怖い悪女が登場する物語には、なぜか抗えない不思議な魅力があります。
ここでは、そんな悪女が登場し、活躍する(?)映画を20作品選び、あらすじ、キャスト、見どころを交えてご紹介しましょう。サスペンス作品も多いため、ネタバレはなしです。
- 映画に登場する「悪女」について
- 怖い悪女が登場するオススメ映画を20作紹介!(あらすじ/キャスト/見どころ)
- ①『危険な情事』のアレックス(演:グレン・クローズ)
- ②『ミザリー』のアニー(演:キャシー・ベイツ)
- ③『蜘蛛女』のモナ(演:レナ・オリン)
- ④『白いドレスの女』のマティ(演:キャスリーン・ターナー)
- ⑤『ゴーン・ガール』のエイミー(演:ロザムンド・パイク)
- ⑥『カッコーの巣の上で』のラチェッド(演:ルイーズ・フレッチャー)
- ⑦『Pearl パール』のパール(演:ミア・ゴス)
- ⑧『プロミシング・ヤング・ウーマン』のキャシー(演:キャリー・マリガン)
- ⑨『愛と憎しみの伝説』のジョーン(演:フェイ・ダナウェイ)
- ⑩『氷の微笑』のキャサリン(演:シャロン・ストーン)
- ⑪『モンスター』のアイリーン(演:シャーリーズ・セロン)
- ⑫『誘う女』のスザーン(演:ニコール・キッドマン)
- ⑬『ルームメイト』のヘディ(演:ジェニファー・ジェイソン・リー)
- ⑭『シリアル・ママ』のビヴァリー(演:キャスリーン・ターナー)
- ⑮『バウンド』のバイオレット(演:ジェニファー・ティリー)とコーキー(演:ジーナ・ガーション)
- ⑯『ファム・ファタール』のロール(演:レベッカ・ローミン=ステイモス)
- ⑰『卍』の光子(演:若尾文子)
- ⑱『後妻業の女』の小夜子(演:大竹しのぶ)
- ⑲『黒い家』の幸子(演:大竹しのぶ)
- ⑳『疑惑』の球磨子(演:桃井かおり)
- 悪女の映画ならではの楽しみ
映画に登場する「悪女」について
「悪女」と一言で言っても、何をもって悪女と判断するかは、個人それぞれでしょう。特に映画に登場する「悪女」の多くは、それなりの理由や事情があることも多く、同情や共感の対象となることも少なくありません。
しかしここでは、同情すべき理由があったとしても、明らかに一線を越え、完全に常軌を逸した異常さと残酷性を帯びて描かれる悪女キャラクターを選びました。また、悪魔やゾンビなど化け物は除外し、あくまでも人間の女性であることを前提にしています。
新旧、洋画・邦画もおりまぜ、またサスペンス、ホラー、コメディ、なるべくバラエティー豊かにオススメ作品を選んでみました。
怖い悪女が登場するオススメ映画を20作紹介!(あらすじ/キャスト/見どころ)
順不同ですが、先に洋画16作、続いて邦画4作にまとめてあります。まずは、「悪女」の映画というと必ず名前のあがる定番2作品から……。
※文中の映画タイトルはAmazonのDVD/ブルーレイのページにリンクしています。
①『危険な情事』のアレックス(演:グレン・クローズ)
夫の不倫相手による家族への狂気に満ちた嫌がらせを描き、社会を震撼させた1987年の大ヒット映画が『危険な情事』です。こうした映画には珍しく、アカデミー賞では主要6部門にノミネートされました。
夫婦をマイケル・ダグラスとアン・アーチャー、浮気相手アレックスを演じたのがグレン・クローズです。男の冷たい仕打ちによって次第に精神的に壊れていくクローズの鬼気迫る演技は、すさまじく壮絶。まさに映画史に残る強烈な女性キャラの一人であり、悪女映画と聞いてまっさきにこの作品を思い浮かべる人も少なくないかもしれません。
②『ミザリー』のアニー(演:キャシー・ベイツ)
ベストセラー小説「ミザリー」の人気作家ポールが、人里離れた雪道で事故に遭遇しますが、元看護師の女性アニーに命を救われ、献身的な介護を受けることに…。ところが、熱心な愛読者であったアニーは、シリーズの新作でヒロインが死ぬことを知り、態度を豹変。常軌を逸した行動に出るアニーと、ポールの恐怖を描くのが1990年の映画『ミザリー』です。
両足を骨折し動けないポールを演じるのは故ジェームズ・カーン。そして優しい中年女性から狂気の悪女へと一変するアニーを恐ろしいほど生々しく演じたキャシー・ベイツは、見事アカデミー賞主演女優賞に輝きました。原作はスティーブン・キングの同名小説です。
③『蜘蛛女』のモナ(演:レナ・オリン)
マフィアに情報を流すことで裏金を得ていた悪徳刑事のジャック。愛する妻も若い愛人もいる享楽的な日々が、モナという凶悪な女と関わったことから、想像を絶する恐怖に巻き込まれていく姿を描いたB級映画の知られざる怪作が『蜘蛛女』(1993)です。
ジャックを演じるのは名優ゲイリー・オールドマン、そして美しくも狂気の悪女モナを演じたレナ・オリンのしたたかな猟奇性は、『危険な情事』のグレン・クローズや『ミザリー』のキャシー・ベイツをはるかに超えるものかもしれません。悲哀あふれるフィルムノワール映画でありつつ、ハイヒールを脱ぎ捨て蟹股で逃げるモナの奇妙な姿など、全編にある種の滑稽さが同居しています。
④『白いドレスの女』のマティ(演:キャスリーン・ターナー)
2022年に死去したオスカー俳優ウィリアム・ハートと、本作が鮮烈な映画デビューとなったキャスリーン・ターナーが組んだ上質な官能サスペンスが『白いドレスの女』(1981)です。
たまたま出会った謎めいた女マティに一目ぼれし、心も体も虜となっていく弁護士のネッド。マティの予想もつかない行動に翻弄される中、やがて夫エドムンドの殺害を依頼されます。マティの正体が明らかになる終盤のたたみかけるような展開が実にスリリング。原題は「BODY HEAT」。登場する男たちは常に汗だくで、そればかりかウェットで張り詰めた空気が全編に満ちています。
⑤『ゴーン・ガール』のエイミー(演:ロザムンド・パイク)
『セブン』や『ドラゴン・タトゥーの女』など数々のヒット作を放つ鬼才デヴィッド・フィンチャーがメガホンをとり、夫をベン・アフレック、妻をロザムンド・パイクが演じた2014年の大ヒットサスペンス映画が『ゴーン・ガール』です。
結婚5周年記念の日、突然失踪した妻エイミー。夫のニックが妻殺しの容疑者となりますが、その背後には、夫の浮気に対する妻の緻密な復讐劇が仕組まれていました。予想を裏切る展開と結末はもちろん、残酷な狂気と冷静な計画性を合わせ持つ女を演じたロザムンド・パイクの演技は絶賛され、アカデミー賞主演女優賞候補となりました。
⑥『カッコーの巣の上で』のラチェッド(演:ルイーズ・フレッチャー)
アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・脚色賞の主要5部門を独占し、アメリカン・ニューシネマの代表作の一つとして知られる『カッコーの巣の上で』(1975)。仮病をつかい、刑務所から精神病院に逃れてきた男マクマーフィと、厳格極まる病院側との対立を通し、人間の尊厳を描きます。
名優ジャック・ニコルソン演じるマクマーフィと敵対するのが、ルイーズ・フレッチャー演じる鬼の看護婦長ミルドレッド・ラチェッド。主演女優賞にふさわしい、すさまじいほどの冷酷ぶりは強烈な印象を残し、2020年にはNetflixで彼女の前日譚を描くドラマ『ラチェッド』が配信されたほどです。残念ながら、ルイーズ・フレッチャーは2022年9月23日、88歳で死去しました。
⑦『Pearl パール』のパール(演:ミア・ゴス)
ホラー映画の鬼才タイ・ウェスト監督がミア・ゴスを主演に迎えて製作した「X三部作」のうち、2022年9月に公開された2作目が『Pearl パール』です。三部作のストーリーは繋がっており、『Pearl パール』は同年3月に公開された『X エックス』の前日譚、2024年7月公開の『MaXXXine マキシーン』は後日譚です。
テキサスの田舎にある農場を舞台に、『Xエックス』で恐ろしく不気味な老婆として登場するパールの若き日々と、なぜそうなったのかを描くのが『Pearl パール』です。なにより、奇怪な主人公を体当たりで演じ、一躍世界的な知名度を得たミア・ゴスの魅力が見どころ。ラストシーンで見せる不可解な笑顔を、映画史に残る名シーンに挙げる人も少なくありません。
⑧『プロミシング・ヤング・ウーマン』のキャシー(演:キャリー・マリガン)
カフェの店員として平凡な日常を送るキャシーの裏の顔は、夜ごと美しく着飾り、バーで言いよってきた男たちを痛めつける恐ろしい女。かつて医大時代に体験したある事件の復讐を企てる姿を、スリリングかつスタイリッシュに描いた2020年の作品が『プロミシング・ヤング・ウーマン』です。
キャシーを演じるキャリー・マリガンの主演女優賞ほか、作品賞、監督賞などアカデミー賞5部門にノミネートされ、見事脚本賞を受賞しました。Netflixドラマ『ザ・クラウン』など女優としても活躍する英国人才女エメラルド・フェネルの初長編監督・脚本作。哀しくも痛快な結末、そして音楽や演出で見せる独特のセンスが見どころです。
⑨『愛と憎しみの伝説』のジョーン(演:フェイ・ダナウェイ)
ハリウッド黄金時代を代表する大女優の一人、ジョーン・クロフォードと養女クリスティーナの壮絶な親子関係を描いた1981年の映画が『愛と憎しみの伝説』、原題「Mommie Dearest」です。
華やかな大女優の冷酷な裏の顔と常軌を逸した虐待を暴露したクリスティーナの回顧録が原作。公開時には不評でしたが、クロフォードをすさまじい存在感で演じたオスカー女優フェイ・ダナウェイの凄みは徐々にカルト的人気を博し、今やB級映画の快作として知られています。顔に白いコールドクリームを塗ったまま、ハンガーを振り回して怒り狂うシーンは必見です。
⑩『氷の微笑』のキャサリン(演:シャロン・ストーン)
主演したシャロン・ストーンの過激なシーンが大評判となり、全世界で大ヒットを記録した1992年公開のミステリー映画が『氷の微笑』です。監督は謎の女を描かせたらピカイチのポール・バーホーベン、相手役の刑事が『危険な情事』のマイケル・ダグラスとあって、官能度合いは半端ではありません。
ベッドの上で、ナイトクラブの経営者がアイスピックにより惨殺される事件が発生し、恋人の女性作家キャサリンが容疑者に…。サンフランシスコ市警の刑事ニックが捜査にあたりますが、キャサリンのミステリアスな誘惑に翻弄され、次第に抜き差しならない深みにはまっていきます。謎めいた展開とラストシーンで真犯人が明らかになる衝撃の結末も話題をよびました。
⑪『モンスター』のアイリーン(演:シャーリーズ・セロン)
全米を震撼させた実在の凶悪連続殺人犯アイリーン・ウォーノスを、シャーリーズ・セロンが体当たりで演じ、アカデミー賞主演女優賞ほか各映画祭を席巻した2003年公開の伝記映画が『モンスター』です。アイリーンのレズビアンの恋人で行動を共にしていたセルビーを演じているのはクリスティーナ・リッチ。
娼婦のアイリーンは、バーで出会ったセルビーのためにお金を稼ごうと客をとりますが、暴力を受け、逆に殺害してしまいます。その後も二人の生活のため、否応なく売春に身を投じる中で連続殺人に手を染めていくのでした。実話をもとにしているだけあって、生々しい説得力は言うまでもありませんが、アイリーンになりきるため、体重を増やし、容姿も一変させて望んだシャーリーズ・セロンの演技は必見です。実際のアイリーン・ウォーノスは、2002年に死刑が執行されました。
⑫『誘う女』のスザーン(演:ニコール・キッドマン)
上記の映画『モンスター』と同じく、実在した悪女パメラ・スマートの物語を映画化したのが1995年の映画『誘う女』です。高校生を色仕掛けで誘惑し、自分の夫を殺害させた悪女スザーンをニコール・キッドマン、夫ラリーをマット・ディロン、ラリーを殺害する高校生をホアキン・フェニックスとケイシー・アフレックが演じるなど、当時はまだ駆け出しだったキャスト陣も豪華です。
ニコール・キッドマンがなかなかしたたかな悪女ぶりをみせ、ゴールデングローブ賞主演女優賞など複数の賞を受賞するなど、演技派へと脱皮するきっかけになった作品ともいえますが、まだまだみずみずしさが残ります。ちなみに、死刑が執行された『モンスター』のアイリーンとは違い、パメラ・スマートは終身刑でいまなお服役中です。
⑬『ルームメイト』のヘディ(演:ジェニファー・ジェイソン・リー)
ジョン・ラッツ著『同居人求む』を原作に、ともに二世俳優であるブリジット・フォンダとジェニファー・ジェイソン・リーを主演に迎えたサイコ・スリラーが『ルームメイト』(1992)です。
マンハッタンのアパートに暮らすアリソンは、浮気した恋人サムを追い出したため、ルームメイトを募集します。そこにやってきたのが、地味であか抜けない女性ヘディ。しかし、ヘディは徐々に裏の顔をみせはじめます。洗練されたアリソンそっくりの服装や髪型にし、さらに常軌を逸した行動にでることに…。名優ヴィック・モローを父に持つジェニファー・ジェイソン・リーの狂気ぶり。一方、本作でも輝くように美しいブリジット・フォンダですが、2002年の出演作を最後に、事実上芸能界を引退しています。
⑭『シリアル・ママ』のビヴァリー(演:キャスリーン・ターナー)
『ピンク・フランミンゴ』や『ヘアースプレー』などで知られる異才ジョン・ウォーターズ監督が、1994年に発表したブラックコメディが『シリアル・ママ』です。社会のルールやささいなマナーを守らない者たちを、次々と惨殺していく恐怖の母親ビヴァリーをキャスリーン・ターナーが演じています。
歯科医の夫、2人の子どもとともにボルチモアに暮らすビヴァリーは、一見どこにでもいる平凡な主婦ですが、その裏の顔は冷静かつ残虐な殺人鬼。ボーイフレンドが娘を振ったなど家族を悲しませたという理由、あるいは、レンタルビデオを巻き戻さずに返却したなどマナーを守らなかったという理由だけで、次々と残酷な制裁を加えていきます。社会に対する痛烈な皮肉を独特のユーモアで描くあたりは、さすがジョン・ウォーターズ監督の独壇場です。
⑮『バウンド』のバイオレット(演:ジェニファー・ティリー)とコーキー(演:ジーナ・ガーション)
後に兄弟揃って性転換するウォシャウスキー兄弟の初監督・脚本作が、1996年公開のクライム映画『バウンド』です。のちに『マトリックス』を発表するウォシャウスキー兄弟の独特のセンスが冴え、一級のクライムサスペンスとなっています。
盗みで5年の服役を終えたばかりのコーキーが、部屋の改装の仕事で一軒のアパートにやってきます。隣の部屋に暮らすのがマフィアの男とその情婦バイオレット。すぐにコーキーとバイオレットは惹かれあい、関係を持ち…。マフィアのお金を強奪して逃亡を企てるレズビアンカップルをジェニファー・ティリーとジーナ・ガーションが魅力的に演じ、ポルト国際映画祭ではグランプリと主演女優賞を受賞しました。
⑯『ファム・ファタール』のロール(演:レベッカ・ローミン=ステイモス)
『キャリー』『スカーフェイス』『アンタッチャブル』など様々なジャンルの傑作を多数生み出してきたブライアン・デ・パルマ監督が、妖艶な容姿を武器に、欲望のまま、男たちを翻弄していく悪女の姿を描いた官能サスペンスが『ファム・ファタール』(2002)です。
フランスのカンヌで1000万ドルの宝石を奪い、さらに仲間も裏切って逃走した美しき悪女ロール。ひょんなきっかけからリリーという名のアメリカ人女性になりすますのですが…。美貌と完璧なプロポーションを持つロールを演じたのはレベッカ・ローミン=ステイモス、脇をアントニオ・バンデラス、ピーター・コヨーテらが支えています。デ・パルマらしいセンスと演出がさえ、随所に散りばめられた仕掛けにも注目!音楽を担当したのは坂本龍一です。
⑰『卍』の光子(演:若尾文子)
谷崎潤一郎の同名小説を原作に、増村保造監督、新藤兼人脚色で1964年に公開された文芸作品が『卍』です。主演は、当時、増村と名コンビを組み数々の名作を生んでいた若尾文子、同性愛関係になる人妻を岸田今日子、男たちを船越英二、川津雄介が演じています。
人妻の園子が出会い、同性愛関係にのめりこむ美しい娘・光子。やがてしたたかで小悪魔的な光子は、園子ばかりか、園子の夫・孝太郎、婚約者の栄次郎をも巻き込み、愛憎に満ちた破滅の道へといざなっていくのでした。この後、何度もリメイクがなされていますが、格調の高さと役者の成熟度において本作がやはり一番です。
⑱『後妻業の女』の小夜子(演:大竹しのぶ)
実際に起こった事件をもとにした黒川博行著『後妻業』を原作に、大竹しのぶが裕福な独身男性の後妻に収まることで多額の資産や保険金を奪う結婚詐欺の女・小夜子を演じた、2016年公開の映画が『後妻業の女』です。
小夜子とコンビを組む結婚相談所の所長を豊川悦司が演じたほか、尾野真千子、長谷川京子、永瀬正敏、笑福亭鶴瓶、津川雅彦、水川あさみ、余貴美子ら豪華なキャストも見どころですが、やはり大竹しのぶのあっけらかんとした悪女ぶりはさすがの一言。その後、実際に類似の事件が発覚するなど社会的にも話題になりました。
⑲『黒い家』の幸子(演:大竹しのぶ)
『後妻業の女』と同じ大竹しのぶが、保険金殺人を行う恐怖の女サイコパスを演じた1999年公開の映画が『黒い家』です。原作は日本ホラー小説大賞を受賞した貴志祐介の同名小説で、森田芳光監督が映画化、また2007年には韓国でリメイク版も製作されました。
一人の少年の首つり事件を担当したことから、恐怖の体験に巻き込まれる生命保険会社の若槻を内野聖陽、幸子の夫を西村雅彦が演じていますが、日本映画にはなかなか珍しいほど邪悪な女サイコパス・幸子を、独特のユーモアを漂わせて演じきった大竹しのぶの存在感に圧倒されるでしょう。
⑳『疑惑』の球磨子(演:桃井かおり)
桃井かおりが駆け抜けた時代 https://t.co/vbicby69Yu pic.twitter.com/dNY6wjVvwU
— CINEMAS+|シネマズプラス (@Cinemasby) March 28, 2025
夫の保険金殺人の容疑者となった前科持ちの女・球磨子と、彼女の国選弁護人を引き受けた敏腕弁護士・律子のどろどろとした確執と事件の真相を描いた松本清張の原作を、野村芳太郎監督が映画化した1982年の作品が『疑惑』です。
希代の悪女・球磨子を演じた桃井かおり、それに劣らぬ冷酷な女弁護士・律子を演じた岩下志麻による駆け引き、衝突が見どころ。その後、何度かテレビドラマ化されていますが、さすがこの二人の名女優を超えるものはありません。球磨子が働くクラブで、律子と静かに対決する赤ワインのシーンは必見です!
悪女の映画ならではの楽しみ
以上、洋画16作、邦画4作、1964年公開作から2022年公開作まで、バラエティー豊かなに選んだ作品をご紹介しました。
冒頭で述べたとおり、彼女たちはみな、恐ろしい悪女と言っても、なぜか憎み切れない、抗いがたい魅力を持っています。ときには爽快さすら感じることも…。
そこには、人間本来の抱える深い業、また哀しみが隠れているのかもしれません。






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