『女王ヴィクトリア 愛に生きる』全8話のあらすじ・キャスト【ネタバレ】

女王ヴィクトリア 愛に生きる ドラマ

18歳で即位し、長きに続く繁栄をもたらした「大英帝国の母」、ハノーヴァー朝の第6代女王ヴィクトリア。

その波乱の生涯と夫アルバートとの愛を描いた英国版大河ドラマとも言えるが『女王ヴィクトリア 愛に生きる』です。

本記事では、主要登場人物とキャスト、そしてシーズン1のあらすじを全8話ごとにくわしくご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

ヴィクトリア女王の生涯を描くドラマ『女王ヴィクトリア 愛に生きる』

『女王ヴィクトリア 愛に生きる』は、イギリスのテレビ局ITVが製作し、2016年にシーズン1の全8話、2017年にシーズン2の全8話とスペシャルドラマ、2019年にシーズン3の全8話が放映されました。

待望のシーズン4についての公式発表はまだですが、2021年1月、主演のジェナ・コールマンが「ミラー」紙とのインタビューの中で、目下準備中であると発言しています。

シーズンの更新と主演続投はどうやら間違いなさそうですが、放映はまだ少し先になりそうです。

*数多くある英国王室を描いたドラマ・映画について、年表形式でまとめた記事もあります。

主要登場人物とキャストの紹介

主役の2人については、演じているキャストについてもご紹介します。

1.王室

・ヴィクトリア/ジェナ・コールマン

ヴィクトリアは1819年5月24日生まれ、ハノーヴァー朝第3代国王ジョージ3世の孫で、父のケント公エドワードはヴィクトリアが生後8か月のときに薨去しています。

18歳で即位した女王としての在位は、1901年1月22日に崩御するまで63年と7か月に及び、現エリザベス2世に次ぐ歴代2位の長さを誇ります。世界各地の植民地化を推し進め、大英帝国が世界最強国だった時代の女王としても知られています。

ヴィクトリアを演じているジェナ・コールマンは1986年4月27日、イギリスのブラックプール生まれ。19歳のときドラマ『エマーデイル』で女優デビューしました。国民的人気を誇るBBCのSFドラマ『ドクター・フー』のクララ・オズワルド役で、一躍注目された若手女優です。

最新作は実在の連続殺人鬼を描いたリミテッド・シリーズ『The Serpent』(大蛇の意味)。BBC OneとNetflix共同で製作され、BBC Oneでは2021年1月から2月かけて放映され、大きな話題をよびました。コールマンは共犯者となる主人公の恋人を演じています。

・アルバート/トム・ヒューズ

アルバートは、1819年8月26日、ザクセン=コーブルク=ザールフェルト公国(現在のドイツ・バイエルン州)で、エルンスト1世の次男として生まれました。ヴィクトリアの母方の従弟にあたり、双方の叔父であるベルギー国王レオポルド1世の仲介で結婚しました。

2人は生涯を通して愛し合い、9人の子どもをもうけています。結婚から21年後の1861年12月14日、腸チフスにより42歳で薨去しています。

アルバート役のトム・ヒューズは、1985年4月18日生まれ、イギリスのチェスター出身。2009年にドラマデビューを果たし、翌年のコメディ映画『Cemetery Junction』で注目されました。

2020年に日本でも公開された映画『ジョーンの秘密』ではジュディ・デンチと共演しています。

・ケント公妃/キャサリン・フレミング

女王の母親です。17歳のときに一度結婚しており、ジョージ3世の四男だったケント公とは再婚でした。

再婚の翌年に長女ヴィクトリアを生んでいますが、その8ヶ月後にケント公が薨去。未亡人となったケント公妃を支えたのが側近ジョン・コンロイであり、2人が政治にも口を挟むようになったため国王ウィリアム4世との関係が悪化しました。アルバートと同じ年の1861年に74歳で病死しています。

・ベルギー王レオポルド1世/アレックス・ジェニングズ

ケント公妃の実弟で、女王の叔父にあたるのがベルギーの初代国王レオポルド1世です。またアルバートの父は実兄にあたります。

ヴィクトリアとアルバートを引き合わせた人物であり、結婚後も二人の相談役を担いました。

・エルンスト/ディヴィッド・オークス

アルバートの兄で、1844年、父エルンスト1世の崩御にともない公位を継承しました。

ドラマでは、ヴィクトリア女王の女官長ハリエットとの秘めた恋が描かれますが、史実には基づいていません。

・カンバーランド公爵/ピーター・ファース

ジョージ3世の五男であり、ヴィクトリアの父方の叔父にあたるのが、カンバーランド公爵です。

1837年にハノーバー国王に即位していますが、3度結婚をくりかえし、なかなかに悪名の高い人物として知られています。ドラマでも、王位の座を若いヴィクトリアの奪われたと逆恨みする、ケチで打算的な男として描かれています。

2.王室で働く人々

・コンロイ/ポール・リズ

アイルランド系イギリス人で、ケント公妃の側近として、いっとき宮廷内に多大な力を持っていました。

ヴィクトリアはメルバーン首相と相談して手を打ち、多額の年金を支給することで宮廷から遠ざけました。

・ルイーゼ・レーゼン/ダニエラ・ホルツ

ヴィクトリアの幼少時からの家庭教師(ガヴァネス)で信頼も厚く、女王即位後もそのまま最側近として仕えます。ドイツ人らしく、強権的で頑固なところがありますが、強い意志と覚悟で女王を支えます。

退任後は故郷のドイツに戻りましたが、ヴィクトリアによって提供された豪華な邸宅に暮らし、裕福な余生を送りました。家の壁には女王の肖像画が無数に飾られていたり、女王も訪独の際には非公式にルイーゼを訪ねたりするなど、生涯、親交を持ちつづけました。

・ハリエット(サザーランド公爵夫人)/マーガレット・クルニー

ヴィクトリアの女官長です。女官とは、決して召使というものではなく、身分の高い貴族の夫人や子女が任命されることが多く、女王の近くにいる言わば相談役でした。

同じテーブルで食事するシーンがたびたびあるのはそのせいです。

・ジェンキンズ/イヴ・ミルス

女王の衣装係であり、したたかで打算的な中年女性です。新しくスケレットが部下として雇われていたときは冷たくあたりますが、やがて認めざるを得なくなります。

・スケレット/ネル・ハドソン

ヴィクトリア女王即位とともに、新しく雇われる衣装係がスケレットです。貧しい母子と関わる何やらなにやら謎めいた過去を背負っており、フランカテリから言い寄られるも頑なに拒否します。

シーズン2ではジェンキンズの引退にともない主任に昇格します。

・フランカテリ/フェルディナンド・キングスレイ

宮廷で働く腕のいい料理長がフランカテリです。衣装係のスケレットに想いを寄せ、それが叶わぬとみるや宮廷を去る決心をします。

・ペンジ/エイドリアン・シラー

古参の執事長がペンジです。宮廷の裏方を熟知しており、利己的で強欲な面もみせますが、実は情が深く憎めない存在です。

3.議会

・メルバーン/ルーファス・シーウェル

ホイッグ党の党首であり、ヴィクトリア女王即位時は、首相として女王の個人秘書のような役回りをつとめました。

第一次アフガン戦争における大敗などの責任をとって総辞職し、トーリー党に政権移管。退任後も、女王とは親交を続けていましたが、アルバート公の力が増したことで、その影響力は失せていったと言います。

自身の多彩な女性関係、妻キャロラインの不貞と離婚、長男の早逝など私生活は波乱に富んでおり、1848年に69歳で死去しています。

・ロバート・ピール/ナイジェル・リンゼイ

ホイッグ党と二大政党をなすトーリー党の党首で、メルバーンの後に首相をつとめたのがロバート・ピールです。

寝室女官事件など、当初ヴィクトリア女王とは不仲でしたが、アルバートの信任を得たのをきっかけに、女王からも高く評価されるに至りました。



『女王ヴィクトリア 愛に生きる』シーズン1の全8話あらすじ<ネタバレ>

各話のあらすじにくわえ、劇中出てくるエピソードをより深く理解するための簡単な豆知識を添えてあります。

第1話:若き女王

1837年、ウィリアム4世の逝去によって、姪である18歳のアレクサンドリーナがヴィクトリア女王として即位します。母のケント公妃とその相談役コンロイが、若い女王に代わって実権を握ろうと目論見ますが、ヴィクトリアは強い態度に出ます。

ホイッグ党のメルバーン首相を理解者として味方につけ、家庭教師だったレーゼンを側近に置き、ケンジントンからバッキンガムハウスに移ります。

荘厳な戴冠式が執り行われる中、ヴィクトリアに妊娠の疑いをかけられた女官が、別の病だったことが判明し、死の床へ……。そのことで非難の目が向けられるようになった女王を、妻の不貞と離婚、そして息子の死を今も引きずるメルバーンが励ますのでした。

戴冠式は、1838年6月28日、ロンドンのウェストミンスター寺院において行われました。沿道、「女王陛下万歳」を叫ぶ国民たちの中を、黄金の馬車で通過したと言います。

メルバーンと妻キャロラインは、長女を生まれてすぐ亡くし、また長男を29歳で亡くします。キャロラインは、詩人のバイロン男爵との不倫に走り、メルバーンとは1825年に離婚。その3年後には、アルコールと薬物中毒で死去しています。

第2話:失えない味方

議会での勢力低下を理由にメルバーンが首相辞任の意思を表明します。唯一の味方を失うヴィクトリアは、トーリー党の首相候補ピールが気に食わず、女官交代や組閣について、ことごとく拒否します。

メルバーンが、政治的に中立であることが女王の務めだと説得する一方、摂政の立場を狙う叔父のカンバーランド公がひそかにコンロイと手を組んでいました。

宮殿のネズミに動揺した女王の姿を乱心だとして、摂政を置くよう迫ります。女王のあやうい立場と状況の悪化を危惧したメルバーンが政権続投を決意したことで、ようやく事態は安定をみせたのでした。

政権交代にまつわるこの一連の流れは、一般に「寝室女官事件」と呼ばれています。

第3話:結婚の圧力

母方の伯父であるベルギーのレオポルド国王が、ヴィクトリアのいとこにあたるアルバート王子との縁談をすすめるために訪英。民衆の暴動もあって、早く結婚して安定した王位を築くよう言われますが、ヴィクトリアにその気はなく……。

メルバーンに対して特別な感情をつのらせていたからでした。しかし、その気持ちは受け入れられず、かたやロシア皇太子やカンバーランド公の息子ジョージ王子らも接近する中、レオポルドはひそかにアルバートと直接対面させようと画策するのでした。

一方、コンロイは、ヴィクトリアから提案された爵位と年金を引き換えに、宮廷を去る決意をします。

劇中、民衆の蜂起として描かれる「チャーティスト運動」とは、選挙法改正などを求める下層階級の労働者や知識人たちによる社会運動で、およそ30年間にわたり続きました。

第4話:運命の再会

レオポルドがドイツから呼び寄せたエルンストとアルバート兄弟と、久しぶりに再会したヴィクトリア。社交的な兄とは対照的に、堅物ではっきり物を言うアルバートに、ヴィクトリアは表向き反発を覚えながらも、次第に惹かれていくことに……。

招待したウィンザー城で、二人の距離が一気に縮まるかと思いきや、アルバートが民の貧困に目を向けないメルバーンを露骨に批判したことで再び口論になってしまいます。

しかし、周りから背中を押され、ついにヴィクトリアはアルバートに求婚し、アルバートもそれを受け入れるのでした。

第5話:世紀の結婚

婚約は決まったものの、周囲の人間も巻き込んだ駆け引きと思惑が渦巻くことになります。爵位や年金をめぐるアルバートの待遇問題、ドイツ人であることへの議会の反発……。

ヴィクトリアは、叔父のレオポルドが女優を囲い、また亡き父にも愛人がいたことを知って、アルバートのことを心配します。ドイツへの一時帰国から戻ったアルバートに、騎士の称号など約束しますが、アルバートは納得せず。

しかし、そんな問題とは別に2人は互いの思いを確認し合い、無事結婚式と初夜を迎えるのでした。

アルバートの父エルンスト1世は、自身が放蕩のかぎりをつくしながら、妻ルイーゼの浮気を知ると離縁し、息子たちと会うことも禁じました。アルバートが非常に誠実で家庭的な男性だったのは、こうした冷たい家庭に育ったからだと言われています。

第6話:女王の秘策

結婚しても、ヴィクトリアは日々の公務に忙しく、かたやアルバートは、いまだ立場が低い上にやるべき仕事も居場所もないことに苛立っていました。

そんな中、議会からアメリカの奴隷制度に反対する開会の宣言をして欲しいとの依頼が来ます。慣例上できないと断るヴィクトリアの代わりに、アルバートが自らがやると申し出ます。

かたや、ヴィクトリアもアルバートの地位をあげるため、ひそかに動いていました。鍵を握る叔父のサセックス公爵の妻が身分の低さゆえ正式な結婚ができないところ、新たな爵位を与えると約束。見返りにアルバートの立場を認めさせることに成功するのでした。

アルバートは立派にスピーチをやり遂げます。

第7話:波乱の予感

ヴィクトリアが懐妊します。出産の不安に怯えつつ、女王の仕事と両立させようと試みる一方で、不測の事態に備え、アルバートを摂政に指定します。

ところが、ドイツ人が政治に介入することに議会は反発。ヴィクトリアとアルバートは、議会のトーリー党を説得するため、党の本拠地であるイギリス北部に旅します

意外にも、機関車と鉄道の推進でアルバートと党首のピールの考えが一致し、手を握ることに……。先走るアルバートにヴィクトリアはいら立ちながらも、自ら機関車に乗ってみせることで、アルバートの考えを理解するのでした。

議会では党首のピールが賛成し、アルバートの摂政が認められます。

現在の保守党の前身にあたるトーリー党と、自由党及び自由民主党の前身にあたるホイッグ党は、当時の議会における二大勢力でした。今日のイギリス議会の二大政党制が、この頃からすでに確立しつつあったのです。

第8話:誕生

ヴィクトリアの出産を間近に控え、ハノーバー国王となっていた叔父のカンバーランドが帰国。ヴィクトリアと生まれてくる子どもにもしものことがあれば、自身が王位継承権を持つためでした。

周囲の心配をよそに外出も厭わなかったヴィクトリアですが、ついに暗殺未遂事件が発生します。当初、カンバーランドの黒幕が疑われますが、犯人はただの精神薄弱で釈放されてしまうのでした。

ヴィクトリアはそうした状況も毅然とした態度で受け止め、ついに長女のヴィクトリアを出産するのでした。

劇中のセリフの中にたびたび出てくる「シャーロット」とは、レオポルド1世即位前の妻で、ヴィクトリアの伯父にあたる国王ジョージ4世の娘・シャーロット王女のこと。1817年11月6日に男子を死産、そのまま王女本人も死去という不幸な出来事のことを指しています。

『女王ヴィクトリア 愛に生きる』はシーズン2までHuluなどで配信中!

『女王ヴィクトリア 愛に生きる』は、日本ではAXNなどオンデマンドで配信されたほか、NHK総合でも、シーズン1が2017年に、シーズン2が2019年に放映されました。

現在もHuluやFODにおいてシーズン2まで一挙に配信されており、まとめて視聴が可能です。

シーズン2の全10話あらすじについては、別の記事にまとめてあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました