「Twitter世界トレンド1位」の触れ込みで、日本でも配信前からタイBLファンの間で大きな話題をよんでいた『I Told Sunset About You~僕の愛を君の心で訳して~』。
WOWOWで初放送され、その後、BS11での放送やU-NEXT等、複数の手段で視聴できるようになりましたが、前評判も決して大げさではない、感動の傑作BLドラマとして非常に高い評価を得ています。
本記事では、同ドラマ第1部全5話のあらすじを、ネタバレありで詳しくご紹介したいと思います。
『I Told Sunset About You~僕の愛を君の心で訳して~』とは?
タイ本国では、2020年10月22日から11月19日に配信されたBLドラマ『I Told Sunset About You ~僕の愛を君の心で訳して~』。半年後には、続編となる第2部も配信されています。
Twitterの世界トレンド1位、主題歌がAppleMusicとSpotifyでトップ1と2を獲得したばかりか、タイの最も権威ある賞でドラマ・シリーズオブザイヤーなど、国内外で多数の賞を受賞しました。
中学の時、ささいなきっかけで喧嘩別れした2人が、高校3年の受験勉強をきっかけに再会。互いに揺れ動き、反発し合いながら愛を確かめ合っていく切ない青春ラブストーリーが、美しいプーケットの映像と繊細な音楽を背景に展開します。
主要登場人物とキャスト
主人公の2人を演じるのは、ビウキンことプティポン・アサラタナグン、ピーピーことグリット・アムヌアイデシャゴン。2019年のドラマ『My Ambulance』でカップルを演じ、その後、2人の物語がもっと見たいという視聴者からの声が殺到したことで、本ドラマが企画されました。
ビウキンとピーピーは「BKPP」と呼ばれ、「タイBLドラマ四天王」と引けをとらない人気コンビとなりました。
●テー/ビウキン(プティポン・アサラタナグン)
本作の主人公。福建麺屋「ゴーラム」を営む母、海外取引関係の仕事に就く兄のフンと三人暮らし。成績優秀で、高校は仲間と離れて一人だけ進学校に入学。中学時代から俳優の勇健に憧れ、俳優志望です。
●オーエウ(オー)/ピーピー(グリット・アムヌアイデシャゴン)
もう一人の主人公。両親は離島でリゾートホテルを家族経営しており、フェリーで通学しています。中学時代に劇で主役を演じて以来、俳優志望に。高校では演劇部の部長。
●ターン/スマイル(パーラダー・ティッタワチラ)
テーの高校の同級生。絵で大学進学を目指して勉強中。テーのことを好いています。
●バス/クンポン(ポンポン・パンヤーミット)
●カイ/ロレックス(ジーラユッス・カーウバイマーイ)
●フィリップ/ドリーム(ティータット・スックイム)
●モッド/クリスティアン(クリスティアン・チュラーポーン・ボース)
テーとオーエウの仲良しグループ。バス以外は、中学時代からの仲良しです。高校で仲間入りしたバスは、特にオーエウと親密です。
『I Told Sunset About You~僕の愛を君の心で訳して~』全5話のあらすじ【ネタバレ】
第1話「幼き日の因縁と再会」
2021年、俳優をめざし、バンコクにあるアナンタサート大学芸術学部の推薦入学試験を受けるテー。試験会場で、幼なじみのオーエウの姿を見かけます。兄フンの迎えのバスに乗って、プーケットに戻る道中、テーは喧嘩別れした昔のことを思い出すのでした。
2016年、中学の合格発表の日に出会い、親友となったテーとオーエウ。テーは中国時代劇「剣月」の主役・勇健に憧れ、俳優を目指していましたが、3年生の春節祭りで「剣月」をやることになり、勇健の役がオーエウに行ってしまいます。テーは裏方から応援します。ところが、劇が成功し、突然、浮かれて自分も俳優を目指すと言い出したオーエウと口論になり、絶交してしまったのです。その後、一人だけ県内一の高校に進み、同級生の女性ターンと親密に過ごしていたテー。
推薦入学試験を終え、プーケットに戻ったテーは、受験対策の中国語の塾でとうとうオーエウと再会します。周囲の仲良しグループをよそに、ともに芸術学部志望の2人だけはライバル意識を燃やし、相変わらず険悪な仲に…。そんなオーエウに、仲間の一人バスが優しく接してくれます。
迎えた推薦入試の合格発表の日。テーが合格、オーエウは不合格でした。泣き崩れるオーエウに、テーは寄り添い、はじめて泣きながら謝罪します。塾の点数が低いことを馬鹿にしたこと、そして昔のこと…。しみじみと素直な気持ちを語り合って仲直りし、テーは、一般入試での合格をめざすオーエウの助けをしたいと申し出ます。
第2話「親密”の定義」
オーエウのため、自宅で中国語を教えるテー。オーエウは将来の不安を口にしますが、そこに、辞退者待ちの補欠合格一番目であるという電話が大学から入ります。
気を良くしたオーエウとテーは、仲良く勉強を続けます。テーは、その時間になると女友達のターンを放って帰宅するほど…。勉強のあと、2人でカフェに行くと、そこにはオーエウが誘ったバスら仲間たちもいて、テーは不機嫌に…。
なんでも話せる特別な友達でいたいというテーに、それならとオーエウは自分の秘密を打ち明けます。バスのことが好きだと…。テーも思わずあてつけでターンが好きだと返し、オーエウの恋を応援するはめになってしまいます。
しかし、複雑な想いは増していき、気をひこうとターンと親密な写真をわざとSNSにアップしたり、どことなくオーエウによそよそしい態度をとってしまったり…。オーエウが帰宅途中のフェリーに乗り込み、じっくり話をします。そこで、バスやターンとは別に、互いとの時間を大切することを確かめ合うのでした。
第3話「ジレンマの行方」
テーも加わり、オーエウの家族が営むリゾートホテルで受験勉強の合宿をすることになった仲間6人。3部屋に2人ずつ分かれて寝ることになるも、当然、オーエウはバスを指名し…。いい雰囲気になるも、自分の気持ちが変わりつつあることに気づくオーエウ。オーエウは、それをテーに告白し、お互いの気持ちを確認し合うのですが、テーはどう受け止めてよいのかわからず…。
悩んだまま家に戻ったテーに、オーエウは、やりたいようにやればいいと…。そう言われてテーは気持ちが楽になり、2人の距離が一気に縮まります。2人は、寺での願掛けで、オーエウが合格したら、一緒にテーの家からプロムテープ岬まで走り、夕日を見ながら大声で合格を叫ぶという約束をします。
2人は試しに岬まで走りますが、その日、残念ながら夕日は見えず。しかし、しみじみと語り合う中、テーは、歌の歌詞に重ね合わせ、オーエウに対する気持ちを歌ってきかせるのでした。
テーの家で一緒にドラマ「剣月」を見る2人。遅くなって、泊まっていくことに…。そこでついに互いの体に触れあいますが、ギリギリのところで、テーはオーエウを拒否してしまいます。
第4話「不器用な選択の果て」
別々に寝た翌朝、気まずい2人。そこに、兄フンが、日本人女性ノゾミという婚約者を連れて、出張から帰宅します。大喜びの母が、テーにもターンと結ばれてほしいと言うのを聞き、テーもオーエウも穏やかではいられず…。
テーは、久しぶりにスケッチ練習につきあったターンから、最近冷たくなったことをきつくなじられます。テーは自分の気持ちがわからず、激しく揺れ動きます。かたやオーエウは、テーからメールの返信もないことを責めて立ち去り、距離を置く決心をするのでした。
手作りの単語帳をもってやってきたテーとオーエウは、とうとう体を寄せ合い、海の中で口づけを交わします。しかしそれでも友達という関係にこだわろうとするテーに、ついにオーエウは、もう友達でもないと去っていきます。ともに泣き崩れ…。
憔悴したオーエウはブラをつけた写真をSNSに投稿してすぐ削除したり、一方のテーも、ターンに無理やり愛していると言わせ、自分は返事を返せなかったり…。学校も塾も休むオーエウは、プリントを届けてくれたバスに、受験をやめると告白します。。
推薦入学手続きのため、プーケットを出ようとしていたテーのところに、仲間たちが駆け付け、オーエウのひどい状態を教えます。バンコクの大学に到着しても、オーエウのことが心配でならないテーは、自ら推薦入学を辞退してしまうのでした。
突然、補欠合格の連絡が入り、喜んだのも束の間、急に嫌な予感に苛まれたオーエウは、ターンに相談。帰宅し、店をあげてお祝いされるテーを、ターンは激しく責めます。母や兄は状況を理解してくれたものの、オーエウからは「余計なお世話だ」との拒絶のメッセージが…。そればかりか、一般入試で合格してみせると言い出し、テーを激怒させるのでした。
第5話(最終話)「夕日に駆ける」
再び絶交したまま、それぞれ一般入試に向けて勉強しつつ、中国語の塾も修了となります。お別れのスピーチで、バスがオーエウのことが好きだと素直に告白し、それを聞いたテーは、つらい気持ちに…。
迎えた一般入試当日。試験会場で出会った2人は、励ましの短い会話を交わしますが、そこでオーエウからバスとつきあうことを告げられます。テーは、試験中でもトイレに駆け込んで号泣してしまい、最後まで解答できずに終わってしまうのでした。
テーは、兄フンに、オーエウという男性を好きなってしまった自分を受けいれられないこと、そして母や兄に申し訳ない気持ちを涙ながらに告白します。フンは、男が好きでもかまわないとすべてを受け入れ、好きな人に好きだと伝えることの大切さを話してくれるのでした。
合格発表の日、オーエウは第一志望のアナンタサート大学、しかし、テーは第二志望のプラチャナヤン大学芸術学部に合格となってしまいます。合格したのに、テーのことが心配で元気のないオーエウを見て、バスはオーエウの本当の気持ちに気づきます。
一方、テーはターンに励まされ、変わらぬ友情を確かめ合います。そして、ターンからも、きちんとオーエウに会うべきだと言われるのでした。
テーの家の店の前まで、オーエウがやってきます。合格したら岬まで走るという願掛けを実行するためでした。一人走り出したオーエウにテーがバイクで追いつき、一緒に走ります。岬に到着し、2人並んで眺める美しい夕日。オーエウが、バスとは友達に戻ったことを告げると、テーは素直にオーエウの恋人になりたいと、はじめて告白するのでした。
『I Told Sunset About You~僕の愛を君の心で訳して~』はシーズン2『I Promised You the Moon』へと続く!
『僕の愛を君の心で訳して』の第2部となるシーズン2『I Promised You the Moon』では、舞台をバンコクに移し、大学生となったオーエウとテーのその後の関係を描きます。
すでに第1部・2部ともブルーレイが発売されていますので、手元に保存したいファンの方は要チェックです。
それぞれ本編とは別に、長時間のメイキング映像が存在しています。新型コロナウイルス禍の中すすめられた撮影舞台裏の様子をたっぷりと収録した第1部のメイキングなど、それだけで1時間超あり、ますから、ファンは必見です。
配信でのおすすめはU-NEXT。上記メイキング映像も配信されているほか、タイのBLドラマの充実したラインアップが魅力です。
U-NEXTには31日間の無料トライアル期間もありますから、1部2部の全話とメイキング2本を一気にご覧になってみてはいかがでしょうか?
※情報は2023年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
本ドラマと並ぶ、タイBLドラマの傑作『2gether』についてまとめた記事もあります。
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