『女刑事マーチェラ』シーズン3の全8話ネタバレあらすじ/相関図

『女刑事マーチェラ』 ドラマ

2016年と2018年にイギリスのITVで2つのシーズンを放送。その後、Netflixでも配信が始まり、2020年6月にシーズン3がリリースされたサスペンスドラマが『女刑事マーチェラ』です。

謎が多く、残酷かつダークな展開を特徴とする「北欧ノワール」(「ノルディック・ノワール」あるいは「スカンジナビアン・ノワール」)のスタイルで賛否両論よぶも、一度観たら最後までやめられなくなる魅力にあふれていることは確か!

ここでは、全シーズン鑑賞済の方を対象に、いっそう不可解な謎に満ちたシーズン3、全8話のあらすじと謎解き・相関図を、ネタバレありでまとめてみました!

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Netflixドラマ『女刑事マーチェラ』シーズン3全話の結末あらすじと相関図

3つのシーズンは全て繋がっており、主人公は、子どもを亡くしたことから精神を病んでしまった凄腕刑事のマーチェラです。

シーズン3では、マーチェラの抱える闇が、いっそう濃くなっています。

人物相関図

エピソード1

シーズン2の終わりから18か月後。

マーチェラは、名前をケイラ・デブリンと変え、元警官の別人として北アイルランドのベルファストに住んでいます。10か月前に出会った恋人ローレンスは、富豪一家マグワイア家で働く会計士。

マグワイア家の面々は、主である母キャサリン、強迫神経症で覗き趣味もある長男ローリー、短気で粗暴な次男フィル、妊娠中の長女ステイシーとその夫で家族の厄介者ボビー。家族ぐるみで、麻薬や拳銃密売、人身売買などさまざまな悪事に手を染めています。

家族が集まったディナーの後、ケイラの目の前でローレンスが射殺されてしまいます。しかし、ケイラが平然としていたのは、実はフィルに依頼された見張り役であり、横領を密告した張本人だったためでした。その後、フィルに招かれて屋敷に移り住むことになります。

ケイラは、秘密の場所で一人の男と密会します。シーズン2の最後で、マーチェラを拾い、潜入捜査にあたらせた男フランクでした。

①冒頭で、マーチェラのかつてのボス、ラヴ・サンガ刑事が撃たれるシーンがあります。(→エピソード8につながります)

②港で変死体が発見、またロンドンでは邪魔者を平気で殴り殺すなど、ステイシーの夫ボビーは、麻薬がらみのかなりあくどいことに関わっている模様。

③麻薬が蔓延し、13歳の少女ジェシーが薬とそれを得るための売春をしている姿が描かれます。

エピソード2

ロンドンでの殺人事件を担当することになるのがラヴ・サンガ刑事です。容疑者として浮かび上がったボビーを捜査するため、ベルファストにやってきます。

ケイラは、極秘に家族の不審な動きを調査しつつ、ボビーの証拠隠滅の手助けをしてやり、次第に家族の信用を得ていくのでした。

サンガ刑事が、ボビーの取り調べを行いますが、フィンが手を回した目撃者の口封じにより、失敗に終わります。サンガは、警察内にマグワイア家と繋がる内通者がいることに気づくと同時に、マグワイア家に潜入捜査が行われている事実も知るのでした。

その頃、13歳のジェシーの変死体が発見されます。ボビーが関わる麻薬の売人となっていた青年アーロンから入手したヘロインの過剰摂取が原因でした。

①ケイラの正体を知るマシューなる男が突然出現し、ケイラに近づきます。そればかりか、ケイラの車に、過去を思い出させる不可解な紙切れが置かれていたことも……。

②フランクが何者かにケイラの正体について語っているシーンがありますが、話している相手が誰なのかわかりません。(→エピソード8で判明)

エピソード3

フィンの身代わりで服役していたジャックが出所し、マグワイア家で娘ジェシーの死を知らされます。マグワイア家がジャックに代わってジェシーの面倒を見ていたのです。

ジェシーを悼む会でケイラの姿を発見し、サンガ刑事はマーチェラであることに気づきます。ボビーを立件しようと、マグワイア家の家宅捜査に踏み切り、家族全員を連行。サンガは、正体を白状させようとするのですが、ケイラは頑なに否定するのでした。

家族の面倒をよそに、娘ケイティが生まれたとのんきに大喜びするボビーに対し、フィンが激怒。一方、ジェシーに薬を売った売人がアーロンであることを突き止めるマグワイア家。キャサリンは、敵対する新市長との取引に利用しようと画策するものの、ボビーが、勝手にアーロンを殺害してしまうのでした。

ケイラは、ボビーの後始末をしてやるふりをして、目撃者であるアーロンの弟でダウン症のダニーをひそかにサンガ刑事に引き渡そうとしますが、寸でのところでダニーもボビーに射殺されてしまいます。

①ケイラ宛に、またもや不審な手紙が届きます。中に入っていた鍵を使い、指定されたロッカーを開けると、そこにはマーチェラの過去の新聞記事の切り抜きが……。

②動揺したケイラは、フランクに、ストーカーじみたこれら不審な動きを調査してくれるよう依頼します。

エピソード4

八方塞がりになったボビーですが、キャサリンはステイシーと孫のため見放すことができず、仕方なくキューバに逃亡させる手配をします。ところが、ケイラが空港まで送る途中、警察を名乗る二人組にボビーが連行されてしまうのでした。

そのことで、家族からケイラに疑惑の目が向けられることに……。キャサリンは、マグワイア家に敵対していた新市長と女を殺害するところをみせることで、ケイラを脅かすのでした。

ステイシーだけがケイラを信頼し、夫であるボビーの行方を探してほしいと依頼します。しかし、連れ去られたボビーは、二人組から自白を強要され、マグワイア家が関わる数々の殺人や犯罪を白状すると同時に、そのまま殺害されていました。

①マーチェラだと知る男マシューが再び現れます。嫉妬したフィルがマシューを暴行。その後、やはりケイラの正体を疑うジャックによって監禁され、虐待されることに……。

②なぜか、ある住所が書かれたメモをつけたおもちゃの拳銃(ダウン症のダニーのもの)が、ケイラの部屋に置かれていました。ケイラがそこに行くと……。



エピソード5

メモに書かれていた住所は、ケイラがかつて同居していた会計士ローレンスの家でした。そこにあったのは、壁に貼られたり関係者たちの顔写真と、ケイラの死体に見せかけた人形……。フランクがかけつけると、ケイラは精神錯乱状態に陥っていました。

ボビーの行方を探すため、フランクとともに、警察のデータ情報から、ボビーを連れ去った二人組の男の正体を突き止めるケイラ。懲戒免職された悪党警官のリストの中に、男の一人テリー・ギルモアを発見します。

テリーの隠れ家にたどり着いたケイラは、ボビーの遺体を発見。さらにテリーを捕まえ、誰に雇われたのか聞き出します。黒幕はローリーでした

ローリーは、家族会議の席で、自身がボビーの殺害を指示した事実を認めます。罠にかかってあっさり自白するような男だったため、家族を守ろうと殺したのだと……。

ケイラは、さらに家族を分断させるため、フィルをけしかけ、入院していたステイシーに夫を殺した黒幕はローリーだと告げ口させるのでした。

①フィルとジャックは、単なる親友ではなく、同性愛関係にあったことが判明します。

②二人組の男を突き止めるため検索していたデータ情報の中に、ケイラはひそかにフランクの名前も発見します。妻子を同じ日に亡くしていたこと……。(→エピソード6と8で詳細判明)

③フランクが、ケイラにストーカーじみた行為を繰り返していた犯人を突き止めます。それはなんとケイラ本人でした。どうやらマーチェラとケイラの二重人格状態に陥っていることが判明します。

エピソード6

マーチェラが潜入捜査官にスカウトされる、18か月前の出来事が描かれます。

ホームレスになったところを、フランクに拾われたマーチェラは、田舎にあるボロ家で共同生活しながら、教育されていくことに……。催眠療法によって過去を封印する能力を身につけ、ケイラという別人として再出発したのでした。

ケイラは、ケイティを連れ病院から姿を消したステイシーを探してくれるよう、キャサリンから依頼されます。ステイシー捜索の途中、一軒の廃墟で、尾行してきていたジャックと対峙。なおもケイラの正体を疑うジャックに、娘ジェシーの薬物依存を知りながら放置していたのはマグワイア家の方だと教えます。

ケイラは、見つけたステイシーを空港まで送り、ロンドンに逃す手助けをしますが、搭乗直前にマグワイア家の手が回り、仕組まれた麻薬所持で逮捕されてしまいます。

一方、匿名メールでホテルの一室を指定されたケイラが訪ねると、そこにはマーチェラの家族写真とともに、サンガ刑事が待っていました。

サンガは、一緒にロンドンに戻ろうと誘いますが、ケイラは拒否。屋敷に戻ったケイラが薬を摂取して翌朝目覚めると、背中には「マーチェラ」と記された刺青が……。

①フランクは、別れた妻子は今外国にいるのだと、ケイラに嘘をつきます。

②ジャックと対峙した廃墟は、マグワイア家の仕業で大勢の人間が死んだ場所だと教えられます。

③マーチェラとケイラの二重人格状態はさらに悪化しています。

エピソード7

いよいよ、マグワイア家が崩壊していきます。逮捕されたステイシーは、引き取りにきたキャサリンを拒否。キャサリンは勝手に孫のケイティだけを連れ去っていきます。一方、フィンは兄ローリーに母の排除を持ち掛け、力づくで従わせようとしていました。

サンガ刑事が、ステイシーの取り調べを行い、全て話してくれるよう説得します。ケイティ引き取りの許可を勝手に出したことから、内通者はエディだったことが暴かれます。

ケイラは、口封じのため殺害しようと動くフィンを説得し、自ら乗り込んでステイシーを家に連れて帰ることに成功します。

さらに、フィンをそそのかし、キャサリンに全権委譲の契約書にサインさせるよう仕向けさせます。発作を起こし、半身不随と言語障害を起こしたキャサリンに、フィンはなおも無理やり署名を強要するのでした。

①ローリーが極度のマザコンであることを示すシーンがあります。

②ケイラは、例の廃墟に、フランクを呼び寄せます。そこは、かつてフランクの妻子がマグワイア家によって殺戮された場所でもあったのです。フランクが苦渋の表情を浮かべながら告白します。マグワイア家に復讐しするために、自分と同じような境遇だったマーチェラに目をつけたのだと……。

エピソード8

二重人格状態が悪化して錯乱したケイラが目を覚ますと、見知らぬ場所に停まった車内におり、トランクにはマシューの無残な遺体が……。警察に遺体のことを連絡し、屋敷に戻ると、マシューを殺したのはジャックだったことが判明します。

マグワイア家の資産を独り占めしようとするフィンに対し、ローリーは銀行口座を自分の虹彩認証で封鎖する手を打ちます。ケイラを呼び寄せ、フィンはあと4時間で死ぬと告げ、一緒に暮らそうと突然プロポーズするのでした。

その頃、ジャックは、ケイラの秘密が隠されたホテルの一室を突き止め、ついにケイラの正体を知ります。フィンとローリーに知らせるも、フィンは過去として黙認を決める一方、プロポーズしていたローリーはひそかにショックを受けることに……。

ケイラは、サンガに電話し、潜入捜査で得た証拠の所在を告げたあと、銃を持って、屋敷に軟禁中だったステイシーとケイティの解放に動きます。

一方、精神の壊れたフランクも、銃を手に、自らマグワイア家の敷地に乗り込み、ジャックと刺し違えて互いに命を落とすのでした。

屋敷では、銃撃戦へと発展し、ローリーをステイシーが撃ち殺し、そのステイシーをフィンが撃ち殺すという展開に……。さらに、かけつけたサンガも撃ったフィンを、ケイラが撃ち殺します。

ケイラはローリーの眼球を切り取り、それを使って銀行口座の虹彩認証をクリア。寝たきり状態のキャサリンの目の前で、ステイシーの娘ケイティにマグワイア家の全資産を送金する手続きをするのでした。

少し成長したケイティとともにプライベートジェットに乗り込む、マーチェラの姿で幕を閉じます。何者かによるマーチェラかと問う電話を無視し、ハートという別の名前の女として……。

①フランクが、廃墟で再び誰かに話しかけているシーンがあります。しかし、そこにはフランク以外誰もおらず、死んだ妻に向けて話していたのでした。フランクも、マーチェラ以上に精神を病んだ人間だったことが、ここで判明しました。

②内通者だったことがばれたエディは、同僚の女性捜査官に殺害されてしまいます。内通者はエディだけではなかったのです。



二つの謎解き

謎1

車のトランクにあったマシューの遺体の件を警察に連絡し、マグワイア家に戻ったケイラの髪の色が、一夜にしてマーチェラのときの髪色に戻っています。

→警察に通報したときも、マーチェラを名乗っており、このときから主たる人格が、ケイラではなくマーチェラに戻ったことを映像的に暗示しているのではないでしょうか。

謎2

ローリーは、なぜ4時間後にフィンは死ぬと予言していたのか。

→この点に関する詳しい描写はありませんが、義弟のボビーを殺害したときと同じように、何者かにフィン殺害を依頼していた可能性が高い、とみるのが自然かもしれません。

ダークで複雑な展開だった『女刑事マーチェラ』、シーズン4の予定は?

シーズン3も、いかにも北欧ノアールらしい、ダークな展開でした。しかし、潜入捜査という特殊な状況もあって、猟奇性が強かった過去のシーズン1・2とは多少趣が異なっています。

こうして、エピソードごと、あらすじをまとめてみてわかるのは、説明的な描写が極端に削除され、視聴者がある程度推測し、補わないと展開がわかりづらいということでした。その点を面白いとみるかどうかは、賛否両論分かれるかもしれません。

さて、シーズン4は製作されるのでしょうか? 

製作者側からはなんの公式発表もなく、個人的にはこのシーズンで完結だとみているのですが、どうでしょう?なんらかの情報がありましたら、こちらに更新したいと思います。

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