Netflixで世界配信され、世界中で第1位を記録した大ヒットドラマ『イカゲーム』。
人生どん底の人々が、命をかけて賞金獲得を目指す壮絶なサバイバルゲームと、それに翻弄される人間模様を描く韓国ドラマです。
ここでは、そのドラマ『イカゲーム』全9話のあらすじをネタバレありでご紹介し、最後に、製作中が伝えられるシーズン2の内容について予測したいと思います。
記録的大ヒットとなったNetflixオリジナルドラマ『イカゲーム』
『イカゲーム』は配信後28日で1億1千百万人の視聴数を記録し、それまでNetflixの最高記録だった『ブリジャートン家』を超える大ヒット作となりました。
監督と脚本を手掛けたのは2011年の映画『トガニ 幼き瞳の告発』で注目されたファン・ドンヒョク。ソウル大学校卒業後、南カリフォルニア大学で映画製作を学んだインテリです。
有名無名おりまぜた絶妙なキャスティング、素晴らしいセットなど本作の見どころはたくさんありますが、なんといっても、一度見始めたら止まらない、ジェットコースターのようなストーリーの面白さは言うまでもありません。
主要登場人物とキャストについては、下記の記事をご覧ください。
また、本ドラマ制作にまつわる撮影秘話や裏話、トリビア、伏線などについて考察した記事もあります。
『イカゲーム』全9話のあらすじ＜ネタバレ＞
第1話「だるまさんがころんだ日」
事業に失敗し借金だらけなのに、老母のお金をくすねて競馬につぎ込むダメ男ギフン。ようやく当たり馬券を出すも、賞金を若い女にすられたばかりか、借金取りに痛めつけられ……。離婚し再婚した妻に引き取られた娘の誕生日を祝うはずが、逆に慰められる始末。
そんなとき、地下鉄の駅でスーツの男から、勝てば10万ウォンのめんこ勝負を持ち掛けられます。男は、ギフンの過去を知っており、大金を稼ぐゲームに参加しないかと誘われます。
娘が渡米してしまうことを知ったギフンは、お金が必要になり、男から渡されたカードに連絡してしまいます。迎えの車に乗り込むと同時に意識を失い、気づくと456番を付けたジャージを身につけ、たくさんの参加者が集う巨大な部屋にいました。
脳腫瘍だという＃1の老人、スリの女＃67、ヤクザ者＃101らに交じり、なぜか在米エリートビジネスマンのはずの幼馴染サンウ＃218の姿も……。
赤いジャンプスーツに仮面を被った男たちが登場。6つのゲームを、勝ち抜いた者だけが賞金を得ることが伝えられ、456人全員が同意書にサインします。
ゲームを統括する謎の黒服の男・フロントマンが見守る中、始まった最初のゲームは「だるまさんが転んだ」。失敗した者が次々と射殺される中、半数以下のギフンら201名が生き残るのでした。
第2話「地獄」
残酷なゲームであることを知ってパニックになる参加者たち。賞金が莫大な額であることに目がくらむ者もいる中、ギリギリ過半数の投票によってゲームの中止が決定し、全員、帰されることになります。
ギフンは警察に事実を話すも全く信じてもらえず、しかも母が糖尿病で病院に運ばれますが、治療費すら払うお金もなく……。母親の店すら抵当に入れて天文学的な借金を抱えたサンウ、弟を引き取りたい脱北者の女スリのセビョクら、窮地にあるのは他の参加者たちも同じでした。
その頃、行方不明の兄を探す警察官のファン・ジュノが、ギフンにたどり着き……。
みな厳しい現実に直面し、結局ゲームに戻ることを決意します。そして、再び迎えの車に乗り込んだギフンを、ジュノの車が尾行していました。
第3話「傘をさした男」
ゲームに戻ってきたのは、187人。互いに協力し合うため、ギフンは、サンウ、老人イルナム、パキスタン人のアリらと、かたやヤクザ者のドクスは手下や中年女性のミニョらと、それぞれ仲間を組み……。
一方、ジュノはゲームのスタッフ＃29になり替わり、見事潜入することに成功します。
そして、第２のゲームが始まります。〇△☆傘マークを自由に選ぶと、それは「カタヌキ」ゲームでした。前夜に砂糖を煮ていたという情報を得ていたサンウは簡単な△を選んでいましたが、それをギフンらに教えず、ギフンは最も難しい傘マークを選んでしまっていました。
それでもなんとか工夫し、それぞれのやり方で成功したギフンら仲間はみな生き残り、79名が失敗して射殺されます。
第4話「チーム分け」
参加者たちの間で、少ない食事の奪い合いが勃発し、死人まで出ることに……。しかし、なんの対策もなく放置され、場内が一気に緊迫した状況に陥ります。
狂暴化するドクスらから身を守るため、ギフンらは交代で見張ることにします。一方、施設内の一室には、数人のスタッフと一人のプレイヤー＃111の姿が……。＃111は医師であり、協力と引き換えにゲームを事前に教えてもらっていたのです。
消灯と同時に、あちらこちらで殺し合いが始まります。壮絶な死闘が繰り広げられたのち、ようやくフロントマンが中止を発表。大勢の死者が出ますがギフンら仲間はみな生き残ります。
そうした中、第3のゲームが始まります。10人ずつのチーム分けがなされる中、サンウはなるべく男だけの強いメンバーを選びたいのですが、セビョクは若い女性ジヨンを選びます。かたや、ドクスは男女の仲になったミニョを外し、恨みをかうことに……。
その10人チームで闘うのは高所での「綱引き」でした。女性を3人も含み、不利なギフンらのチームは、老人イルナムの作戦に従い、挑みます。
第5話「平等な世の中」
ギフンらのチームは、ギリギリのところでサンウが機転を効かしたことで、なんとか綱引きに勝利します。
脱落者の遺体が焼却される中、損傷の少ない一部は、極秘に別室に運び出されていました。そこで行われていたのは、臓器売買。そのため、医師＃111が遺体の解剖をさせられていたのです。スタッフ＃29に成りすましていたジュノは、その場に居合わせ、一部始終を目撃。その後、もう一人と臓器を運搬する任務にあたることになります。
一方、精神的に追い詰められた医師が暴れ出し、脱走を試みますが、結局フロントマンに見つかって殺されることに……。
ジュノは運搬の途中、もう一方を射殺し、フロントマンの部屋に忍び込むことに成功します。書庫でゲームの歴代参加者のリストを発見。2015年の優勝者を見ると、兄のファン・イノでした。
第6話「カンブ」
スタッフ＃29が行方不明になったことで、施設内に緊急事態がしかれる中、第4のゲームがスタートします。
二人一組でペアを組むように言われますが、サンウはアリを、セビョクはジヨンを選び、ギフンは高熱を出して弱った老人イルナムを選ばざるを得なくなります。
古い民家の町並みを再現した場所で、ビー玉を手渡されます。ペアで「ビー玉遊び」をし、二人で勝ち負けを決めるゲームでした。
アリを欺いてでも勝つサンウ、セビョクのため自己犠牲を選ぶジヨン……。ジヨンは、母を殺した父を殺害した過去をもっていました。
一方、老人イルナムは認知症を発症し、ゲームすらままならない中、ギフンはそれを利用することに……。しかし、老人は演技していただけであり、最後は、ギフンに勝ちを譲ります。
第7話「VIPたち」
ギフン、サンウ、セビョク、ドクスらが戻ると、第4ゲームで一人あぶれていたミニョもおり、残ったのは17人。
VIPの到着に向けて準備をしていたフロントマンが、受話器の置き方で、潜入者が近くに潜んでいることに気づきます。また弟のIDを持った死体が見つかったことで、侵入者が弟であることを知るのでした。
ゴールドの獣の仮面をつけた5人のVIPが到着したことを、やはりゴールドのふくろうの仮面を被ったボスに報告するフロントマン。一連のゲームは、VIPたちが賭けをして遊ぶため世界各地で行っている娯楽だったことが判明します。
第4ゲームで、妻を殺さざるを得ず自殺した男を除いた16人が、第5ゲームに参加します。自分で選んだ番号順に、薄いガラスと強化ガラスの混じった橋を時間内に渡りきること。
不利な先頭から次々と落下していく中、ミニョもドクスと一緒に死ぬことを選び、渡り切ったのは、ギフン、サンウ、セビョクの3人だけでした。
その様子を観戦していたVIPの一人が、ウェイターに扮していたジュノが気に入り誘惑。しかし別室で、ジュノは、そのVIPを痛めつけて逃走を図ります。潜水服を盗んで脱出するジュノを、フロントマンらが乗るボートが追跡します。
第8話「フロントマン」
ジュノは、さまざまな証拠写真をおさめたスマホを手に、別の島に上陸しますが、電波が弱くうまく送信できず……。
一方、サンウ、ギフン、最後のガラス爆発で大けがを負ったことを隠すセビョクのファイナリスト3人は、正装させられ、豪華なディナーでもてなされます。最後に、一人ずつナイフが手渡され……。
ジュノは、とうとう断崖まで追い詰められてしまいます。フロントマンは仮面をとり、兄として、一緒に行こうと説得しますが、ジュノは聞き入れず、肩を撃たれて海に落下していくのでした。
一人殺してまで生き残ったサンウを警戒するギフンは、セビョクに協力を持ち掛けます。生き残った方がそれぞれの家族の面倒をみることを約束し合いますが、まもなくセビョクが瀕死の状態に……。
ギフンが助けを求めている隙に、眠っているように見えたサンウが、セビョクを殺していました。
最終回「運のいい日」
ギフンとサンウが、最後のゲーム「イカゲーム」に挑みます。守備と攻撃に分かれて死闘を繰り広げる中、ギフンはこれまでのサンウのやり方に怒りを爆発させ、ぎりぎりまで追い詰めますが、結局とどめを刺すことができず……。最後は、ゲームの中止を提案しますが、サンウはそれを拒否し、謝罪とともに自害する道を選ぶのでした。
勝者となり、町に戻されるギフン。約束通りの456憶ウオンが銀行にありましたが、家では母が息絶えていました。
一年後、絶望し、浮浪者のように落ちぶれたギフンに、一通の手紙が届きます。それは、指定した日時にスカイビル7階に来るようにとの内容でした。
そこにいたのは、ベッドに横たわった瀕死のイルナム。自分はただの金貸しであり、楽しみが必要だったと語り、それでもまだ人を信じるかと問いかけてきます。そして、ギフンに最後のゲームを提案します。窓から見える路上のホームレスが、時間内に誰かに助けられるか否か……。
助けが来て、ギフンの勝ちとなりますが、イルナムはまもなく死に至ります。ギフンが去ったあとには、フロントマンが来てその死を確認していました。
ギフンは髪を赤く染め、セビョクの弟を引き取ると、大金とともにサンウの母に預けます。サンウに借りたお金だというメモを残して……。
アメリカにいる娘に会いに行くため、仁川空港に到着したギフンは、駅でスーツの男がメンコ勝負をしかけているところを目撃。ギフンは、参加してはいけないと脅かし、カードを奪うのでした。
飛行機に搭乗する直前、ギフンが突然立ち止まります。カードのところに電話し、怒りをぶつけたあと、突然Uターンして引き返すことを選びます。
『イカゲーム』シーズン2はどうなる？キャスト、配信はいつ？
ファン・ドンヒョク監督は、当初シーズン2の予定はないとコメントしていましたが、2021年11月、インタビューの中でついに準備に入ったことを発表しました。
これだけの世界的大ヒットを考えれば、シーズン2の製作は当然の流れでしょう。
まだ詳細は明らかではありませんが、シーズン1の製作過程や展開から、シーズン2の内容についての予想してみます。
1.配信はいつ？
オリジナルは10年前に執筆していましたが、連続ドラマ化するにあたり、ドンヒョク監督は最初の2話を完成させるだけで半年を要したそうです。
現在、ほとんど白紙の状態から準備中あることが予測されるため、脚本の完成はそう容易ではないでしょう。
シーズン1の撮影は、2020年6月から10月まで5か月を要しています。が、これは新型コロナウイルスによって1か月以上の休止を余儀なくされるという異例の状況もありましたから、若干の短縮は可能となると思われます。
そう考えると、早くて2023年末の配信が妥当なところかもしれません。
2.キャスト予想
イ・ジョンジェが演じるソン・ギフンが再登場することは決定しているようです。他のゲームのプレイヤーたちはギフンを除いて全員死に至っていますし、何より最終話のエンディングで、ギフンがなにやら行動を起こすことが示唆されていました。
そのほかでは、兄であるフロントマンに撃たれ、断崖から海に落下した警察官のジュノも、その生死がはっきりしておらず、撃たれたのが肩であったこともからも、何らかの形でシーズン2に関わってくることが予測されます。
逆に、兄であるフロントマンについては、演じたのが特別出演であるイ・ビョンホンであることを考えると再登板は難しいのかもしれません。シーズン2でも、あっと驚く大スターが特別枠でキャスティングされ、新しい重要人物が用意される可能性があります。
リクルーターを演じたコン・ユについては、ドンヒョク監督作の常連俳優であることからも、続投の可能性がありそうです。何より、リクルーターの人物像は、まだまだ謎に包まれています。
※2023年6月に公表されたキャスト情報はこちら↓
3.ストーリー展開は？
●最終話の結末で、ギフンはアメリカに暮らす娘に会うため飛行機に搭乗する直前でそれを中止します。その前の電話で、人命をなんとも思わない運営組織に対して怒りを爆発させており、それが動機となって、再びゲームに関わる可能性があります。
ちなみに、当初はギフンが飛行機に乗り込んだところで終わる予定だったようです。しかし、その結末では、ドラマで訴えたかったテーマが伝わらないとして変更されました。
●上記で述べたとおり、警察官のジュノは生存している可能性が高く、ギフンと何らかの形で協力する可能性もありえるでしょう。シーズン1では、ギフンとジュノは実はほとんど接点がありません。
●再び、新たなサバイバルゲームが行われることは間違いありませんが、ドンヒョク監督はシーズン1で採用された以外にも、いくつかの遊びを候補にしていました。
韓国の子どもたちがよく遊ぶ「ゴンギ」や「ドン、ドン、ドンデムン」、日本でも知られる「花いちもんめ」など……。これらは、シーズン2のゲームとなる可能性がありそうです。
また詳しいことが判明しましたら、情報を更新したいと思います。
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