『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』原作・ロケ地・ドラマキャスト

阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし ドラマ

独特の個性と存在感で人気の高いお笑いコンビ「阿佐ヶ谷姉妹」。

2018年に発行された二人の初のエッセイ集『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』を原作にした連続ドラマが、2021年11月8日より全7話で放送され、大きな話題を呼びました。

本記事では、同ドラマのあらすじやキャスト、そして原作本の内容、さらにモデルとなった人々の実話まで、詳しくご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』がNHKでドラマ化

阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし(NHKオンデマンド)を観る | Prime Video
阿佐ヶ谷姉妹と個性あふれるご近所さんたちが繰り広げる“のほほん”な「よるドラ」。ちょっと不思議で、優しい日々をつづった彼女たちのエッセイをドラマ化!(C)NHK

阿佐ヶ谷姉妹のエッセイ集『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』が、そのままのタイトルでドラマ化されました。

NHK総合「よるドラ」(毎週月曜22:45~23:15)枠で、2021年11月8日から、全7話の構成で放送。現在は、NHKオンデマンドにて視聴可能です。

■阿佐ヶ谷姉妹について

1972年7月15日生まれ、栃木県出身の渡辺江里子と、1973年11月15日生まれ、神奈川県出身の木村美穂。劇団東京乾電池の研究所で出会った2人が、2007年にコンビを組んでデビューしたのが「阿佐ヶ谷姉妹」です。

名前の由来は、阿佐ヶ谷にあった行きつけの鰻と寿司の店「川秀」(2016年に閉店)の主人から姉妹のように似ていると名付けられたため……。

『とんねるずのみなさんのおかげでした』の人気コーナー「博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜」で人気を博し、2018年開催の第2回『女芸人No.1決定戦 THE W』では見事優勝を果たしました。

ピンク色のドレスを着たおばさんネタ、歌唱力を駆使した歌ネタを得意とし、その独特の個性で人気をよんでいます。

■ドラマのあらすじ

実の姉妹でもないのに、「阿佐ヶ谷姉妹」の名でお笑い芸人として活動するエリコとミホ。その名の通り、阿佐ヶ谷にある6畳一間のアパート「ハイム安澤」に住んでいたエリコと、いつもそこに入り浸っていたミホですが、やがて二人で同居することに……。

仕事もプライベートも一緒に過ごす二人と、周囲の人々の巻き起こす奇妙でおかしな日常を描きます。

■主要登場人物とキャスト

阿佐ヶ谷姉妹のエリコとミホは言うまでもありませんが、登場人物の多くは、実在する人物をモデルにしています。詳しくは下記、原作本の紹介個所で触れています。

1.阿佐ヶ谷姉妹
・渡辺江里子(木村多江)
・木村美穂(安藤玉恵)

2.家族
・木村みず江(中田喜子):美穂の母
・渡辺栄子(松金よね子):江里子の母

3.近所の人々
・村野孝代(いしのようこ):中華料理店「朝來」の女将
・村野英明(宇崎竜童):中華料理店「朝來」の大将
・高橋草輔(中川大輔):同じアパートの隣人
・持田ひろみ(楠見薫):煎餅屋「七万煎餅」の奥さん
・安澤寛子(研ナオコ):アパート「安澤ハイム」の大家さん

■挿入歌「Neighborhood Story」

ドラマの挿入歌として使用されているのは、阿佐ヶ谷姉妹が歌うオリジナル曲「Neighborhood Story」 です。

阿佐ヶ谷姉妹の見事な歌唱力を生かした、ジャッジ-で大人な雰囲気の曲であり、作詞作曲はバンド「cero」の高城晶平、編曲は王舟です。



ドラマの撮影ロケ地

物語の舞台は杉並区阿佐ヶ谷ですが、製作がNHK名古屋であるため、ロケは名古屋近郊でも行われたようです。

いしのようこが働く 中華料理店「朝來」は、名古屋市中村区にある「中国料理富士」がロケ地です。 おそらく外観のみならず、そのまま店内でも撮影された模様です。

そのほか、二人でカバを見学したのは東山動物園、ネタ作りを行う喫茶店「いとし」のロケ地は名古屋市瑞穂区にある「シャモニー」、二人が通うスポーツジムは、全国展開しているチェーン店「カーブス」の高畑店で撮影されたものと思われます。

阿佐ヶ谷では、阿佐ヶ谷北口アーケード商店街や松山通りの商店街で、二人の散策する姿が撮影されています。

ちなみに、二人の顔出しパネルが使われるドラマの冒頭シーンとイメージビジュアルの背景は、阿佐ヶ谷北口アーケード商店街の方です。

原作と、モデルとなった人々の実話

原作となった『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』は、幻冬舎のウェブサイトにおいて、リレー形式で掲載されたエッセイを軸に、未掲載のもの、さらに二人の初の書き下ろし恋愛小説をくわえ、2018年に刊行されたものです。

衣食住、二人ののほほんとした日常が気取らない筆致で綴られる他、木村美穂著「3月のハシビロコウ」、渡辺江里子著「ふきのとうはまだ咲かない」という初小説もなかなかの味わいです。

ちなみに、エッセイは6畳一間の同居に至るいきさつから、6年が過ぎ、アパートの隣の部屋も借りてお隣さん暮らし始めるところまで描かれています。

エッセイに綴られた印象的なエピソードから、ドラマに関係がありそうなものを3つご紹介します。つまり、ドラマに登場する人物たちのモデルとなった人々の実話です。

1.面倒見のいい煎餅屋にまつわる話

阿佐ヶ谷暮らしを離れられない理由の一つが、ご近所さんに恵まれていること。特に「八幡煎餅」の人たちとは家族ぐるみのつきあいで、作りすぎたとさまざまなおすそ分け手料理をもらったりするようになります。

中でも焼き餃子が絶品で、テレビ番組のロケで自宅にやってきた草彅剛らにも食べてもらい、絶賛されたこともあるのだとか……。

地方ロケのお土産を渡すと、その倍返しでいろいろいただくという「わらしべ長者」状態だそうです。「八幡煎餅」は、阿佐ヶ谷の松山通りで現在も営業を続けています。

2.行きつけの中華定食屋にまつわる話

二人して、行きつけの中華定食屋「朝陽」。仲の良いご夫婦で経営されていましたが、ある日、店に「忌中」の貼り紙が……。しばらくして奥さんが心不全で亡くなったことが判明します。

二人は残されたおじさんが心配になって、店を訪ねます。奥の部屋に案内され、3人で大泣きしながら故人を偲ぶことに……。

「朝陽」も今も松山通りで営業を続けています。

3.アパートの物件探しにまつわる話

さすがに6畳一間では辛くなって(ミホいわく「エリコ過多」)、二人でもっと広い物件探しを始めます。なかなか気に入るものが見つからず、そんな中、二人が目をつけたのが現在の部屋の隣の部屋……。

好青年の大学生が住んでおり、大学卒業と同時に引っ越すのを狙っていましたが、大家さん情報で大学院生であることが判明します。しかし、大学院の近くに引っ越していったことで、見事隣の部屋も借りることができたのでした。



ドラマ『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』の楽しみ方

ドラマは、第30回橋田賞を受賞するなど、非常に高い評価を得ました。できれば原作も一緒に読まれることをおすすめします!

また、モデルとなった中華料理屋や煎餅屋が実在する阿佐ヶ谷の松山通りを散策してみるのもいかがでしょうか? もしかして、近所に在住しているはずの生の阿佐ヶ谷姉妹に会えるかもしれません!

2022年9月には、2作目の著作『阿佐ヶ谷姉妹のおおむね良好手帳 2023』も発売されています。

コメント

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました