【透明人間・電送人間・ガス人間・液体人間】特撮怪奇邦画8作紹介

透明人間 映画

Netflixで昭和日本映画の特撮SF怪奇作品が一挙に配信されています。

『透明人間』『美女と液体人間』『電送人間』『ガス人間第1号』……。

科学技術の力でおぞましく変貌した怪人が登場する、これら一連の作品の概要やあらすじ、キャストなどわかりやすくまとめてみました。

おすすめ作として紹介するのは、東宝の5作品大映の3作品です!

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東宝が製作した「変身人間シリーズ」とは?

1954年11月に公開され、大ヒットを記録した『ゴジラ』に続く、特撮映画シリーズとして東宝が製作したのが『透明人間』でした。

『ゴジラ』同様、こちらも円谷英二が特技監督として参加しましたが、『ゴジラ』とは違う特撮手法と根底に流れる怪奇極まりない世界観が話題をよびます。

『ゴジラ』シリーズほどの国民的人気には繋がらなかったものの、その後、俗に「変身人間シリーズ」とも呼ばれる3部作『美女と液体人間』『電送人間』『ガス人間第1号』が相次いで公開されるなど、一部熱狂的ファンを持つ至るカルト作品となりました。

1.『透明人間』(1954)

『透明人間』は、『ゴジラ』と同年の12月、正月映画として公開されました。「変身人間シリーズ」の先駆的作品に位置付けられています。

物語は、戦時中の特殊部隊として、旧日本軍が開発した放射線によって透明人間となり、そのまま生きのびた男と、透明人間のふりをして悪事を働くギャング団の闘いを描きます。

ペインティングした顔でピエロを装うものの、その正体は透明人間の南條を河津清三郎、新聞記者の小松を土屋嘉男、ヒロインの美千代を三條美紀が演じています。

円谷英二の特撮が実に見事。主な舞台となる当時のリアルな銀座の光景も見どころのひとつです。

2.『美女と液体人間』(1958)

お色気風味を加えたサスペンスタッチが特徴の「変身人間シリーズ」第一作目です。

一人の男の奇怪な消失事件を調査する警視庁の富永刑事。科学者である友人の政田から、消えた男は大量の放射能を浴びたことで液体化したのではないかと教えられ‥‥‥。他の人間を液体化する液体人間との壮絶な闘いを描きます。

メガホンをとったのは東宝特撮映画を多数手がけた旗手・本多猪四郎、富永を『ゴジラ』の平田昭彦、政田を佐原健二、ヒロインとなる歌手の千加子を白川由美が演じました。

東京下町で繰り広げられる車による追跡劇、そして特技監督・円谷英二、音楽・佐藤勝のセンスが冴えわたる終盤の液体人間退治作戦も見ごたえがあります。 

「The H-Man」の英語タイトルで、海外にも熱狂的ファンのいる作品です。

3.『電送人間』(1960)

遊園地で一人の男が刺殺されるも犯人の姿がまったく見当たらないという不可解な事件が発生。新聞記者の桐岡は警視庁の小林と協力し、事件を捜査します。やがて、戦時中に開発されていた「物質電送機」の存在と、その研究者に関係する怨念の復讐劇にたどり着くのでした。

円谷英二は、テレビからヒントを得て電送シーンを作り出しました。遊園地のロケ地となった今はもう現存しない「多摩川園」の姿、奇妙な「軍国キャバレー」、そして謎の男・中本を演じた中丸忠雄の不気味な存在感も見どころです。

桐岡記者を当時すでに大スターだった鶴田浩二、小林警部を平田昭彦、ヒロインの明子を白川由美が演じています。

4.『ガス人間第1号』(1960)

生体実験によって、自身の肉体をガス化できる特殊な能力を身につけた一人の男が、愛する女のために繰り広げる犯罪劇を描きます。

事件を捜査する岡本警部補を三橋達也、ヒロインとなる日本舞踊の家元・藤千代を八千草薫、ガス人間の水野を土屋嘉男が演じました。

「The Human Vapor」のタイトルで公開されたアメリカでも大きな話題になった作品です。

2009年には、高橋一生主演で舞台化されています。

5.『マタンゴ』(1963)

1963年、「変身人間シリーズ」の番外編として東宝が製作したのが『マタンゴ』です。

無人島に漂着した7人の若者が、謎のキノコを食べてマタンゴ(キノコ人間)と化していく姿を描きます。

ヒロインとなる歌手の麻美を水野久美、その他、久保明、天野英世、土屋嘉男らが出演。

グロテスクで奇怪極まる世界観により、一部マニアの間でカルト作品化しています。



大映が製作した特撮怪奇映画シリーズ

当時の大映は、『羅生門』や『雨月物語』、『地獄門』など、世界の映画祭を席捲する日本映画を多数製作しており、最も勢いのあった映画会社でした。

「透明人間」ものも、東宝より5年も早く製作しています。

ちなみに、特撮怪獣映画でも、東宝の『ゴジラ』シリーズに対して、大映には『大魔神』シリーズや『ガメラ』シリーズがあります。

6.『透明人間現わる』(1949)

中里研究所が人間を透明にする薬を発明。ところが、何者かに奪われてしまい、その後、次々と凶悪な強盗事件が発生することに……。

東宝の『透明人間』に先立つ1949年に公開された特撮映画が『透明人間現わる』です。日本映画初のトリック映画と考えられています。

1933年公開のアメリカ映画『透明人間』に着想を得たものであり、やはり円谷英二が戦後復帰作として特撮を担当しました。円谷の初期の代表作に位置付けられています。

透明人間が煙草を吸うシーンやオートバイを運転するシーンが評判をよびました。

7.『虹男』(1949)

虹の研究をする学者の夫、黒猫を溺愛する妻、不可解な絵を描く息子など、風変りな魔耶家の人々が、次々と「虹男」に殺されて……。いったい不気味な「虹男」の正体とは……。

原作は角田喜久雄が新聞に連載していた探偵小説です。のちの『ゴジラ』を手掛ける伊福部昭の音楽が、独特の世界観を盛り立てています。

全編モノクロの中、虹男のシーンのみをカラーで映像化するという当時としては画期的なスタイルが大きな話題をよびました。

8.『透明人間と蠅男』(1957)

旧日本軍が極秘に開発した人間を蠅と同じ大きさに変える薬品。それを使って復讐を企てる男と、それを阻止するため透明人間になって闘う物理学者の姿を描きます。

特撮を手掛けた的場徹は、のち円谷英二のもとで『ウルトラマン』シリーズを手掛けた人物です。

アメリカ映画『ハエ男の恐怖』より一年早く公開された作品です。

アナログで奇怪な世界観がクセになる!

当時はまだCGなどなく、マニュアルとアナログの時代でしたが、円谷英二があらゆる技術を駆使した特撮は今観ても新鮮な驚きに満ちています。

これら作品は、2000年代に入って相次いでDVD化され、当時を知らない映画ファン、特撮ファンの間で再評価の機運が高まりました。

Netflixで2020年10月11日に配信された4作品、またAmazonプライムビデオで視聴可能な作品もありますから、ぜひ一度鑑賞をおすすめします!

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