。

一樹、智子、航、葉子の恋愛関係がはっきりわかります。一樹に好意を寄せる葉子、一樹と智子は実は想い合っていますが、互いにその気持ちを隠しています。一樹は、智子は航のことを好きだと思っています。また、「TMペプチド」の「TM」は「智子」の意味だろうと、航に指摘されてしまいます。

第四話「地獄の入口」

山本教授と航は、学会で新しいペプチドの発表を強行しますが、そこに一樹が姿を現し、データの改ざんを航に指摘します。

先にマスコミに発表したことが功を奏した北野社長は、積極的に健康食品としての商品化を進めますが、一方の山本教授は、KPメディカル社から対応を迫られ、航にその責任をなすりつけようとしていました。

智子は「ゆめいろクッキー」のアナフィラキシー被害者である波佐間親子を見つけ、身分を隠して接触。罪悪感に苦しんだ智子は、親子の姿を一樹に見せ、事態の深刻さを訴えます。一樹は北野社長に事実の公表を訴えますが、拒否され、退職を決意。智子を安心させるのですが……。

偶然会った葉子を介して北野社長と面会した一樹の母・君枝が、現金とは知らず300万円を受け取ってしまいます。一樹が北野社長に返金を申し出ると、「TMペプチド」の権利を会社に譲渡してもらうお金として、契約書にサインするよう強要。

その背景には、追い詰められた航が裏で動き、「セクトーム」の被害を公表しないかわりに、KPメディカル社に「TMペプチド」の一部の権利、つまり医薬品化の特許のみ譲渡することで密約していたのでした。

暗躍が成功した航は、助教授の地位を約束され、一方の一樹は、ある決意をします。

北野堂製薬と取引先のキングドリンク社が「TMペプチド」の健康食品化にむけ持った会合に、突然、一樹が責任者として姿を現し、北野社長を驚かせます。

退職の決意を翻して豹変した一樹に、智子は別れを告げ……

北野堂製薬とKPメディカル社の密約を、一樹に教えたのは商品添加部門長の秋葉でした。秋葉は北野社長に対する嫌悪を口にしており、もしや「セクトーム」の原材料変更についても、社長からの指示だった可能性すら匂わせます。



第五話「亡者の反撃」

北野社長から、キングドリンク社との会議の場に突然現れたことを非難された一樹は、退職するより「TMペプチド」の研究を続けることの方が大事だと判断したからであり、300万円でその権利を手放すつもりはないと断言します。

そんな中、バイク事故死した孝彦のスマホが発見されます。残っていた音声データの一部を聴いた葉子から、事故の数時間前に一樹が孝彦と会っていた理由をきかれ、お金の件で相談されたと嘘をついてしまいます。

航は助教授の地位を手に入れたものの、父親が山本教授に献金していた事実を知ってショックを受け、さらに学内の調査委員会でデータ改ざんが他の研究員のせいにされようとしたことに腹をたて、ついに山本教授の指図だったと暴露してしまうのでした。

一方、新聞記者だとばれたことで、波佐間親子に拒否された智子は、独自に調査に続け、北野堂製薬の「セクトーム」による被害者が他にもいる事実を突き止めます。

一樹は、北野社長が「TMペプチド」の商品化を早めようとしていることを秋葉部門長に相談しますが、役員会に訴えたとしても、持ち株比率で負けると助言され……。葉子が株主であることを思い出します。

北野堂製薬とキングドリンク社による「TMドリンク」の共同開発記者会見が行われ、一樹は、檀上で葉子との婚約を発表します。さらにその後、孝彦の遺した音声データの件で、一樹が葉子に嘘をついたことに激怒する北野社長に対し、真実を教えます。孝彦は、「セクトーム」の被害を隠ぺいしようとしていた父親と一樹のことを軽蔑していたこと、だから、一樹と北野社長はもう逃れられない運命共同体なのだと……。

一樹と航が、はっきりと別の生き方を選ぶことが明白になります。航が家を出て、さらにKPメディカル社からの打算的なオファーをも蹴って、研究者としての真のあり方に目覚める一方、一樹は、研究のためには手段を選ばない道を選びます。
また当初は、悪事の黒幕だと思えた秋葉部門長が、実は研究者として北野社長と敵対する立場だったことも判明しました。

第六話「悪魔のささやき」

4年が経ち、「TMドリンク」の成功と社長の娘婿の立場によって専務取締役までのぼりつめた一樹。しかし、北野社長とは相変わらず対立したまま……。

一方、智子は波佐間親子とともに、「セクトーム」被害の賠償金を求めて裁判を起こそうとしますが証拠がなく挫折。また、航は警備のバイトをしつつ、二条女子大学薬学部研究員として再出発していました。

そんな中、「TMドリンク」の認可保健用食品の審査が難航し、その理由が、山本教授の妨害によることを知った一樹が、裏で画策します。

ばったり再会した一樹に誘われ、一樹の新居お披露目パーティーに出席した航と智子。智子は、一樹に「セクトーム」の件で、社として謝罪をしてくれるよう直談判しますが、一樹は拒否します。

しかし、パーティーの場で突然、葉子が妊娠を発表します。一樹の気持ちがいまだ智子にあるのではないかという不安から、思いきった行動に出た葉子でしたが、それに対し、智子も航と交際していると言い放ち、航を驚かせることに……。

危険をおかしてでも産みたいという葉子に、一樹は二人を守ると安心させる一方で、北野社長に生まれてくる孫の話を持ち出し、認可を得るための裏金を用意するよう迫るのでした。

そのお金で審査委員会のメンバーを買収し、さらに山本教授については、研究員の一人を取り込み、収賄の証拠を手に入れます。智子にその証拠を渡し、それが記事となって新聞に掲載されることに……。

しかし同時に智子は、山本教授に直接近づき、「セクトーム」被害隠ぺいの証拠を手に入れることに成功します。新聞社を退職し、裁判に身を投じる決心をするのでした。

北野社長の心臓に問題があるという事実を突き止めた一樹は、社長に退任を迫り、自ら社長の地位に立つことに成功します。

第七話「滅びの発火点」

智子が山本教授から得た証拠がきっかけとなり、「セクトーム」の件で、北野堂製薬に司法の捜査が入ります。

一方、航のもとには、「TMペプチド」の成分に関わる調査をしてほしいという匿名の依頼があり、分析に携わることに……。

さらに「セクトーム」の内実を知るKPメディカル社から、「TMペプチド」の特許を20億で買い取りたいと提案され、追い詰められる一樹。そこで、波佐間直美・雪乃親子のもとを訪ね、先代社長のせいにして謝罪し、和解金で示談を申し出ます。直美は、一度は拒否したものの、和解金を受け入れることを決意するのでした。

航は実験の結果、「TMペプチド」の成分に違和感をおぼえます。その事実を教えられた一樹が自ら検査すると、大量生産をおこなったため、一部に毒性の成分が含有していたことが判明するのでした。

一樹は、その事実を隠蔽してリコールせず、ひそかに回収、処分を指示します。ところが、前社長に忠誠を誓う森山営業部門長が反発。一樹は森山を解雇しますが、同時に「TMペプチド」の件を匿名で航の研究室に持ち込んだのは、部下の女性研究員だったことも判明するのでした。

智子の再度の説得もかなわず、一樹は過激な行動に出ます。それは回収した不良品の「TMペプチド」を爆破し、証拠を抹消することでした。

爆破のアリバイのため、料亭にいる一樹の姿。第一話の冒頭に話が繋がります。

最終話 「戻れない河」

「TMペプチド」の証拠隠滅のため、一樹が仕組んだ倉庫火災により、それを入手しようと忍び込んでいた森山部門長が全身やけどを負ってしまいます。一命はとりとめたものの、放火の容疑者とされることに……。

完全に常軌を逸した一樹は、智子から最後の説得をされますが受け入れず、また、分析データの件で、一樹のもとにやってきた航をも冷たく拒絶するのでした。

一樹がこれ以上暴走するのを止めるため、智子と航は協力して「TMペプチド」に関する調査を続けます。さらに、一樹を心配する葉子も協力を申し出ます。

一方、森山が意識を取り戻すこと、そして販売済の「TMドリンク」の被害を恐れ、気が気でない一樹は、次第に良心の呵責に苛まれるようになり……。

北野堂製薬の社長として、母校での表彰式に出席した一樹の前に現れた智子、航、葉子の三人。葉子から説得されて追い詰められた一樹は、ついに「TMペプチド」の毒性を認めつつ、開き直って会場を飛び出します。ところが、待ち伏せしていた山本教授に切りつけられ……。

けがを負って入院した一樹は、ようやく葉子、航、智子らの自分に対する気持ちに気づき、警察に自白する決心をするに至るのでした。

数年後、刑務所から出所した一樹を待っていたのは、社長に復帰した北野、葉子、そして成長したわが子。葉子は夫を待ち続けたばかりか、家財をなげうって波佐間親子への賠償金を工面していました。

北野堂製薬から「TMペプチド」の権利を譲渡された二条女子大学で研究を続けている航、そして通信社の社員として取材に取り組んでいる智子。一樹はビル清掃員となり、再出発にむけ少しずつ歩みだしていました。

智子と一樹は、互いに好き会っていた気持ちをついに口にしますが、結局、智子は航を、一樹は葉子を選びました。

『白い濁流』のロケ地は?

物語の舞台は京都であり、鴨川のシーンがたびたび出てきますが、多くは東京で撮影されています。

例えば、第三話で葉子が一樹をデートに誘い、智子・航とばったり会ってしまうコーヒーショップ「CROSS COFFEE」は、東京の白金台にある「ザ・テンダー・ハウス」がロケ地です。

主人公の転落ぶりに目を離せなかった『白い濁流』、再放送は?

わたしたちの日々の生活や健康と密接なつながりを持ちながら、これまであまり描かれてこなかった食品添加物にまつわる黒い闇。

製薬会社や大学の薬学部を舞台に、あまりにどろどろした実態が描かれましたが、主人公の転落ぶりもなかなかに過激でした。

ドラマの再放送に関しては、NHKオンデマンドで全話視聴できます。

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