【2023-24年末年始】BS/地上波テレビで観るおすすめ映画10選

2023-24年末年始映画 映画

U-NEXTやNetflix、Disney+、Amazonプライムビデオなどさまざまな映画配信サイトが充実し、テレビで放送される映画にかつてほど魅力を感じなくなった昨今。

しかし、家族や友人が家に集う年末年始、日本中で同じ作品をリアルタイムで視聴する面白さは、また独特の楽しさがあります。SNSで意見や感想を見ながら作品を視聴できるのも、テレビ放送ならでは醍醐味です。

本記事では、2023年の年末から2024年年始にかけて、地上波テレビ/BSで放送される映画の中から、おすすめの作品を10作ご紹介します。

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おすすめ作品のあらすじ・キャスト・見どころなど紹介!

バラエティー豊かな作品がラインアップされていますが、やはり家族で楽しめるような名作中の名作や大作が多いのが今年の特徴でしょうか。

美しい4K映像での放送もありますから、ぜひ録画して保存版とされるのもおすすめです。

世界が認める映画の巨匠・小津安二郎の代表作が『東京物語』(1953年)です。2012年には、イギリスの権威ある映画雑誌において、「監督が選ぶ史上最高の映画第1位」に選ばれるなど、常に世界各国のランキングでも上位に登場する映画史に残る不朽の名作です。

東京に暮らす長男と長女一家を訪ねた、尾道に住む老夫婦。それぞれの生活や日常の慌ただしさから、どこか冷たい扱いを受ける中、戦死した次男の嫁だけが心あたたかくもてなしてくれるのでした。

老夫婦を笠智衆と東山千栄子、次男の嫁を原節子、長男を山村聡、長女を杉村春子、次女を香川京子が演じています。

家族というものについて、死について考えさせられ、しみじみとした深い感動に包まれるでしょう。

アカデミー賞監督賞3度受賞を誇る巨匠ウィリアム・ワイラーがメガホンをとり、グレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンが主演した、1953年公開の名作が『ローマの休日』です。

ローマを公式訪問中、過酷なスケジュールに疲れて宮殿から逃亡した某国の王女と、一人のアメリカ人新聞記者の一夜の恋をロマンチックに描きます。

当時まだほとんど無名だったヘプバーンは、見事アカデミー賞主演女優賞に輝き、一躍世界的大スターへと躍り出ました。

公開から70年が過ぎたとは思えぬ魅力にあふれ、まさにロマンチック・コメディ映画の金字塔とも言える作品です。

事実上のデビューから半年後の1955年9月30日、24歳の若さで交通事故死したジェームズ・ディーンの遺したたった3作のうちの一作であり、死後に公開された文字通りの遺作が『ジャイアンツ』です。

エドナ・ファーバーのベストセラー小説を原作に、テキサスの牧場を舞台にした30年にわたる愛憎劇を描きます。メガホンをとったジョージ・スティーブンスは、本作でアカデミー賞監督賞を受賞しました。

大牧場を営むビックをロック・ハドソン、ビックと恋に落ち、妻となる名家の娘レズリーをエリザベス・テイラー、そして、ビックのもとで働く牧童からやがて大富豪へと上りつめる青年ジェットをジェームズ・ディーンが演じています。

本作および『エデンの東』『理由なき反抗』というディーンの遺した3作は、どれも必見の名作ばかりです。



黒澤明監督、三船敏郎が主演した数々の作品の中でも代表作の一つ数えられるが、1961年に公開された『用心棒』です。

三船演じる一人の浪人・三十郎が、ふらりとたどり着いた宿場町で、対立する2組のヤクザ同士を闘わせ、最後は自らの刀で壊滅させる痛快な娯楽映画ですが、それまでの時代劇にはなかった斬新なスタイルがとられているのが特徴です。

三船は、本作でヴェネツィア国際映画祭男優賞を受賞。1962年には続編の『椿三十郎』が公開されたほか、1964年にはセルジオ・レオーネ監督による、事実上のリメイク『荒野の用心棒』が公開されるなど、世界に知られる名作です。

仲代達矢、山田五十鈴、司葉子ら豪華な共演陣も必見です。

BS12では、社会現象を巻き起こすほど世界中で大ヒットしたミステリーシリーズ3部作が3夜連続で放送されます。

原作は、言わずと知れたダン・ブラウンの大ベストセラー小説。ハーバード大宗教象徴学教授ラングドンが、暗号解読官のソフィーとともに、ルーブル美術館の館長殺害事件を調査する中、秘められた暗号とキリスト教最大の謎にぶちあたり……。2人はやがて、驚愕の事実にたどり着きます。

主人公をトム・ハンクス、相棒をオドレイ・トトゥが演じました。2006年に公開されるや世界中で記録的な大ヒットとなった本作『ダ・ヴィンチ・コード』に続き、2009年には『天使と悪魔』、2016年に『インフェルノ』という続編が公開されました。

『天使と悪魔』は1/2の19:10から、『インフェルノ』は1/3の19:45から放送。放送されるのは、劇場版でカットされたシーンを含む「エクステンデッド版」であり、ぜひ3部作すべて鑑賞されることをおすすめします。

旧約聖書の「出エジプト記」を原作に、巨匠セシル・B・デミル監督が1923年の自らの作品をリメイクし、1956年に公開した壮大なスペクタクル大作が『十戒』です。デミル監督の遺作でもあります。

赤ん坊のときナイル川に流されたモーゼが、やがて成長して指導者となり、イスラエルの人々を率いてエジプトを脱出し聖地を築く姿を壮大なスケールで描きます。

モーゼの目の前で海が二つに割れるクライマックスは、映画史に残る名シーンとして知られ、アカデミー賞特殊効果賞を受賞しました。モーゼを演じたチャールトン・ヘストンのほか、ユル・ブリンナーやアン・バクスターらが共演しています。



シチリアの小さな村を舞台に、映画館の映写技師アルフレードと少年サルバトーレ(トト)の交流を描き、カンヌ国際映画祭の審査員特別グランプリ、アカデミー外国語映画賞など世界中で絶賛された名作です。

映画監督として成功し、中年となったサルバトーレがある知らせを受け、故郷の村に戻って昔を思い出すという形式がとられ、センチメンタルなノスタルジー、そして映画愛にあふれた物語が展開します。

日本でももちろん大ヒットを記録し、多くの映画ファンから愛されていますが、もしまだ一度も観たことがない方がいましたら、自信をもっておすすめします。

2006年には、アルフレードを演じたフィリップ・ノワレが、2022年に大人のサルバトーレを演じたジャック・ペランが、そして本作のすばらしい音楽を手掛けたエンニオ・モリコーネも2020年に他界したのが惜しまれます。

押しも押されもせぬ超大作や不朽の名作続きのラインアップの中、少々疲れた方におすすめしたいのが、1996年公開の『イングリッシュ・ペイシェント』です。

1930年代から40年代の第二次世界大戦下、戦争で傷を負った男と人妻の愛を、2つの大陸をまたぐ壮大なスケールで描きます。アカデミー賞では12部門にノミネートされ、作品賞をはじめ9部門で受賞を果たした名作恋愛ドラマです。

イギリスの権威ある文学賞・ブッカー賞に輝いたマイケル・オンダーチェの同名小説が原作。アンソニー・ミンゲラが監督・脚色、レイフ・ファインズ、クリスティン・スコット・トーマス、ジュリエット・ビノシュ、ウィレム・デフォーらそうそうたる名優が共演し、大人の濃密なラブストーリーが展開します。

ジブリ作品を多く放送する日本テレビ系「金曜ロードシネマクラブ」において、年明け第一弾の作品に選ばれたのは『千と千尋の神隠し』です。

その内容については、今さら触れるまでもないでしょう。『Spirited Away』の英語タイトルで、世界中で絶賛。ベルリン国際映画祭金熊賞、アカデミー賞長編アニメ映画賞に輝いたほか、2016年には、イギリスBBCによる「世界の177人の批評家が選んだ21世紀の偉大な映画ベスト100」の堂々第4位にランクインしました。

ちなみに、1月の「金曜ロードシネマクラブ」枠では、「ハリーポッター」シリーズ4作品の放送が決定しています。

浅見理都の人気漫画を原作に、2021年4月から6月までフジテレビ系「月9」枠で放送されたテレビドラマ版の2年後を描いた劇場版が、地上波初放送です。

「イチケイ」と呼ばれる地方裁判所第一刑事部を主な舞台に、型破りな刑事裁判官・入間みちおを中心にした面々の活躍を描いたドラマに続き、劇場版では、「イチケイ」をやめて岡山県秋名市に異動したみちおが、ある事件を担当し解決に導く姿を描きます。

好評だったドラマ版に引き続き、主人公の入間みちおを竹野内豊、ヒロインの坂間千鶴を黒木華が演じています。



年末年始にふさわしい豪華なラインアップ!

年末年始にテレビ放送される映画の中から、おすすめの10作品をくわしくご紹介しました。

この時期にふさわしい豪華なラインアップが揃っています。

近年、テレビ局の製作費削減の流れから、年末年始にはドラマやバラエティーの再放送や総集編がやたら目立つようになりました。あまり見たい番組がないという方、じっくり映画を鑑賞してみるのはいかがでしょうか。

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