ライアン・マーフィー製作のNetfixオリジナル全13作品【2024】

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2018年、Netflixと5年間にわたり総額3億ドルの契約を結んで以来、次々とユニークな独占配信作品を発表してきた、アメリカを代表する売れっ子プロデューサー、ライアン・マーフィー。

ここでは、2023年までに配信、2024年に配信予定の新シーズン含め、全13ラインアップの見どころやキャスト情報などをご紹介します。

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Netflixでしか見られない!ライアン・マーフィーのNetfixオリジナル13作品

いっとき新型コロナウイルスの影響で、撮影や製作スケージュールが予定通り進まず、配信の遅れもありましたが、2023年現在、すでに13作品がラインアップ。

どれもオープンリー・ゲイで知られるライアン・マーフィーらしい視点が際立った作品ばかりです!

『アメリカン・ホラー・ストーリー』や『POSE/ポーズ』など、Netflixオリジナル作品以外のライアン・マーフィーのおすすめ作については、下記の記事にまとめています。

①ドラマ『ザ・ポリティシャン』(The Politician)

舞台はカリフォルニア州サンタバーバラにある高級住宅地。富豪一家の高校生ペイトン・ホバートが、アメリカ合衆国大統領になることを最終ゴールに、まずは高校の生徒会長に選ばれるべく奮闘する姿をコミカルに描いた青春ドラマです。

ベン・プラット演じる主人公ペイトンの他にも、個性あふれるさまざまな生徒たちが登場する点で、『glee/グリー』と比較するむきも……。実際、歌唱シーンも盛り込まれた、楽しい学園ものです。

話題の一つは、ペイトンの母ジョージナを演じているグウィネス・パルトロウで、資産家らしい、豪勢なセレブファッションも見どころ! 

シーズン2では、舞台をニューヨークに移し、よりスケールアップした州上院議員選挙が描かれました。

②ドラマ『ハリウッド』(Hollywood)

戦後の黄金期にあったハリウッドの映画ビジネスを舞台に、俳優、脚本家、監督などそれぞれの夢に向かって突き進む若者たちが直面する現実と挫折を描いた人間ドラマです。

架空の人物に実在の人物を混在させた異色の設定ですが、さまざまな欲望うずまく業界の舞台裏が赤裸々に描かれ、スリリングな展開をみせます。

クライマックスはアカデミー賞授賞式!主要キャストの一人、若きロック・ハドソンと悪徳エージェントのいびつな関係は、本作の見どころのひとつです。

③ドラマ『ラチェッド』(Ratched)

アカデミー賞で、ジャック・ニコルソンの主演男優賞、ルイーズ・フレッチャーの主演女優賞含む主要5部門を独占した1975年の傑作映画『カッコーの巣の上で』。仮病を装って刑務所から逃れてきた一人の男と、精神病院の厳格な管理側との壮絶な対立を描いた問題作です。

同作でルイーズ・フレッチャーが演じた恐ろしいほど強権的な看護婦長ラチェッドを主人公にすえ、その前日譚を描くドラマが『ラチェッド』です。

ミルドレッド・ラチェッド役には、ライアン・マーフィー作品の常連女優サラ・ポールソン。その他、シャロン・ストーン、シンシア・ニクソン、ロザンナ・アークエットら豪華なキャストが名を連ねています。

④映画『ボーイズ・イン・ザ・バンド/真夜中のパーティー』(The Boys in the Band)

1968年にオフ・ブロードウェイで初演され、1970年には映画化もされた『真夜中のパーティー』。バースデー・パーティーのため、アパートの一室に集まったゲイたちの一夜を描いた作品で、日本でも何度も上演されています。

2018年にブロードウェイでリバイバル上演され、トニー賞に輝いたバージョンを、そのまま同じキャストで再映画化したのが本作です。(Netflixのタイトルは原題のまま『ボーイズ・イン・ザ・バンド』)。

監督は、ドラマ『ハリウッド』にも出演していたジョー・マンテロが務め、主要キャストは、ジム・パーソンズ、マット・ボマー、アンドルー・レイノルズら実生活でもゲイを公言している俳優たちで占められています。



⑤映画『ザ・プロム』(The Prom)

ブロードウェイで大ヒットした同名ミュージカルの映画化です。レズビアンの女子高校生を救うため、インディアナ州に向かった4人の落ち目俳優たちの奮闘を描きます。

メリル・ストリープ、ジェームズ・コーデン、ニコール・キッドマン、アンドルー・レイノルズら超豪華キャストが歌って踊り、ユーモラスで楽しい作品に仕上がっています。

ライアン・マーフィーはプロデュースのみならず、本作では監督も手掛けています。

⑥ドラマ『HALSTON/ホルストン』(Halston)

1970年代を中心に、アメリカを代表するファッション・デザイナーとして君臨したホルストン。ライザ・ミネリやエリザベス・テーラーらを顧客に抱え、当時のディスコ文化にも多大な影響を与えたとも言われています。

1990年にAIDSにより他界したロイ・ホルストン・フローイックの半生を、全5話のリミテッドシリーズでドラマ化したのが本作です。

ホルストンを演じるのはユアン・マクレガー。クリスタ・ロドリゲス扮するライザ・ミネリら多数の実在の人物が登場します。

⑦ドキュメンタリー『サーカス・オブ・ブックス』(Circus of Books)

1982年、ロサンゼルスのウエスト・ハリウッドにオープンし、長きにわたって多くのゲイに愛されてきたポルノショップ「サーカス・オブ・ブックス」。経営者であるユダヤ人夫婦の生きざまを、ついに閉店を迎えざるを得なくなっていく社会情勢とともに描きます。

夫婦とその子供たちのみならず、米ポルノ業界の重鎮ラリー・フリント、伝説的ポルノ男優のジェフ・ストライカー、元店員であった有名ドラァグクイーンのアラスカらの証言にくわえ、当時の貴重な映像から構成されています。

ライアン・マーフィーがプロデュースし、ミュージシャンとしても活動する夫婦の長女レイチェル・メイソンが監督を務めました。

⑧ドキュメンタリー『シークレット・ラブ: 65年後のカミングアウト』(A Secret Love)

70年以上、レズビアンカップルとして生きてきたテリーとパット両女史の波乱の半生と今を追ったドキュメンタリー映画です。

映画『プリティ・リーグ』でも描かれた女子プロ野球選手だったテリーが、パットと出会ったのは1947年。以来、激しい差別と偏見の中、真実を隠して生きてきた2人が、80代になって家族にカミングアウトし、2人一緒に老後と向き合おうとする姿は感動的です。

身内の一人であるドキュメンタリー作家のクリス・ボランがメガホンをとり、ライアン・マーフィーがプロデュースを手掛けました。



⑨ドキュメンタリー『祈りのもとで:脱同性愛運動がもたらしたもの』(Pray Away)

個人の性的指向を変えようと精神面で介入する転向療法が、LGBTQの人々に与えた影響を検証したドキュメンタリー映画です。治療をうけた当事者のみならず、脱同性愛運動の元指導者らへのインタビューを交え、骨太の構成になっています。

実際に、転向療法を受けたトランスジェンダーの叔父を持つ、クリスティン・ストラキスが監督を務めました。

⑩ドラマ『モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』(Monster: The Jeffrey Dahmer Story)

1990年代初頭、全米を震撼させた凶悪シリアルキラー、ジェフリー・ダーマーの姿を描くミニシリーズです。

ジェフリー・ダーマーは、1978年から1991年の間に17人もの青少年を残虐な形で殺害し、「ミルウォーキーの食人鬼」と呼ばれました。

ジェフリー・ダーマーを演じるのは、ライアン・マーフィー作品常連のエヴァン・ピーターズ、父親を名優リチャード・ジェンキンスが演じます。

⑪ドラマ『ザ・ウォッチャー』(The Watcher)

ニュージャージーに念願のマイホームを得た夫婦が、謎のストーカーから脅かされる姿を描く実話をもとにしたリミテッド・シリーズです。

夫婦をナオミ・ワッツとボビー・カナヴェイルが演じるほか、ミア・ファローやジェニファー・クーリッジら豪華な個性派俳優がキャスティングされています。目下のところ、シーズン2が準備中です。

⑫映画『ハリガン氏の電話』(Mr. Harrigan’s Phone)

高校生のクレイグが、読み聞かせのアルバイトを通して交友を深めていた富豪の老人ハリガン氏が心臓病で急死。クレイグはプレゼントしたiPhoneを棺の中に入れてやりますが、やがて、そのiPhoneを通じ、その後もやりとりができることに気づき……。

数々の作品が映画化されている、ホラー小説の巨匠スティーヴン・キングの同名中編小説が原作です

主人公のクレイグを『ジェイコブを守るため』のジェイデン・マーテル、そしてハリガンを名優ドナルド・サザーランドが演じています。

⑬ドキュメンタリー『アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ』(The Andy Warhol Diaries)

1987年に58歳で死去した、20世紀を代表する巨匠アンディ・ウォーホルの日記を映像化したドキュメンタリー・シリーズです。

アンディ・ウォーホルの声を、なんとAIによって再現し、朗読させるという大胆な構成がなされているほか、ジャン=ミシェル・バスキアら当時の実在の人物が多数登場します。また、恋人との秘められた関係も見どころ。

ライアン・マーフィーは、エグゼクティブ・プロデューサーとして関わっています。



企画中のライアン・マーフィーの新作

ドラマ『コーラスライン』(A Chorus Line)/配信時期未定

1975年に初演され、ブロードウェイでロングラン記録を打ち立てたミュージカル『コーラスライン』。1985年にはマイケル・ダグラス主演で映画化もされました。

誰もが知るブロードウェイを代表する有名ミュージカルのドラマ化を、ライアン・マーフィーが手掛けます。

全10話からなるリミテッドシリーズの予定で、映画化作品を元に、オリジナル・ブロードウェイ版の原案・振付・演出を手掛けたマイケル・ベネットをより前面に押し出す形で企画しているようです。

ライアン・マーフィーの他作品はNetflixで配信終了!

これまで、『POSE/ポーズ』や『アメリカン・ホラー・ストーリー』など、ライアン・マーフィーが他の製作会社で手掛けた作品も、Netflixで配信されていましたが、2022年2月末日をもって配信が終了しました。

そうした作品については、以下の記事をご覧ください。

『アメリカン・ホラー・ストーリー』などいくつかの作品は、新たにDisney+より配信されていますので、気になる方はチェックしてみてください!

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