『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』ネタバレ解説・キャスト・あらすじ

ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 映画

2021年5月14日、Netflixオリジナル映画として配信された『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』。

予想外の展開とどんでん返しでヒッチコックのサスペンス映画を彷彿とさせるサイコスリラーです。

本記事では、そんな映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』について、主要登場人物とキャスト、あらすじ、見どころなどをネタバレありで解説したいと思います。

*ネタバレ部分は「閉じたページ」にあります。

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Netflixが配信した映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』はもともと劇場公開を予定して製作された作品です。

注目のイギリス人監督の起用、多数のオスカー受賞者を含む豪華なキャストも話題です。

主要登場人物6人とキャスト

1.アナ・フォックス/エイミー・アダムス

マンハッタンのウエストサイドに一人で暮らす、小児精神科医がアナです。

広場恐怖症を患っているため、夫と娘とは別居し、薄暗い自宅に引きこもっています。3か月前から、地下室に男を間借りさせているのは、一つに外出できない身の回りの世話を頼むため……。鬱で自殺未遂をおこした過去もあり、定期的に精神科医の往診を受け、薬物治療を受けています。

演じているエイミー・アダムスは、『魔法にかけられて』『ザ・マスター』『アメリカン・ハッスル』『バイス』など話題作やヒット作に連続して出演している、売れっ子女優の一人です。アカデミー賞にもすでに5度ノミネートされている実力派でもあります。

2.アリスター・ラッセル/ゲイリー・オールドマン

アナの自宅の通りを挟んだ家に、ボストンの会社を辞めて引っ越してきたラッセル家の主がアリスターです。窓からのぞき見するアナの目には、息子にDVを働く横暴な父親としてうつっています。

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でアカデミー主演男優賞に輝いた英国を代表する俳優、ゲイリー・オールドマンがアリスターを演じています。

3.イーサン・ラッセル/フレッド・ヘッチンジャー

ラッセル家のティーンの一人息子がイーサンです。アナのもとに引越しのあいさつをしにやってきますが、何やら怯えたような挙動不審な一面があります。

イーサンを演じているレッド・ヘッチンジャーは、「ニューヨークタイムズ紙」の有名記者だったフレッド・M・ヘッチンジャーの孫で、2018年から俳優として活動しています。出演作品には『ヒューマン・キャピタル』『この茫漠たる荒野で』などがあります。

4.ジェーン・ラッセル???/ジュリアン・ムーア

失神したアナを助けてくれた縁で、親しく話し込み、意気投合するラッセル家の母がジェーンです。ところが……。

『エデンより彼方に』や『めぐりあう時間たち』に続き、『アリスのままで』でついにアカデミー主演女優賞を受賞したハリウッドを代表する演技派女優ジュリアン・ムーアが、謎めいたジェーンを演じています。

5.ジェーン・ラッセル???/ジェニファー・ジェイソン・リー

アリスターが妻だと紹介するジェーンは、アナが話したジェーンとはまったくの別人で……。

演じているのは、『ヘイトフル・エイト』でアカデミー助演女優賞にノミネートされた個性派ジェニファー・ジェイソン・リー。両親とも役者一家で、映画監督ノア・バームバックは元夫です。

6.デヴィッド・ウィンター/ワイアット・ラッセル

アナの家の地下室に間借りしている、売れないシンガーソングライターの男がデヴィッドです。親切にアナの手伝いや世話をしてくれますが、明らかに何かを隠しています。

デヴィッドを演じているワイアット・ラッセルは、カート・ラッセルとゴールディ・ホーンを両親に持つ二世俳優です。アイスホッケーの選手から俳優に転身した異色派でもあります。2019年に、女優のメレディス・ハグナーと結婚しました。

『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』のあらすじ【隠しページに結末ネタバレ】

ある日、アナが一人で暮らすタウンハウスの真向かいに、ボストンから3人家族のラッセル一家が引っ越してきます。

アナは習慣的に窓からラッセル家の内部を覗くようになり……。

息子のイーサンが引越しのあいさつにやってきますが、アナは何かに怖気づいたような様子が気になります。その後、たまたま玄関先で気を失ったところを母親のジェーンに助けられ、家で話し込むうちにすっかり打ち解けるのでした。

翌日、ラッセル家から不可解な悲鳴が……。さらにその翌日、アナはついに、ジェーンが何者かによって刺殺される瞬間を窓から目撃してしまいます。

しかし、警察に通報し、アナの家に関係者が集まった中で、アナは驚くべき事実を知らされます。アリスターとイーサンの隣に立つジェーンは、アナが知るジェーンとはまったくの別人だったのです。

アナは、独自にネットで調査し、ボストンでアリスターの元アシスタントの女性パメラが不審な転落死を遂げていた事実を突き止めます。また、デヴィッドが傷害事件をおこして仮釈放中の身であること、さらにデヴィッドの部屋にジェーンのイヤリングを発見、また自宅に何者かが侵入した形跡などが次々と判明し、混乱したアナは、再び警察を呼ぶことに……。

そこで、アナは警察から衝撃の事実を告げられます。

それは、アナの夫と娘はすでに死んでいるということ……。

夫と娘を乗せてアナが運転していた車が雪山で事故をおこし、助かったのはアナだけ。しかも、運転ミスは、アナの浮気のことで口論していたことが原因でした。

警察は、アナがショックから精神を病み、治療薬の副作用で幻覚をみているのだと結論づけます。

真実を突き付けられたアナは、遺言のビデオを残して自ら命を絶つことを決心。しかし、その寸前で、アナは、自分が知るジェーンが確かに実在したという確たる証拠を見つけるのでした。

そのことを話したデヴィッドから、その女性の正体を教えられます。デヴィッドはその女と一夜を共にしていました。

女の本当の名前はケイティで、イーサンの生みの母であること。イーサンを妊娠中に家出し、2年後、薬漬けになっているところをアリスターに発見され、刑務所に送られたという過去を持つ女性だったのです……。

一緒に警察に行こうと懇願するアナをデヴィッドは拒否。そこに現れたのは別人のように豹変したイーサンでした。

心を病み、シリアルキラーと化したイーサンは、実の母ケイティ、そしてボストンのパメラを殺害したのは自分だと白状。さらにデヴィッドを殺し、アナをも殺そうと……。死闘を繰り広げる中、イーサンは屋上から階段の吹き抜けを落下し、死に至るのでした。

警察は失態を認め、ラッセル夫妻は逮捕、ケイティの遺体も発見されます。9か月後、アナは引越しするために家を引き払い、ようやく外界に踏み出すのでした。



解説・見どころポイント5つ

1.監督をつとめたのはジョー・ライト

ジョー・ライトは、1972年8月25日生まれ、今最も注目されているイギリス人映画監督の一人です。

長編映画監督デビュー作となった2005年の『プライドと偏見』でいきなり高い評価をうけ、2作目の『つぐない』ではゴールデングローブ賞作品賞を受賞しました。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』では、上記の通り、ゲイリー・オールドマンをアカデミー主演男優賞に導いています。

現在、シラノ・ド・ベルジュラックを題材にしたミュージカル映画『シラノ(原題)』を準備中です。

2.原作者であるA.J.フィンの謎とスキャンダル

原作は、A.J.フィンが2018年に発表したデビュー作にしてベストセラーとなった同名小説です。

A.J.フィンはペンネームであり、本名はダニエル・マロリー。実はマロリーには、ちょっとしたスキャンダルがあります。

2019年、「ニューヨーカー誌」が、マロリーの学歴や壮絶な家族事情(母が病死、兄弟が自死など)が嘘であることを暴露。さらに本作が1995年の映画『コピーキャット』からのアイデア盗用だと指摘されます。

マロリーは、それを認めつつ、双極性障害による弊害だと主張しました。

真相はわかっていませんが、そのような謎の作家がこの闇深い物語の作者なのは妙に納得がいきます。

3.Netflix配信の経緯

本作品は、20世紀フォックスが配給し、2019年10月に全米で劇場公開の予定でした。ところがテスト試写会の反応が悪く、再撮影に至ります。

その後、新型コロナウイルスの影響などあって劇場公開を断念し、Netflixに配給権が譲渡されるに至ったのです。

4.ヒッチコックの映画『裏窓』『めまい』との関係

車椅子の男性が、アパートの部屋の裏窓から隣人のある事件を目撃し、真相を究明する姿を描く1954年の『裏窓』、高所恐怖症の刑事がある事件を追う1958年の『めまい』

『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』が、アルフレッド・ヒッチコックのこの2作品に大きな影響を受けていることは明らかです。

また、ヒッチコック作品ではありませんが、バーバラ・スタンウィックが主演した1954年の映画『殺人目撃者』とも類似性が指摘されています。

5.劇中、アナが観ている映画は?

家に引きこもったアナの楽しみの一つは古い映画を観ること。劇中、観ている作品は以下の3作品です。

『ローラ殺人事件』(1944)

美女殺人事件の犯人を探す新人刑事の姿を描くサスペンスです。40年代のフィルム・ノワールの傑作として、一部でカルト的人気を誇る作品です。

『白い恐怖』(1945)

ヒッチコックが監督し、イングリッド・バーグマンとグレゴリー・ペックという二大スターが共演した名作サイコスリラーです。

『潜行者』(1947)

無実の罪で投獄された男が、顔を変えてまで真犯人探しをする傑作サスペンス。主演は、ハンフリー・ボガートとローレン・バコールです。

実力派俳優の演技に注目!『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』

『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』は、2021年5月14日にNetflixで配信されて以来、大きな話題を呼んでいます。

謎が謎をよぶストーリー展開はもちろんですが、豪華な実力派俳優たちの演技合戦とぶつかり合いも大きな見どころ!

本作品が気に入った方は、上記でご紹介した1940年代・50年代のサスペンス映画にも手を伸ばされてみてはいかがでしょうか?

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